"お散歩"から創る未来~人生100年時代を豊かに暮らすアイデア発想ワーク~
セッションの目的
人生100年時代を豊かに暮らす新しい”お散歩”を見つけてみませんか?
今回の未来Lifeセッション※のテーマは、
「"お散歩"から創る未来~人生100年時代を豊かに暮らすアイデア発想ワーク~」
です。
人生100年時代のライフスタイルそのものに関心を持つ皆さま、地域や街づくりに関心を持つ皆さま、新しい視点やアイデアの種を見つけたい皆さま、ご参加お待ちしております。
※【未来Lifeセッションへようこそ】
20年後、私たちの暮らしがどのようになっていると嬉しいのでしょう?自分自身や、大切に思う誰かの暮らしを想像しながら、それを取り巻く世界を様々な視点で共有し、ありたい姿を考えるのが未来Lifeセッションです。
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人生100年時代!誰もが豊かに暮らすために基本となるのは「健康」です。普段の何気ない日常の中で、自然に「健康」に生きるにはどのような仕掛けがあると良いのでしょうか?そこで今回、気軽な健康法のひとつ、”お散歩”に注目してみました。未来の”お散歩”がどんな役割を担うのか、また”お散歩”にどんな仕掛けがあるとワクワクするのかなど、ゲストトークやアイデア発想ワークを通じてこれまでにない新しい”お散歩”を見つけていただければと思います。また、気の合う仲間や、新たな未来Lifeを見つける機会としてもご活用ください。
また、今回は「歩行姿勢測定システム」体感コーナーもございますので、この機会に是非お試しください。
参加希望者多数の場合は抽選とさせていただきます。そのため、参加確定した方に改めてメッセージをさせていただきますことご了解ください。
インフォメーション
- 開催日時
-
2018/10/22 (月)
18:00 ~ 20:30 - 応募締切日時
- 2018/10/18 (木) 17:00
- 会場名
- NECソリューションイノベータ本社ビル1Fお客様サロン
- 住所
- 東京都江東区新木場一丁目18-7
- > google mapで表示
- 定員
- 30 人
- 参加費
- 無料
- 備考
参加ご希望の方は、事前アンケートのご記入をお願いしております。入館手続きに必要な情報となりますので、ご理解のほど何卒よろしくお願いします。
尚、参加希望多数の場合は抽選とさせていただきます。
[個人情報に関する取り扱い]
ご提供いただいた個人情報は、当社の個人情報保護方針に基づき、適切な管理に努めております。
- 主催者
NECソリューションイノベータ株式会社
経営企画部 CSR推進室
メンバー
企画メンバー 2
対象者
人生100年時代のライフスタイルそのものに関心を持つ皆さま
地域や街づくりに関心を持つ皆さま
新しい視点やアイデアの種を見つけたい皆さま
詳細説明
「"お散歩"から創る未来~人生100年時代を豊かに暮らすアイデア発想ワーク~」
<開催概要>
開催日時 : 10月22日(月)18:00-20:30
開催場所 : NECソリューションイノベータ本社ビル1F お客様サロン
アジェンダ:
18:00-18:20 イントロダクション
18:20-19:10 インスピレーショントーク
19:10-20:10 アイデア発想ワークショップ
20:10-20:30 気づきの共有
募集人数:30名
<インスピレーショントーク>
■「人生100年時代を支える健築」
石川敦雄
=㈱竹中工務店 技術本部技術企画部 副部長・千葉大学予防医学センター 客員准教授=
「過ごすだけで健康に」をテーマに、健康のために建築や都市ができることを日々探求している石川様より「健築」※が目指す未来像や具体的な取組み事例(緑道プロジェクト等)のお話をいただきます。
※誰もが心豊かに生きていける場所を築いていくというコンセプト
ご参考)http://www.takenaka.co.jp/solution/needs/healthycommunity/index.html
■「歩行姿勢測定システムのご紹介」
永井克幸
=NECソリューションイノベータ㈱イノベーション戦略本部先端技術事業創造グループ マネージャー=
「歩行姿勢測定システム」※を企画/開発した永井様より、歩く姿勢から健康への気づきを促すシステムのご紹介と、その活用についてお話をいただきます。更に、アイデア発想ワークの中で、実際に歩行姿勢測定をご体感いただきます。頭だけではなく体も使って楽しくアイデアを発想していただければと思います。
※3Dセンサに向かって歩くだけで歩く姿勢を数値化するシステム
ご参考)https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/sl/walkingform/
■セッションの目的
20年後、わたしたちの暮らしはどのようになっていると嬉しいのでしょうか? 自分自身や、大切に思う誰かの暮らしを想像しながら、それを取り巻く世界をさまざまな視点で共有し、ありたい姿を考えるのが未来Lifeセッションです。
今月のテーマは「“お散歩”から創る未来」。サブテーマは「人生100年時代を豊かに暮らすアイデア発想ワーク」です。
インスピレーショントークのゲストは、“過ごすだけで健康に”をテーマに、健康のために建築や都市ができることを、日々探究している株式会社竹中工務店 技術本部 技術企画部副部長 石川敦雄さん。石川さんに「健築」(誰もが健やかに生きていける場所を築いていく)というコンセプトがめざす未来像や取り組みについてお話しいただきます。
もう1人のゲストは「NEC 歩行姿勢測定システム」を企画、開発したNECソリューションイノベータ株式会社 イノベーション戦略本部 マネージャー 永井克幸さんから、歩く姿勢から健康への気づきを促すシステムについて紹介いただきます。
インスピレーショントークに触発され、20年後の“ありたい未来”を探り、創造力と想像力を刺激するアイデアワークを通すことで、参加者はどのような「未来Life」へのヒントを得たのでしょう? 当日の様子をレポートします。
■20年後の未来についてオープンに語り合う場
2018年10月22日、NECソリューションイノベータ株式会社主催の対話&ワークショップイベント、未来Lifeセッション「“お散歩”から創る未来」が開催されました。開催場所は、東京都江東区の新木場にあるNECソリューションイノベータ本社ビルのお客様サロン。
NECソリューションイノベータは、NECグループが展開する社会ソリューション事業をICTで担う中核ソフトウェア企業として、さまざまな社会課題の解決を目指しています。近年特に力を入れているのが、幅広いステークホルダーとの“共創”に関する活動ですが、本日の未来Lifeセッションはそうした活動のひとつです。
今回の会場には、自分の歩行姿勢を知るための「NEC歩行姿勢測定システム」が設置され、インスピレーショントークに登壇する永井克幸さんが「歩き方を測定してみませんか?」と来場者に呼びかけました。何もセンサーをつけたりせず、指示された方向にそのまま何歩か歩くだけで、自分の歩行姿勢を測定できるとのことです。測定した来場者は、左右の手の振り方の微妙な差などをデータで確認でき、口々に「へぇー」と感心しているようでした。
■5つのルールと、2つのゴール
未来Lifeセッションについて説明する御厨(みくりや)さん
はじめに、NECソリューションイノベータ 経営企画部 CSR推進室室長の御厨友美(みくりや・ともみ)さんは「今までにも増して、社外の方が多数足を運んでくださるイベントとなりました」と述べ、つい先日発行された同社のCSRレポート2018を紹介し、未来Lifeセッションの活動趣旨や目的について説明しました。
続いて、本日のセッションのファシリテーターである同社の角野幸子(かどの・さちこ)さんが参加ルールやゴールについての説明を行いました。
参加者に5つのルールを説明する角野さん
角野さんから示されたセッションの参加ルールは次の5つ。
・5つのルール
- 未来人 (誰も間違っていない! 未来は可能性に満ちている)
- 主語は自分 (私はどう思う? どうしたい?)
- 協働・共創 (参加者全員で創りだす)
- 守秘義務 (秘密リクエストは伝える、守る)
- 楽しむ (つながりや新しい価値は新しい場から生まれる)
上記に追加して、参加者から「話すべきか迷ったら、話す」という6番目のルールが提案され、すぐ採用されました。
「人生100年と言われますが、それにはまず健康からということですね。本日は20年後のお散歩を考えます」(角野さん)
角野さんは参加者に向けて、参加目的を考えてほしいと述べます。
A、“人生100年時代”ならではのライフスタイルを考える
B、“20年後の未来”を豊かにするアイデアを考える
まずは“ペアでの対話”によるウォーミングアップから。
■ペアになって対話の練習
ウォーミングアップでは、はじめて会った隣の人とペアになり対話をします。角野さんから「今回のテーマで一番響いた言葉は?」「“人生100年時代”と聞いて何を思い浮かべた?」「20年後あなたのまわりで違っていることは?」という問いが投げかけられ、それについての対話をします。
今日初めて会った人同士が対話するのですが、みなさん意外とスムーズに会話できている様子です。
はじめての相手と「対話」の肩慣らしです。
ウォーミングアップが終わったところで、次はいよいよゲストによるインスピレーショントークを拝聴します。
■ただ、その中にいるだけで健康を維持するような建物とは?
「健築」について語る石川さん
登壇者一人目は竹中工務店の石川さん。「健築(けんちく)」というコンセプトを示します。「健康は、社会が決めるという考え方があります」。
石川さんによると、健康は個人の努力に負うものとされがちですが、実は社会が大きく影響するものだと述べます。とくにその中で長い間過ごす建物などが大きく影響するとのこと。「サラリーマンが40年間同じ建物で過ごすとしたら、健康状態はその建物に影響されます」
続けて、石川さんは「まちづくり」と健康の関連について述べます。
「リスクの高い人に対処していくこと(ハイリスクアプローチ)は医療や薬品などの役割。どうしてもこちらに目を向けがちですが、もっと多くいるリスクの少ない人たち全体に向けて対処していく(ポピュレーションアプローチ)ために建築やまちづくりの役割があると思います」
石川さんはその他にも「公園の面積の広いまちは運動機能の低下した人が少なくなる傾向」や「週に150分以上歩行するまち(つまりよく歩く地域)には“景観”が影響している傾向」「坂のあるまちは糖尿病リスクが下がる傾向」など、まちづくりが健康におよぼすという調査データをいろいろ紹介します。
さらに石川さんは本日の“お散歩”のテーマに関連のありそうな、興味深いデータを紹介します。要介護になりやすい地域を「都市」「郊外」「農村」に分類すると、その中では「都市」がもっとも要介護になりにくい地域とのことです。それは都市生活者が毎日よく歩くのに比べ、農村では車で移動することが影響しているのではないかと述べます。
また石川さんは、「交流」の種類が多いほど要介護認定のリスクが下がるというデータを示します。スポーツに限らず俳句など趣味の会でもよく、いろんな種類の交流があったほうがいい影響があるとのこと。
「ですから、運動もいい。交流もいい。お散歩もみんなでやるととてもいいのですね」
最後に、石川さんはいくつかの事例を話してトークを終えました。未来のお散歩を話し合うために、インスピレーションをたくさん与えてくれた石川さんに大きな拍手が送られました。
■健康は歩き方から~「NEC 歩行姿勢測定システム」の開発について
開発の経緯を語る永井さん
登壇者二人目は、NECソリューションイノベータの永井克幸さん。「NEC 歩行姿勢測定システム」を開発した事業部のマネージャーです。
まず、永井さんは「これは歩行姿勢を測定するもので、センサーに向かってふだん通りの歩き方で約6mほど歩いていただければ測定できます」と語り、実際に測定システムの画面を見せてくれます。歩いた後、年齢と性別を入力すると、それに応じた基準で点数化が行われます。実際にやってみせると、「歩く速さは速いですね」「ちょっと体の揺れが大きいですね」などと評価されます。さらに、詳細評価の画面を開くと36にわたる項目が示されます。たとえば、右足が地面に付いてから次に左足が付くまでの時間と、左足が付いてから右足の付くまでの時間に差がないかなどが調べられます。
この製品は、もともと介護予防に活用できるよう、介護現場で実証実験を繰り返して開発しました。高齢者は、ご自身で「大丈夫」と思っていても、転んで寝たきりになってしまう場合が少なくありません。誰でもカンタンに自身の歩行状態をチェックできる仕組みを作りたかったとのことです。
永井さんによると、要介護になる理由として転倒・骨折、関節の疾患などがあるとのことです。そこをICTでなんとかしたい、ということがきっかけだと語ります。
「歩き方というのはさまざまな要素で構成されています。歩行姿勢というものは、さまざまなことが表面化するものではないか、それを見ておけばいろんな予兆がわかるのではないか」と続けます。
永井さんは主な導入事例として介護施設とスポーツジムをあげました。このシステムを利用する場に理学療法士などの専門家がいれば、その場で出た数字をもとに指導ができるのですが、いないところでも「こういう数字が出たらこういう運動がおススメ」というマニュアルも準備していると紹介し、永井さんはトークを結びました。
また、続いてNECソリューションイノベータ羽田さんが飛び入りで「ワイヤレス給電」を活用した手品を見せて、モノとモノの間にケーブルがなく離れていても光る仕組みを開場に披露し、「ぜひアイデア発想に使ってください」と呼びかけました。
■チームに分かれてワークをしよう
ワークに入る際、ファシリテーターの角野さんは参加者にそれぞれ気になるキーワードをあげてもらい、「そのキーワードをもとにグループを作って下さい」と会場に告げます。そして本日のワークは、それぞれのグループがテーマに基づいて「20年後の“お散歩”」を考えること。そして、それはどんな散歩なのかを実際にカラダを使って発表していただきたいと話します。4つのグループに分かれた参加者は、それぞれイーゼルパッドやポストイットを使って、話し合いに入ります。そして制限時間が来て、それぞれのグループが「カラダを使って」発表します。
グループごとに自由に話し合い
「みんなが集まらなくても、それぞれの場所にいても一緒に『疑似体験できる散歩』を考えました。アバターのような遠隔体験です」(発表グループ1)と述べて、「みんなでエベレストに登るぞー」といい、楽しそうに(?)散歩をはじめました。
遠隔体験でエベレストを登る(グループ1)
自分が求めているスキルを持った人が近くに来たら、ワイヤレス給電の光がともるそうです。
「こんなスキルを持つ人と出会えるといいよね」(グループ2)
実際に会場で横たわっていた参加者の方、ホントウにお疲れさまでした。
バーチャルでの散歩も提唱する(グループ3)
「近ごろ、どこでもスマホで案内してもらえます。ムダに歩くことがない。われわれは逆に、ムダに歩くことはいいことして、『ウロウロする』がバズワードになる未来を考えました」(発表グループ4)
「ウロウロする」ことに価値をおいた(グループ4)
■最後に
「今日のプログラムは、ひと通り終わりです!それぞれのお答えの中に、20年後といいながらも、目の前にある課題解決についてのヒントが散りばめられていたのではないでしょうか? 発想を広げられたな、というところを持ち帰って活用していただきたいです。
また、今日は目的が2つありました。
- “人生100年時代”ならではのライフスタイルを考える。
- “20年後の未来”を豊かにするアイデアを考える。
ちゃんとゴールまでたどり着けたか、各自ご確認いただければと思います。
未来Lifeセッションは定期的に開催していまして、次回は“触れる地球”というものを使って、今地球に何が起きているのか、いろいろアイデアを可視化していこうというものです。ぜひまたおいでください」(角野さん)
(取材:藤木俊明)