憧れのセカンドライフから創る未来 ~人生100年時代!未来Lifeをどう変える!?~
セッションの目的
人生100年時代!ライフスタイルも働き方も大きく見直す必要に迫られている今、未来のライフスタイル(未来Life)を考えてみませんか?
「憧れのセカンドライフから創る未来
~人生100年時代!未来Lifeをどう変える!?~」
をテーマとしたセッションを、渋谷ヒカリエで開催します。
定年後のセカンドライフを考えたい方はもちろん、人生100年時代のライフスタイルそのものに関心を持つ皆さんのご参加お待ちしています。
<セッションの目的>
人生100年時代!ライフスタイルも働き方も大きく見直す必要に迫られています。
特に企業に長年勤めてきた企業人の中には、いつかは訪れるリタイア後の長い年月の過ごし方に不安を抱えている場合も少なくありません。
そこで今回、それぞれが持つ隠れた魅力と可能性を再発見し、憧れのセカンドライフを掛け合わせてアイデア発想するワークショップを開催します。
セカンドライフのヒントはもちろんのこと、気の合う仲間や、これまでにない新たな未来Lifeを見つける機会としてご活用ください。
【未来Lifeセッションへようこそ】
20年後、私たちの暮らしがどのようになっていると嬉しいのでしょう?自分自身や、大切に思う誰かの暮らしを想像しながら、それを取り巻く世界を様々な視点で共有し、ありたい姿を考えるのが未来Lifeセッションです。
尚、今回のイベントは、「未来Lifeセッション」と「ステップ2.5コンソーシアム準備会(※)」との共同開催です。
※ 複数企業にて運営する企業内プレシニア支援目的のコンソーシアム準備会。2018年にコンソーシアムを設立予定。
https://peatix.com/group/704881/view
インフォメーション
- 開催日時
-
2018/06/13 (水)
18:30 ~ 20:00 - 応募締切日時
- 2018/06/12 (火) 12:00
- 会場名
- 渋谷ヒカリエ34階 KDDI株式会社セミナーホール
- 住所
- 東京都渋谷区渋谷2-21-1
- > google mapで表示
- 定員
- 50 人
- 参加費
- 無料
- 備考
参加ご希望の方は、事前アンケートのご記入をお願いしております。入館手続きに必要な情報となりますので、ご理解のほど何卒よろしくお願いします。
尚、参加希望多数の場合は抽選とさせていただきます。
[個人情報に関する取り扱い]
ご提供いただいた個人情報は、当社の個人情報保護方針に基づき、適切な管理に努めております。
- 主催者
NECソリューションイノベータ株式会社
経営企画部 CSR推進室
対象者
・企業に所属するプレシニアの皆さま
・人生100年時代の未来Lifeに関心を持つ皆さま
詳細説明
<日時>
2018年6月13日(水)18:30~20:30
※受付は、開演30分前の18:00より行います。
<内容>
18:30 主催者挨拶
18:40 イントロダクション
18:55 パネルディスカッション
19:30 ワークショップ
20:25 閉会挨拶
<こんな方におすすめ>
・企業に所属するプレシニアの皆さま
・人生100年時代の未来Lifeに関心を持つ皆さま
<場所>
渋谷ヒカリエ34階 KDDI株式会社セミナーホール
(東京都渋谷区渋谷2-21-1)
東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」15番出口と直結。 JR線、東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」と2F連絡通路で直結。
※イベント受付は渋谷ヒカリエ11階にございます。 まずは、11階までエレベータでお越しいただき、受付後に34階行きのエレベーターにお乗り換えください。
<定員>
50名 ※定員を超えた場合、抽選となります
<参加費>
無料(軽食付き)
※会場にて、ドリンク屋台を用意しております。アルコールやソフトドリンクなどご購入いただけます。
■セッションの目的
20年後、私たちの暮らしはどのようになっていると嬉しいのでしょうか? 自分自身や、大切に思う誰かの暮らしを想像しながら、それを取り巻く世界をさまざまな視点で共有し、ありたい姿を考えるのが未来Lifeセッションです。
今月のテーマは人生100年時代を迎えて考えたい「憧れのセカンドライフから創る未来」。サブテーマは「人生100年時代!未来Lifeをどう変える?」です。
今回はSTEP2.5コンソーシアム準備委員会との共催セッションです。同会からパネリストを招き、「セカンドライフを幸せに迎える要諦!」と題してパネルディスカッションを行います。そのコーディネーターは、合同会社エムズコンシェルジュ 代表社員 松尾厚二郎さん。パネリストとして、株式会社URリンケージ 都市・居住本部 企画設計部 担当部長 山岡靖さん、株式会社ベネッセシニアサポート 法人事業部 部長 鬼沢裕子さん、首都大学東京 非常勤講師 石岡祥男さんのお三方が登壇されました。パネリストの知見を参考に、創造力と想像力を刺激するアイディアワークを通して、参加者がどのような未来Lifeへのヒントを得たのでしょう? 当日の様子をレポートします。
■20年後の未来についてオープンに語り合う場
2018年6月13日、NECソリューションイノベータ株式会社主催の対話&ワークショップイベント、未来Lifeセッション「憧れのセカンドライフから創る未来」が開催されました。
NECソリューションイノベータは、NECグループの社会ソリューション事業をICTで担う中核ソフトウェア企業として、さまざまな社会課題の解決を目指しています。近年とくに力を入れているのが、幅広いステークホルダーとの“共創”に関する活動ですが、本日の未来Lifeセッションはそうした活動のひとつです。
開催場所は、東京・渋谷の渋谷ヒカリエ34階スペース。開始時間はまだ外は少し明るく薄暮れ程度でしたが、夜景が美しい場所だそうです。今回は飲み物の屋台も設置され、リラックスした雰囲気でセッションが進みそうです。
会場から眺めた外の様子
■5つのルールと、2つのゴール
はじめに、STEP2.5コンソーシアム準備委員会代表の山岡靖さんから開会の挨拶がありました。
STEP2.5コンソーシアム準備委員会代表の山岡靖さん
「人生100年時代ということで、定年になった後も長い時間を過ごさなくてはなりません。2年ほど前からアクティブシニア研究会で研究を続けてきました。同会がSTEP2.5コンソーシアムという名前で活動していくことになりました。STEP2.5というのはライフステージの中で、生まれてから成人するまで、そして成人して働く間、そして3番目として個人の達成と充実の時期に行くわけですが、その前が大切な時間ではないかということです。7月に発足する予定でまだ早いんですが、スタートを切ります。本日は、これからライフステージにおける活動の方向を見つけられるように小さな一歩を皆さんと共有できればと思います」(山岡さん)
未来Lifeセッションについて説明する御厨(みくりや)さん
続いて、NECソリューションイノベータ 経営企画部CSR推進室長の御厨友美さんから、同社のCSRレポートを紹介しながら、未来Lifeセッションの活動趣旨や目的についての説明がありました。そして、本日のセッションの開始に先立ち、ファシリテーターである同社の角野幸子さんから、「今日はぜひ20年後という先の未来を考えていただく時間にしたいと思います」というお話の後、参加ルールやゴールについて解説がありました。
参加者に5つのルールを説明する角野さん
角野さんから示されたセッションの参加ルールは次の5つ(プラス1)。
・5つのルール
- 未来人 (誰も間違っていない! 未来は可能性に満ちている)
- 主語は自分 (私はどう思う? どうしたい?)
- 協働・共創 (参加者全員で創りだす)
- 守秘義務 (秘密リクエストは伝える、守る)
- 楽しむ (つながりや新しい価値は新しい場から生まれる)
- (空欄)(参加者のオーダーによって付け加えられるルールですが、とくに要望がなく空欄のままで進行)
角野さんは「この中からひとつ、今日のセッションに参加する目的を選んでください」と3つのテーマを掲げます。
a.「憧れのセカンドライフを考えたい」
b.「人生100年時代ならでは新しい価値を考えたい」
c.「20年後の未来をどのように変えていきたいのか」
セッションのルールとゴールを理解したところで、まずは“ペアでの対話”によるウォーミングアップがスタート。
ウォーミングアップの様子
参加者同士の肩慣らしが終わったところで、パネルディスカッションが始まります。
■セカンドライフについてパネルディスカッション開始
コーディネーターの松尾さん
コーディネーターの松尾さんと3名のパネリストが登壇します。
「今回はSTEP2.5が目指そうとしている方向性を参加者のみなさんに示せればいいかなと思います。STEP2.5コンソーシアムの事業ターゲットは5つです。『お金』『心身の健康』『趣味・生きがい』『死生観』『起業・はたらく』。では、パネリストの方よろしくお願いいたします」(松尾さん)
まず鬼沢さんが登壇します。
ベネッセシニアサポート鬼沢さん
「キャリアの中でライフキャリアレインボーという言葉があって、人生の中で役割をどこに中心をおいて過ごしているか。職業人という役割が薄まっていき、どの役割を担っていくか、自分で自由に描けるようになっていくのです。人生には安定期と不安定期があって、過渡期があります。そうするとプレシニア時代というのは過渡期で、不安が出てくるのだと思います。まずは不安を“見える化”すること。“見える化”できたら対策も打てるのでポジティブになれると思います。自分はキャリアを学んできたのですが、『キャリアは自分でどうにでも変えられるもの』。定年っていつ来るかはわかっているから戦略は作れるのですよね。しかし、全部自分でコントロールできるかというとそうではない。でも偶然性には、『新たな出会い』や『新しい自分の発見』につながることもあるので、偶然性を味方につけましょう。そして、『自分を一番大切にすること』。今まで誰かのために時間を使っているという部分がたくさんあるはず。それはもちろん大切ですが、これからは、自分のことを大切にしてもいいのではないでしょうか?」(鬼沢さん)
首都大学東京 石岡さん
次に、石岡さんが説明します。
「研究結果によると、男性の加齢に伴う自立度の変化はハッキリ3パターンに分かれるそうです。70%の人は、後期高齢者(75歳)になるころから次第に体力が落ちていきますが、90歳になっても普通に自立出来ている人も11%ぐらいいるそうです。問題なのは、60歳を超えたぐらいからガクッと健康状態が落ちてしまうグループ(19%)です。これは定年後の社会との関わり方がうまくいかなかったためと考えられます。自分の『居場所』を見つけて、楽しみながらバランスよく『遊び・学び・働く』ことがセカンドライフのキーワードだと思います。自分はいま何ができるのか?がわかる“客観的な評価ツール”があるといいですね。『人生100年』なんてコンセプトは今までなかった。自分がパイオニアになって創ればいいと思います」(石岡さん)
URリンケージ 山岡さん
「私は前のお二人のように何かが見えてきたというのではなくて、自分の『自己洞察カード』を書いてみました。縦軸が充実度で、横軸は年代です。自分は今58歳なんですけど、2.5ステージには入っているなあと感じます。自分で分析すると、山あり谷ありと、思い通りに行かない人生を送っているなあと思います(笑)。これから2.5ステージを自分自身納得して生きるためにはどうしたらいいか悩んでいるところです。コミュニティの中で生きていかなくちゃいけないのか。何か起きたときにうまく対応できないかなど」(山岡さん)
■自分を客観的に評価できるツールがあるといい
パネルディスカッション開始
「パネラーの中でもいろいろなご意見があったようです。たとえば仕事をした方がいいか、しなくてもいいとか」(松尾さん)
「仕事の定義って難しいと思います。私は『役割』は死ぬ最後のその日まで持っていたいなあと思います」(鬼沢さん)
「大賛成です。誰かの役に立つこと、とくに仕事をされている方は仕事を辞めてからそう思うようです。ただ集まるんではなくて、きちっとした目的があるといいのでは」(山岡さん)
「人の役に立ちたいけれど、自分が独りよがりにならないように、そして暴走老人にならないように(笑)。さっき石岡さんが言われた『客観的な評価メソッド』があるといいですよね。ぜひ作ってもらえないでしょうか」(松尾さん)
「自分ができると思っていても、まわりから見るとどうかな? ということですね。あと、いろんな世代の人と仕事をするときはコミュニケーションが大切でしょうね」(石岡さん)
「自分のよさを知るというのは難しい。自分をとらえ直すことが大事なのかなと」(山岡さん)
「自己肯定感が大切でしょう。親しい仲間に『自分のいいところ』を10ヵ所、20ヵ所言ってもらうという方法があります」(鬼沢さん)
「年をとっても勉強して伸びる要素はあると思います」(石岡さん)
「経済力というのが意外と難しい問題です。かつてのような平均寿命75歳ではなくて10年間伸びました。その10年間生活レベルを維持するのはたいへんです。やはり鬼沢さんがおっしゃったように戦略が必要です。STEP2.5コンソーシアムでは、そのための仕組みを作っていきたいです」(松尾さん)
■チームに分かれてワークをしよう
この後、パネルディスカッションでの話をヒントに、話をしたいキーワード(田舎暮らし、地域ボランティアなど)ごとに4、5人のグループが形成されます。
ワークショップのもよう
各グループはキーワードを中心に、未来のイメージを自由に話し合い、その内容を発表します。
発表グループ1
「このチームは『人との関わり合い』を中心に話が進みました。大学に行ったり、バンドをやったり、スキーをしたり。そこでは『多世代の交流』ということが重要ですよね」 (発表グループ1)
発表グループ2
「『健康』というところにフォーカスして話が進みました。カラダの健康もそうですが、特に心の健康。インターネットではいろんなコミュニティへの参加ができているのに、リアルでは1人で孤独を感じて心を閉ざしてしまう人もいる。そんなことを解決したいという話になりました。」(発表グループ2)
発表グループ3
「われわれは起業することになりました(笑)。昼はカフェ、夜はスナックとして海辺で開業、サーフィン業界とコラボする。さらに企業にカフェやスナック機能を派遣する。ダブルワークでも、会社を辞めなくても働ける環境を整える。次回の場ではぼくらの会社がカフェ機能を提供します。ライブも予定していますので楽しんでください(笑)」(発表グループ3)
発表グループ4
「『学び』というキーワードで集まったチームです。セカンドライフでワクワクするためにはどうすればいいのか。やはり、いろんなものに興味を持って学び続けたい。チャンスがあればすぐやってみる。仲間作り、自分で能動的に動くことでワクワク感を持続していければ」(発表グループ4)
発表グループ5
「このチームでは『多世代のコミュニティ』というところについて話し合いました。若い人とシニア世代をいかに出会わせるかということ。若い人が物事を進める中でいかにシニアの人に加わってもらうか。たとえばネットを介して多様な世代の視点や意見を取り入れたいという話になりました」(発表グループ5)
発表グループ6
「セカンドライフでやりたいことをやるには資金も必要。そうすると仕事も続けなくてはいけない。仕事では拘束されてしまいます。そこで『副業』ということを考えました。副業といっても、複数もつ『複業』。もうひとつの収入源がないとセカンドライフはやっていけない、拘束されない仕事で、仲間と楽しくセカンドライフを過ごしていきたいです」(発表グループ6)
発表グループ7
「『地域』でいかに生きるか。どこかに所属していることは安心感につながります。その中でも、ゆるやかで義務感の少ない団体に所属したいと思います。70、80、90歳それぞれの年代でできることがあるはずなので、そのときそのときで、できることをやること。孤独でいることが一番リスキーですよね。孤独を解消すること。タテ、ヨコ、ナナメの関係性で、地域で生きていくという話になりました」(発表グループ7)
チームごとに発表!
■最後に
ワークショップが終わり、STEP2.5コンソーシアム準備委員として今回のイベント企画を担当したNEC ソリューションイノベータ イノベーション戦略本部 大塚俊一さんが挨拶に立ちます。
参加者にお礼を述べるNECソリューションイノベータ 大塚さん
「世の中が大きく変わってきて、人生100年時代といわれ、政府もいろいろ動き始めています。20年後どうなっているのでしょうか? まず『情報』が大切。もうひとつは『対話』。企業の中で長年過ごしていると頭が固まってしまいがちです。いろいろな人との対話が大事。何かしら気づきを得たら、同じような志を持つ方と深めていく。さらにその『仲間』と事を起こしていく。そういった動きが必要かと思いました。新たな一歩を踏み出すために今日をスタートにしたいと考えています」(大塚さん)
大塚さんにより一般社団法人 日本クールシニア推進機構 代表理事栁久美子さんが紹介されました。この方は、STEP2.5コンソーシアム準備委員会を側面から応援している団体の代表者です。
「退職してから「地域デビュー」するも、失敗する方がけっこう多く、それで引きこもってしまう方が多いようです。そういうことがないように、現役の時代から、地域の方とコミュニケーションがとれるようにしたいものです。リーダーになって地域の社会課題の解決に資する、そんなクールシニアを増やしたいと活動をしています」というお話があり、会は終了しました。
「私たち NEC ソリューションイノベータは全国に拠点があり、地域密着企業として、地域の未来を地域の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。今日出たアイディアをお持ち帰りいただいて、皆さんの事業につなげていただきたいです。ほんとに面白いと感じたものがあれば、この後、名刺交換などして、お話し合いを続けていただければと思います。今日はありがとうございました」(角野さん)
(取材:藤木俊明)