九州初開催:復興の現場から地域の未来を開く「復興ボランティア学ワークショップ」
セッションの目的
震災復興の過程を「知ること」によって、自分の住む地域の課題解決へのアクションを起こす。
開催終了
インフォメーション
- 開催日時
-
2016/02/07 (日)
17:00 ~ 20:00 - 応募締切日時
- 2016/02/04 (木) 23:59
- 会場名
- BIZ FUKUOKAセミナールーム
- 住所
- 福岡市中央区渡辺通3−6−15 NOF天神南ビル3F
- > google mapで表示
- 定員
- 30 人
- 参加費
- 会場払い 4,000 円
- 備考
資料代、軽食・飲物代込、その他ワークショップの運営資金となります
- 主催者
石巻専修大学経営学部山崎ゼミナール
対象者
- 東日本大震災の復興支援活動を通して、地域の課題を考えたい人
- 東日本大震災の復興支援活動について知りたい人
- 東北や石巻、石巻専修大学の学生に興味のある人
詳細説明
東日本大震災より5年が経とうとしています。
「もう、復興支援じゃないよね」と思っている人もいることでしょう。
確かに、被災地は自分たちの足で立って歩く時期です。
しかし、当時は被災状況を見て、ショックを受けた人も多かったと思います。
きっと、いても立っても居られない気持ちになったことと思います。
石巻にいる私たちにとって、震災復興は現実です。
私たちの学ぶ石巻専修大学の周りには、いまだ仮設住宅が建ち並び、1,000世帯以上の被災者が住んでいます。
目の前の現実に黙っていることはできないのです。
断片的なニュースばかりでは、復興の現在が掴みにくいことも確かです。
復興ボランティア学ワークショップでは、復興の現場で活躍するリーダーたちの言葉から、復興の過程でクローズアップされた課題や、解決方法を知ることができます。
しかし、私たちの目的は復興支援活動の現状をお知らせすることではありません。
みなさんが震災復興の過程を「知ること」によって、自分の住む地域の課題解決へのアクションを起こすことを目的としています。
【3年分の講座を3時間に凝縮】
ワークショップでは、2013年より石巻専修大学で開講されている「復興ボランティア学」の講演録を資料として使います。この講座は復興の現場で活躍するリーダーたちを招いた連続講座です。
今回は延べ37名の登壇者から10編程度を提供します。この講演録を4〜5人のグループで目的を持って読んで、対話をしながら内容を共有することで、短時間で復興支援の現状を把握します。
【東北の復興を「自分ごと」へ】
復興支援の現状について対話をしていると、多くの場合、震災の復興過程でクローズアップされた問題は、もともと地域に内在していた問題だったことに気づきます。
東北は「課題先進地域」と言われていますが、それは大地震という災害によって、いままで潜伏していた問題が浮かび上がったにすぎないのです。つまり、震災復興で生じた問題を知れば、それを鏡として地域の問題を知ることができるのです。
ワークショップの最後には、参加者ひとり一人が「自分ごと」ととして、地域に内在する問題に目を向け、地域課題を解決するアクションを考えます。
【地域の課題解決を考えることが防災・減災への近道】
東日本大震災の復興支援活動を「知ること」は、自分たちの地域課題に目を向けることです。地域で災害などの有事が起きた際、その後の復興をスムーズに進めるためには、私たち一人ひとりが、普段から地域の課題を意識することです。
地震、津波、洪水などといった天災という「時点」ではなく、その後に続く復興という「時間」を意識してアクションを起こすこと、そうすることで「復興の現場から地域の未来を開く」ことができるのです。
私たちと一緒に、東北復興と地域の未来を考えませんか。
【過去の参加者の声】
震災や復興を身近に感じることができた、非常に有益な時間でした。
(N.S.さん、学生)
ボランティア団体、NPO等がたくさんあって、さまざまな活動をしていることと、その活動に大学生や若者の参加が多いことを知り、自分にもできることがあると気付きました。
(伊藤恵美さん、学生)
周りの方と意見を交換し合える時間がたくさんあり、学び合いのできるワークショップでした。
(S.T.さん、学生)
いろいろな視点からの意見が聞けて満足しました。その場にいた方の話は、報道よりも伝わるものがあって、このような機会はとても貴重で、続けていく必要があると感じた。
(内堀裕介さん、学生)
○ファシリテーター:石巻専修大学経営学部教授 山崎泰央、山崎ゼミナール学生
○主 催:石巻専修大学経営学部山崎ゼミナール
○協 賛:BIZ FUKUOKA
〈石巻専修大学経営学部山崎ゼミナールとは〉
山崎泰央教授のもと、東日本大震災以降、石巻市で復興支援活動を行っている。
震災復興の教訓を生かすために、2014度より「復興ボランティア学ワークショップ」を開始。ゼミナールの学生たちがファシリテーターとなって、各地の大学生を対象にワークショップを行っている。
今までの開催地は神戸、大阪、京都の関西を始め、東京、埼玉、千葉、愛媛、宮城など、今後は全国展開を考えている。福岡は初めての九州開催地。2015年3月に仙台で行われた「国連防災世界会議」パブリックフォーラムでもワークショップを主催し70人の参加者を集めた。
2014年から2015年12月現在までのワークショップ参加者は延べ412人。
問いを共有する
サークル(Circle)
今日、この場で持っている気持ちを共有します。
フィッシュボウル(Fishbowl)
被災地の学生と福岡の方との対話を通じて「問い」を深めます。
ここまで感じたことをペアになって話します。
多様な知識を持ち寄る
ストーリーリーディング
多様な復興支援のあり方や現状についての情報「復興ボランティア学」講演録というストーリーを読んで、をインプットします。
ストーリーを読むときは、フィッシュボウルから得た「問い」を持って、グループで読んだ内容を共有したり、質問し合うので多様な視点から、復興支援について考えることができます。
新しい問題の構図を描く
ストーリーテリング(Storytelling)
ストーリーリーディング得た知識を元に、復興支援というレンズを通し、自分たちの地域を見つめます。
とまり、災害によって、いままで見えなかった問題が明らかになってきたところで、身の回りや地域で考えるべき課題は何かについて話します。
「聞き手」は「話し手」の内容をメモし、フィードバックをします。
マグネットテーブル(Magnet Table)
それぞれが見いだした地域課題についてテーマを設定し、チームを作り「自分ごと」として取り組むべき課題解決を考えます。
プロトタイピングする
クイックプロトタイピング(quick prototyping)
それぞれのチームで「5年後の実現した未来の記事」と「5年間の出来事」を新聞にまとめます。
新聞を発表した後に、明日から自分ができる第一歩を10〜20文字で表し付せんに書きます。
アクションを生み出す
サークル(Circle)
それぞれのBabyStepについて共有し、未来への一歩を踏み出します。