ふじさき地域デザインLABOのプロジェクト説明会を開催しました!
5月29日にキックオフセッションをして、今日が111日目。
毎週のミーティング開催が習慣となり、日に日に熱気が増している「藤崎町 未来志向の地域デザインプロジェクト2020」です!
今日は各プロジェクトの活動を正式に表明し、内外からの更なる協力や、活動への期待が増加することを意図したプロジェクト説明会が開催されました!
オフィシャルにプロジェクトがお披露目される場だったので、全国に散らばるプロジェクトメンバーもこの日ばかりは藤崎町へ集まって、全員で活動の船出を宣言をする予定でしたが、、、、
新型コロナウイルス感染症の状況を鑑みて、青森県在住のメンバーはリアル参加、各地のメンバーはオンライン参加での実施となりました。
現地には、藤崎町の平田町長を始め、新聞社などのメディアの方、活動を応援したいと思ってくださっている方々が集まり、3プロジェクトの発進に大きな期待とエールを送る日となりました。
※本セッションは、感染防止のため万全を期して、参加者の事前の体調確認、当日の検温、会場の換気、全員のマスク着用、休憩ごとのアルコール消毒を徹底して行い、参加者同士のソーシャルディスタンスを適切に保ちながら実施されました。プレゼンテーターと来場者の間には、つい立てだけでなく、フェイスシールドの装着も行った上で開催されました。
オープニング
佐藤さん)今回は現地参加と、オンライン参加のハイブリッド形式で説明会を開催します。今日は、地域を盛り上げたいという熱意に共感してくださった方々にお集まりいただいていると思います。ぜひ各発表の後押しをする気持ちで、お話しを聞いていただけたら嬉しいです!
平田町長)この活動はユニークなプロジェクトの実施を通じて、藤崎町に活気を作るために始まりました。様々な地元の素材を活用して、地域づくりを更に加速させていこうということで、私は今日の3つの発表にとても期待をしています。今日は最後まで参加し、皆さんのお話をじっくり聞かせていただきながら、行政の活動の糧として参りたいと思います。
最上さん)今年の活動は5月末から始まり、皆さん夜な夜な集まってアイデアを出し、事業を形にするために一歩一歩活動を進めてきました。今日は聴き手の皆さんから、ぜひ各プロジェクトの背中を押していただけるような、熱いエールをいただけましたら有難いです。また、今日の発表を、私もすごく応援しています。オーナーの黒崎さん、畳指さん、吉田さんもリラックスして、気軽にお話しください!
佐藤さん)では、各プロジェクトのチームオーナーから、これまで煮詰めてきた活動をご紹介させていただきます。
ノンアルスピリッツでふじさきの“匂い”を届ける 津軽農縁創造協議会 津な軽(ツ・ナ・ガ・ル)
黒崎オーナー)よろしくお願いいたします。このプロジェクトは、「自分でやりたかったこと」を言ったら、本当にやることになってしまったというプロジェクトです。(笑)
プロジェクトの目的は、藤崎町の農産物をPRすることで、農家の収入アップ、藤崎町のファン増加、交流人口の拡大を目指しています。藤崎町限定ではなく、津軽全域にまたがる活動を展開したいと思って、津軽農縁創造協議会(津な軽)という団体名にしました。
このチームが立ち上がって、運がいいなぁと思う一方、コケられないとプレッシャーに感じているのが、チームのメンバーにとても恵まれていることです。(笑)
創作カクテルのコンペで日本一になった中村敦さんが監修をしてくれていることを始め、プロのマーケッターやプロのファシリテーターに加わっていただいており、感謝しかありません。
今年度は、藤崎町のりんご、またはトマトを使ったノンアルコールスピリッツを試作・開発する予定です。
そして、完成披露イベントを開催したいと考えています。私たちは、ノンアルコールスピリッツを通じて、藤崎町の情景や雰囲気が伝わる香りを届けることを前提に、飲み会や懇親会、パーティなどでの新しい体験を構想してきました。
社会では今、お酒を飲む方の割合がどんどん減っています。一方で、ノンアルコールビールの市場は、2018年までの10年間に、およそ4倍の拡大を見せています。ノンアルコール飲料全体では今1,000億円規模の市場があるのではないかと推測されているのですが、そのほとんどがノンアルコールビールか、手間なく飲むことができる缶チューハイ系の飲料になっていて、本格蒸留をした飲料はまだ殆ど無いです。
そのため、私たちが開発するノンアルコールスピリッツは、市場の中で勝機があるのではないかと思っています。
『お酒を飲める人も、飲めない人も、同じ味を楽しめる。』という、新しい文化を作っていきたいです!今年度の商品開発がうまく進んだら、来年度以降は、鶴田町のスチューベン、田舎館村のイチゴなど、素材を津軽エリア周辺からピックアップして、津な軽(つながる)による「香りと新しい体験」を広げていきたいと思っています。
最後に、私たちのチームでは、「ノンアルコールスピリッツの商品化を通じて、地域の農産物PRや農家収入UP,まちのファン増加や関係人口拡大を導く津な軽の活動」について、一緒に仲間になりたいと思ってくださる方を募集しています。
活動に共感を持っていただけましたら、ぜひご連絡をください!よろしくお願いします!
ナゾツク 〜みんなの知恵が、みんなの興奮へ〜
畳指オーナー)私たちが実現したいのは、『みんなの知恵を、みんなの興奮へと変える謎解きイベント』です。
私は前職でなぞ解きイベントを運営してきまして、そのノウハウを活用して地域を活性化したいとずっと考えていました。『なぞ解きを通じて、地域の魅力を遊びながら学ぶこと』これがナゾツクの活動目的です。
藤崎町には、食や、風景や、街で暮らす人など、たくさんの魅力があります。そうした多くの魅力を、参加いただく皆さんにぜひ味わっていただきたいと思っています。では、「どうやって、地域の魅力を”なぞ”にするのか?」ということですが、
先日の9月3日に、地域の皆さんと一緒に「なぞをつくるワークショップ(ナゾツクワークショップ )」を開催しました。なぞを解く機会は皆さんもお馴染みかもしれませんが、なぞをつくる機会は皆さんも体験されたことがあまりないと思います。(笑)私たちは、プロのファシリテーターの設計を基にして、複数名の参加者が対話を通じてなぞがつくれるワークショップを開発しました。今回は、新型コロナウイルス感染症の影響もあって、オンラインでのワークショップを行い、結果的には2時間で12個のなぞをつくることができました。そして、そのなぞを使って今年度に実証実験を行います。
つまり、私たちナゾツクのなぞ解きゲームは、「なぞのプロがつくるなぞで、難しくも面白いなぞを提供する」のではなく、「地域の人がつくるなぞで、地域の面白さを発見できるなぞを提供する」という形で展開していきます。「なぞをつくる」という行為は、とても創造的です。なぞをつくる際には、地域を知らないと解きにくいなぞをつくってしまうので、地域をもっと深く知ろうとします。そして、「ただ、解くだけじゃ面白くないから、面白く学べるようにしよう」という意思も働いて、「解けなそうで解けるひっかけがあるなぞ」をつくろうとします。
つまり、『なぞをつくろうとするからこそ、地域の魅力を調べて深く学ぶ』わけです。そして、『面白いなぞにしようとするからこそ、ちょっとしたひっかけを設けて、それが解けるか?にワクワクする』わけです。
私もなぞ解きイベントの業界にいましたが、今回初めて「なぞをつくるワークショップ」を実施してみて、参加者の皆さんがすごく楽しんでくれて、はっきりと手応えを感じることができました。
なので、なぞ解きを通じて、地域の魅力を遊びながら学ぶためには、なぞ解きゲームも重要ですが、ナゾツクワークショップがとても重要だと考えています。今年度に実施するなぞ解きゲームは、「ふじさきクエスト」と名付けて、2コースでの実証実験を検討しています。
実証実験では、参加者の反応を見たり、どういったポイントで参加をしようと思ったのか、どんな学びがあったか?などについて、参加者の方から伺いたいと考えています。また、今後の展開としては、LINEの公式アカウントを通じて、『ふじさきクエスト オンライン』を開発予定です!
こうした状況なので、実際に藤崎町に来ることができなくても、いつでもどこからでも藤崎町を楽しめるサービスを作っていきたいと思っています。実証実験のアンケートを元に、来年春〜夏にかけて開発予定です!最後に、私たちは、なぞをつくる人「なぞオーナー」を増やすことを起点に活動していきたいと考えています。
まずは藤崎町からですが、どんどん地域を拡大して行って、「私もこういうなぞを作ってみたい!」と思ってくれる人が増え、なぞ解きゲームが生まれ、また「なぞオーナー」が増えて、なぞ解きゲームがうまれるという好循環を生み出したいです。地域の魅力を楽しみながら学び、楽しい学びを人に伝えたくなることで、関わる人たちへの経済効果が生まれる。こうして単発のイベントに終わるのではなく、持続可能な仕組みを作っていこうと思います。
まずは10月24日~10月25日、10月31日~11月1日に、ふじさき食彩テラスをスタート地点として、「なぞ解きゲーム ふじさきクエスト」を販売いたします。ぜひご参加をいただき、体感した声をお聞かせください!
200冊(200人のご参加)が目標です! よろしくお願いいたします。
わんどおらんど THIS IS OUR WONDERLAND
吉田オーナー)藤崎町でりんご農園を営んでいる吉田です。真面目に話すと照れるのですが、コロナや災害で世の中がどんどん変わって行き、自分が持っている資源を最大に活用していかないと、この先の暮らしが成り立たないのではないかと感じ始めるようになりました。
そして、もともと何かをやるなら楽しくやりたい!という思いを持っていたので、今回の活動に手を挙げてみました。わんどおらんどでは、『りんご畑に、農地の新しい姿を生み出したい』と考えています。
一般的に、農地は、農作物を育てる場所です。ですが我々としては、そこに新しい価値を生み出したい。
具体的には、りんご畑を遊び場にするのが活動のコンセプトです。そのために大事にしたいのが、「やってみたいことをやってみよう!」というスタンスです。
例えば、ツリーハウスを建てて、上空からりんご畑を眺めてみる。とか、りんご畑でもぎ取ったりんごを使ってアップルパイを焼く。とか、畑の採れたて野菜を使ってその場でピザを食べる。とか、草刈機を乗り回せるサーキットを作る。とか、目の前の環境を活かせる機会を提供していきたいと思っています。
『遊び尽くした笑顔を作ること』、『町外から藤崎町に人を誘客すること』、『チャレンジする農家を増やすこと』を目的に、これ以外にも様々なアクティビティを実施していく予定です。
ここまでの活動を通じて、藤崎町初の試みだけあって、これまで共創で町を作っていくということには全く馴染みがなかったのですが、新鮮である反面、難しくも感じています。
ただ、問題を解決していくに当たって、メンバーそれぞれの専門性を軸に検討が進んでいく様子には、毎回鳥肌が立っています。とても面白い取り組みです。最後に、わんどおらんどでは、畑をいじくりたい仲間を大募集しています。一緒にりんご畑で遊びましょう!
クロージング
最上さん)発表お疲れ様でした! キックオフしてから、喧々諤々の議論を重ねてきた活動方針がお披露目され、形にすると宣言されたことは素晴らしいと思います。こうした動きが藤崎エリアをより良くして行こうとする機運へと繋がるはずだと、確信を持つことができました。年内に様々な検証実験を行って、その結果をまた皆さんにご報告できることを楽しみにしています。ぜひ今後の活動にご期待ください!
平田町長)今日は、3チームともワクワクするお話をありがとうございました。今の環境を変えようという目標に向けて、自分たちから変わっていこうという意思が感じられて、とても嬉しく感じました。
ノンアルコールスピリッツのプロジェクトは、とても目のつけ所が良いと感じました。緻密な計画を立て、活動に取り組んでいただけましたらと思います。私が飲みに行くお店でも提供されるのではないか?と想像することもでき、可能性が一杯あると感じました。あとは、商品をつくるエリアについても青森県内で探せるととても良いですね。
なぞ解きイベントのプロジェクトは、ぜひ津軽全域に賑わいをもたらしていただけるよう期待しています。実証実験が行われる時期は、りんごの収穫時期なので、りんご農家の方々が参加できるか難しい時期かもしれませんが、エール津軽と重なっているため、ぜひ藤崎町のアピールと共に、津軽エリアへの拡大展開もアピールしていけると良いと思います。
りんご園をワンダーランドにするというアイデアからは、私が子どもの頃にりんごの木にブランコを作って遊んだ記憶を思い出しました。自然や生き物と触れ合いや、ゲームやインターネットだけでなく、人と一緒に遊ぶことは、きっと人づくり、教育にも好影響だと思いますので、ぜひ頑張って欲しいですね。
最後に、藤崎町、そして津軽地域はまだまだ可能性があります。その可能性を発展させていくのは、我々です。
今よりもっともっと楽しく、住みやすい地域を作るため、ご参加いただいた皆様にはぜひご協力をいただけましたら有り難いです。3人の発表者には大きなエールを送ります。
壁にぶち当たっても何度も挑戦し、この地域の未来を作って行ってください。
コロナウイルスの影響で制約も多いお披露目会とはなりましたが、オーナーから発せられる熱気や、時折会場から生まれる笑い声や驚きの声、オンライン参加者のチャットでの応援などが混ざり合い、とてもエネルギーに溢れた2時間となりました!
私は仕事の都合で福岡からオンラインで参加をしたのですが、会場にいる人たちが本当に楽しそうで、現地にいられなかったことが悔しく感じられるくらい良い場でした。
また、各チームとも仕事が終わった深夜や早朝、休日などを使って本当に多くのミーティングを重ねて来ていたので、その歩みがしっかりと結実したことが嬉しかったです!
ここからはいよいよ、考えて来たアイディアを実社会の中で試していきます。成功した喜び、うまく行かない辛さなど、様々な感情を味わうことになるだろうと思いますが、全部ひっくるめて「やって良かった!」と楽しく笑あえる日が来ることを願っています。
当日の発表は下記リンク(Youtube)でご覧いただけます。ご興味がある方は、ぜひご視聴ください!
令和2年10月1日 津軽新報さまに、本説明会を取り上げて頂きました!(感謝)
記:相内 洋輔
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