「渋谷をつなげる30人」4期が6月からスタートして早2ヶ月が経ち迎えたDay3。
この日、メンバーの顔からは緊張感が読み取れました。
それもそのはず、この日はいよいよ「渋谷をつなげる30人」からプロジェクトの一歩が踏み出される日。プロジェクトをプレゼンし、チームの輪郭が生まれる日なのです。
いよいよ本格的なフェーズへ。
さて、どんな1日になったのか、その様子を見ていきましょう。
「渋谷をつなげる30人」を通じて感じた自身の変化
冒頭には、恒例のチェックイン。
今回のチェックインでは、「渋谷をつなげる30人を通じて、現在感じる自身の変化」がお題。
この取り組みが始まって2ヶ月が経ち、メンバーが自分自身に対してどのような変化を感じているのか?そんな問いに対して、様々な声がメンバーの口から伝えられました。一部を紹介すると
・自分の中で抱いていた渋谷のイメージの解像度が上がりました。これからも解像度が上がると思うと楽しみ!
・仕事じゃないところでつながれたことに価値を感じています。
・ソーシャルに関する本を読むようになりました。
・仕事において、「渋谷をつなげる30人」メンバーと一緒にできないか?と考えるようになりました。
・自分自身が思っていた以上に渋谷が好きなことに気付きました。
●渋谷への愛着の高まり
●メンバーとの関係性の深まり
●視野の広がり
メンバーからのリアルな声は、大きくこの3つに集約されていく感覚がありました。どれも、各々の根本に関わるような大事な要素であり、そこの変化を自分で感じていることが大きな価値。
残り半年でさらなる変化が起こると考えると、これからがとても楽しみになりました。
わたしがここで「したい」と思うこと
「渋谷をつなげる30人」から生まれるプロジェクトには、発起人となる「プロジェクトオーナー」が存在します。
「プロジェクトオーナーに立候補しますか?」
と事前にメンバーに伺い、立候補したのは30人中15人の皆さん。
なんと半分のメンバーも手を挙げてくれました。
それぞれどんなプロジェクトをしたいのか?
1人2~3分で、アイデアと思いの丈をぶつけていただきました。
ここで、実際に出たアイデアのタイトルを見ていきましょう。
・「共働×ランチ〜お昼休みをもっと楽しく〜」
・「シブヤを未来のクリエーター、イノベーターが育つ街へ」
・「親と子でできるスマイル&マッスル」
・「渋谷区の中学校のグラウンド夜間解放」
・「AMUSE SHIBUYA PARK〜渋谷の公園をアミューズメントの聖地へ〜」
・「渋谷の道路をオープンテラス化」
・「仮囲いをまちのキャンパスへ」
・「公開空地をリアルに」
・「渋谷に3,000人の子育てコミュニティができたら?」
・「SHIBUYA 人財バンクProject」
・「ファッションのDNAを改めて進化させ、渋谷発のインクルーシブファッションを創造したい」
・「となりの図書室」
・「公園の利用者促進」
・「回遊したい街 渋谷」
・「学んで繋がる」
・「多様性を受け入れる街から、活躍する街へ」
・「渋谷で1000年先も愛されるお土産をつくりたい」
どのアイデアもかなり具体的で、個性が出ていて、聞いているだけでワクワクする素敵なプレゼンでした。時間に限りがあるので、深く掘ることはできませんでしたが、情熱がプレゼンに表れていて、想いの込められていたアイデアということが伝わってきたと思います。
苦しい時間があるからこそ、イノベーションは起こる
さて、そんなアイデアたちを中心にチームを組んでいきます。
そこで、「オープンスペーステクノロジー」という手法の登場。
それぞれのアイデアを出した人がオーナーとなり、そのアイデアについて対話を行なっていきました。オーナー同士が対話し、その結果ビジョンが重なり、アイデアが統合されることも起こる自由な空間。
アイデアとアイデアがくっつくことによって、描いていたビジョンが広がる様も目の当たりにして、合わさることの価値を感じることができました。
その結果、5~7人ほどのチームが結成。
アイデアも、最終的に以下の5つの数まで絞られました。
●渋谷の物語を伝えるお土産づくり
●渋谷のカルチャープラットフォームづくり
●学びのためのコワーキングスペースづくり
●公園活性化のための仕組みづくり
●ちがいを、ちからに変えられる渋谷の人財バンク
その後、これまでとは全く違ったスローなイノベーションを地域に起こしていくための考え方(fastからslowに)と、その中での自治体、市民、大企業、地域企業の役割や全体のエコシステム(市民協働イノベーションエコシステム)の考え方についてのレクチャーとワークショップを行いました。
チームのメンバーで対話しながら「市民協働イノベーションエコシステム」を考えていきます。
Day2までのインプット中心だったセッションとは打って変わり、アウトプットが中心となってきたことを感じつつも、一歩一歩前へ進んでいる実感値を、会場にいると強く感じることができました。
こうやって、様々な企業の方々が集まり、真剣にプロジェクトに向き合うその表情は、無邪気な子供のよう。具体的に落とし込むことの難しさを痛感しつつも、全力で楽しんでいるのだなと感じました。
「ここから、さらに苦しい時間は増えていく。でも、それがあるからこそイノベーションが起きるんです。」と加生さんが、U理論を用いてメンバーを鼓舞。
これからのプロジェクトの動きが楽しみでなりません。
最後に
数名のメンバーから耳にしたのが、この日を迎えるために、メンバー同士でディスカッションをしてきたということ。メンバー間で積極的なコミュニケーションが生まれていたことを知り、驚いたのと同時に、これからのプロジェクトの行先にワクワクしました。
この日生まれたアイデアたちが、今後どのような着地を見せるのか?この記事を読んでくださっている皆さんも、ぜひお楽しみにしていただければと思います。
文章:コミュニティマネージャー 長田
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