【 満お仲間御礼 】 多様な子育て形態を共有する「ゆる育」フューチャーセッション
Mission
社会的養護から非公式養育まで、子どもの養育に関する様々な立ち位置の方をゲストに招き、地域の子ども支援にかかわる方や、関心を有する方々を集い、話し合い、情報交換することで、社会的偏見に基づく「子どもの貧困」「孤立」や「児童虐待」を防止する地域での活動にじっくりと繋げていく。
インフォメーション
- 開催日時
-
2017-02-11 (Sat)
14:20 ~ 17:00 - 応募締切日時
- 2017-02-11 (Sat) 17:00
- 会場名
- Emblem Hostel NISHIARAI 2F Cafe&Bar
- 住所
- 東京都足立区梅島3-33-6
- > google mapで表示
- 定員
- 65 人
- 参加費
- 無料
- Information note
◆◇ お申込みについて ◇◆
OUR FUTURESの「参加する」でなく、下記のこくちーずからお願いします。http://www.kokuchpro.com/event/e01e39de46f9e02dec2da6c2b4cf6f59/
2/1 満席予定につき
定員 50 ⇒ 55 ⇒ 60⇒65名 増席しました。
(※ご参加を検討中に方はお早めに!)
エンブレムホステル西新井http://emblemhostel.com/ja/
西新井駅より徒歩1分。西新井大師までも徒歩圏内。- 主催者
主催: A-Step
定型・普通などの枠に捉われず、様々な形態の家族が共存出来る地域づくりを目指した非営利活動団体です。
共催: 特定非営利活動法人ぷらちなくらぶ
http://platinaclub.blog76.fc2.com/
後援: 足立区協力:
公益財団法人つなぐいのち基金
http://tsunagu-inochi.org/Future Link-Age コンソーシアム
https://www.ourfutures.net/pages/futurelinkage
Participation
◆◇ お申込みについて ◇◆
OUR FUTURESの「参加する」でなく、下記のこくちーずからお願いします。http://www.kokuchpro.com/event/e01e39de46f9e02dec2da6c2b4cf6f59/
|ご参加おすすめの方
・里親、施設職員等の社会的養護に携わる方・ステップファミリー、親族などの非公式養育に携わる方
・地域の子ども支援に関わる方
・定形外の家族のあり方に関わる方
・上記に関心をお持ちの方
Description
※詳細情報は順次更新してまいります。ご査収ください。
|「ゆる育児キャンペーンあだち」について
このイベントは、児童虐待「予防」活動である「ゆる育児キャンペーンあだち」(ゆる育フューチャーセッションPart5)として位置づけています。
ゆる育児キャンペーンは、元々は東京都内で児童虐待防止の啓発活動を行う複数の団体による協働事業でした。2012年に始まり今年で5年目を迎えます。(足立では4年目です)
本来「ゆる育児」が目指すものは、社会通念に当てはめる過程で現実的でなくなってしまった養育規範から「個々の現実に則した育児を取り戻す」ことであり、その先にある目的は、よりよい共生社会を目指すことです。
「私の子育て」と「みんなの子育て」をゆるやかにつなげば、子どもの成長を社会全体で見守れる環境になるはず。
そのためには、人知れず排除されている「子育て」当事者の形態を学びなおす必要があると考えました。
|ゆる育フューチャーセッションPart5
今回のセッションでは、里親、児童養護施設で働く方、またその当事者など社会的養護に携わる方々を招き「育児」の先にあるものをそれぞれの体験から学んでいく。
また、ひとり親、子連れ再婚、親族養育、里親、LGBTによる子育て等に代表される「定形外の養育」外国人問題や発達障害を抱える家族など、多様化する家族形態を学ぶ機会の中で、現状の問題や解決するべき点について、フィッシュボウル形式の中で立場の異なる参加者がそれぞれの立ち位置を理解する場を設ける。
その中で多様な養育に対する偏見の防止と「孤立した育児」に陥いる人への適切な支援を学ぶ。
「孤育て」防止が言われるようになりましたが、子育ては「個育て」でもあり、子ども一人一人の個性が尊重されるものでなくてはなりません。
このセッションによって自らが子どもの目線に立ち戻り、未来社会を構築していくための一助となればと思います。
|タイムテーブル
14:00 開場
14:20 開会 挨拶
14:25 キーノートスピーチ
15:25 (休憩&会場のレイアウトなどを変更させていただきます)
15:30 フィッシュボウル(全員参加!360度トークセッション)
16:10 マグネットテーブル(ワークショップの仲間を見つけましょう)
16:20 クイックプロトタイピング(ワークショップ:地域に活動でつながる)
16:50 まとめ
17:00 交流会 (同じ会場:ワンオーダー単位精算制)
|キーノートスピーカー (予定) 敬称略
青葉紘宇
NPO法人 東京養育家庭の会 理事長
昭和19年生まれ、早稲田大学教育学部卒業後、小田原小年院に法務教官として勤務。その後東京都民生局に異動して各種障害者施設に勤務。この頃、国際障害年前後の時でもあり日本障害者協議会に関与する。
平成4年児童相談所に異動。児相福祉司の時に障害児デイサービス事業の応援、里親として里子を受託し家庭養育の仲間入りをする。平成17年に退職後、学童クラブの運営にあたりながら、東京養育家庭の会の理事長となり現在に至る。
(共著)
『施設・里親から巣立った子どもたちの自立: 社会的養護の今』
『虐待を受けた子どもが住む「心の世界」 養育の難しい里子を抱える里親たち』
『社会的養護における里親問題への実証的研究―養育里親全国アンケート調査をもとに』
和泉広恵
日本女子大学 人間社会学部 現代社会学科 准教授
里親子支援のアン基金プロジェクト理事長
モッキンバードファミリーモデル・東日本の親族事情
(著書)
『里親とは何か-家族する時代の社会学』
(共著)
『現代日本の人間関係―団塊ジュニアからのアプローチ』
|団体紹介およびフィッシュボウル スターター 敬称略
大島由紀雄 NPO法人 きずなメールプロジェクト 代表理事
ゆる育児キャンペーン実行委員会
大山光子 がきんちょファミリー こどもど真ん中プロジェクト 代表
大竹恵美子 NPO法人ぷらちなくらぶ 理事長
中村央 ワーカーズコープおひさま 所長
石坂好恵 こどものSOSに目を向ける 代表
(未定 福田茂雄 NPO法人 フク21ふらっとホーム 理事長)
(モデレーター)
小山訓久 NPO法人リトルワンズ 代表理事
(コーディネーター)
町田彰秀 A-Step 代表/中途養育者サポートネット HP管理人
豊住吉弘 公益財団法人つなぐいのち基金 常務理事/Link-Age Project 事務局
大久保健 児童養護施設クリスマスヴィレッジ 里親支援専門相談員
当事業は足立区公益活動げんき応援助成金を受けて実施する事業です。
参加者の信頼感を高める
当初は席を50名で設定させていただいておりましたが、多くの方にお申込みいただき、定員を3度も拡大し、65名のお申し込みをいただきました。当日も「終わりまでに間に合えば」と連絡いただいていた「未定」の方々も顔を出してくださり、最終的に70名以上の方に参加いただきました。
本当にありがとうございます。
14:20 - 14:25
今回の主催者である A-Stepの井上さんの司会、代表の町田さんからのハートウォーミングな挨拶でスタートしました。
地域で愛される町田さんの声掛けで開催された本会、「足立で子ども支援の関係者がこれだけ一堂に会するのは初めて」とのお声もいただきました。
14:25 - 15:25
最初に登壇いただいたのは、里子を26人育てられ、東京の里親支援の長老といった青葉先生のお話をいただきました。
子ども支援の関係者といっても、リアルな里親に触れる機会のなかった方も、里親家庭や子どもたちの成長、研修、地域の活動などの写真を拝見しながら、臨場感と暖かいお人柄が表れたトークは本当に勉強になりました。
Q&Aでは、会場から非常に熱の入って厳しい質問もいただきました。
今回は、まず地域で子ども支援・子育てに思いを持っておられる方が顔をそろえ、ゆるくつながることで、次の一歩につなげていくことが主旨でしたが、行政に対する即効性なる提言や解決策を期待してくださった方にとっては物足りないといった印象もあったのかもしれません。
そういう意味では、視座の違いや地域での多様性という中での各自の違和感なども共有する場となるとともに、里親を知る大変貴重な機会になりました。
次に登壇いただいたのは、日本女子大学の准教授で、里親子支援のアン基金プロジェクトの理事長でもある和泉先生です。
真摯で淡々とした語り口の中に、里親と子どもたちの現状について、強い思いと意思を感じる講演でした。
マイクトラブルなどの関係で時間が押してしまい、1団体5分というタイトな状況となりお叱りをいただいてしまいましたが、
がきんちょファミリー こどもど真ん中プロジェクト 大山代表
NPO法人ぷらちなくらぶ 大竹理事長
ワーカーズコープおひさま 中村所長
に団体紹介をしていただき、本日この会場にどのような方がいらっしゃっていただいているかを大まかに共有していただきました。
続いて、5分休憩を兼ねて、会場の椅子を円形劇場の配置に移動していただきました。
(休憩&会場設定)15:25 - 15:30
みなさん会場変更に協力いただきありがとうございました!
参加者に自分で決めてもらう
15:30 - 16:10
さあ、いよいよフィッシュボウルのスタートです。
落ち着いたトーンで機転の利いた会場回しで定評のあるシングルマザーを支援するNPO法人リトルワンズの小山代表をモデレーターにお迎えしました。
みなさん開始早々のアーティスト悠々ホルンさんの「真剣10代しゃべり場」を彷彿させるようなエネルギッシュなトークに戸惑いながらのスタートでしたが、きずなメールプロジェクトの大島代表、こどものSOSに目を向けるの石坂代表、聖友学園の若松学園長など、限られた時間でしたが、多くの方に円卓に席でご意見をいただきました。
真ん中のサークルから直ぐの席のから遠いところにいらっしゃる方まで、熱心にメモをしてくださっているのが印象的なセッションでもありました。
当日は、J-comさんから取材もしていただきました。
2月16日の夕方に開催の様子や町田さんのインタビューなどを放映いただいたとのことです。
(ありがとうございます。)
16:10 - 16:20
フィッシュボウルの後は、いよいよ本日のいちばん大切とも言える「つながる」セッションです。
通常のマグネットテーブルとは少し違った趣向で行いました。
座っている椅子の付近で4つのスペースに分かれて、そこをそれぞれの地域に見立てました。
そして、その地域で活動しているという設定で、活動ジャンル、お名前、思い、解決したい課題などを相互で紹介していただくことで、同じ地域にいる方々を知っていただくという形のマグネットテーブルが完了です。
16:20 - 16:50
タイトな時間の中、仮想地域の子育て・子ども支援についての熱いトークが盛り上がりました。
「つながり」協働・連携していくために必要なことは?
理想的な街・地域の姿とは?
課題解決に向けた方策の在り方は?
などなど、終了予定時間を過ぎても、話し合いと模造紙で簡易的に行ったクイックプロトタイピングを完成させたいと、交流会まで引き続き行うチームもあったほどです。
仮想の地域に、多様な方がいらっしゃること、その中で接点や一緒に活動していく仲間とつながることで、自分独りや1団体ではできないであろうアプローチ方法や解決策が少しでもイメージすることができたと場となっていたなら、これから前に進めていくことができる小さな芽のようなものを感じていただけた方多かったように感じています。
16:50 - 17:00
どこかチャップリンぽいテーストとなった主催 A-Stepの足立代表・・・。
各チームのクイックプロトタイピングの内容、共有と本日の成果、準備や会場との連携の不行き届きのお詫び、裏方として本日の開催を支えてくださった方へのお礼、そして会場に足を運んでくださった地域のお仲間への感謝のご挨拶にて、外は厳しい寒さでした会場内は熱気につつまれた足立の午後に開催させていただいたフューチャーセッションは一旦閉幕しました。
交流会
熱気やトークは冷めやらず、当初は交流会への参加表明は20名強といった感じでしたが、当日は50名近くの方が参加してくださったのではないでしょうか?
クイックプロトタイピングのまとめを続けるチーム、早くも同志を見つけ具体策の議論を開始される方、ゆるやかなつながりをさらに深めていこうというテーブル、次々ビールジョッキを空にしていく方(笑)などなど、交流会も大いに盛り上がりました。
<レポート編集後記>
今回、言い出しっぺとして、プランニングから開催まで関わらせていただきました。
フューチャーセッションとかフィッシュボウルなどカタカナ連発で受け入れていただけるか、会場設定変更の椅子移動など上手くいくのか、外国のお客様も多いゲストハウス系ホテルのカフェの開催で大丈夫かなど心配は尽きませんでしたが、素晴らしい方々に参加いただき、素敵な時間と場にしていただいたことに感謝いたします。
当日のQ&AやFBイベントページでは、非常に熱の入って厳しい質問・コメントをいただきました。
今回は、まず足立という地域で、子ども支援・子育てに思いを持って関われている方が顔をそろえ、「ゆるくつながる」ことで、次の一歩につなげていくことが主旨でしたが、行政に対する即効性のある提言や解決策を期待してくださった方にとっては物足りないといった面もあったかもしれません。
そういう意味では、多様な方がいらっしゃる地域という中で、視座や立場による解釈の違い、各自が持っていらっしゃる社会構造についての考え方、地域や行政のあり方などへの違和感なども共有させていただく場ともなりました。
(個人的には、昨今の児童相談所・一時保護所への一方的な批判にも心苦しさを感じています。もちろん、公務員としての単なる職務という職員であるのみという立場を貫かれる方、異なる思いを抱きながらも施設の慣習に押し流されざるを得ない方も多くいらっしゃいますが、厳しい労働環境の中で、本当に真摯な対応、多くの工夫を重ね素晴らしい運営をされている施設・職員の方もいらっしゃいます。一方的な批判ではなく、社会的養護を必要とする子どもたちのために何ができるかというスタンスでエネルギーやリソースを使っていけたらと思っています。)
一人や一団体でできることには限界があるだろうと思っています。
地域にいろいろな思いの方がいらっしゃって、解決へのアプローチやスピード感も違う中でも、大きな共通するベクトルに向かって、まずは、同じ地域の思いある方の存在を知り、つながり、連携・協働していくことが、遠回りのようで近道なのかなとも思っています。
1回のセッションは遅々としたものかもしれませんが、
回を重ねていくことが大切だと感じています。
まずは、次の機会に向かってそれぞれの一歩を進めていけたらと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。