ナゴヤをつなげる30人オープンセッション#03 お堀de防災キャンプ
セッションの目的
大規模災害などを契機として、地域の助け合い・支え合いといった関係の重要性が再認識 され、日頃からの住民同士の関係づくり、また、そのきっかけとなる地域活動に注目が集まっています。
より住みやすく愛着の持てる地域、魅力ある地域をつくるためには、住民や様々な地域団体の方々などが、地域に関心を持ち、協力し合いながら身近な課題に取り組んでいく地域の力が非常に大切です。
その一方で少子高齢化の進行や単身世帯の増加、住民同士のつながりが希薄化し、これま で行ってきた活動の継続が困難になるなどの課題も指摘されています。
「ナゴヤをつなげる30人」では、地域活動の将来の地域の担い手となる20代、30代の若者を中心に、フュ ーチャーセッションの手法等を用い、企業・NPO・行政など背景の異なる多様な 人々が半年間のワークショップを通じて、ナゴヤの地域課題の解決策を始めとし たアイデアを創出していきます。
本セッションは、「ナゴヤをつなげる30人」の中から生まれた「お堀de防災キャンプ」チームが関係するステークホルダーを招き実施するオープンセッションです。
インフォメーション
- 開催日時
-
2019/12/11 (水)
13:00 ~ 15:00 - 応募締切日時
- 2019/12/11 (水) 15:00
- 会場名
- Open Innovation Biotope “Cue”
- 住所
- 愛知県名古屋市中村区名駅3-28-12 大名古屋ビルヂング14F (株式会社オカムラ 中部支社内)
- > google mapで表示
- 定員
- 30 人
- 参加費
- 無料
「つなげる30人」の一番の肝とも言えるのが、オープンセッション。
オープンセッションとは、それぞれのプロジェクトが巻き込んでいくステークホルダーに対して、ファシリテーションスキルを発揮し、対話する場をつくるというもの。
「ナゴヤをつなげる30人」から生まれた全4チームそれぞれが、自分たちの力でオープンセッションを開催しました。
三番目は「お堀de防災キャンプチーム」。合計30名ほどの方が参加くださいました。
セッションの様子と内容を見ていきましょう。
プロジェクト紹介(抜粋)
防災をいかに自分ごとにするかというのは、非常に難しいテーマだなと感じていまして、我々の方でも集まって話す機会はあったんですけども、そういった所で、今日は声をかけさせていただいて、集まったいただいた皆さんとの対話の中で、何かヒントを得られれば、というのが今日の想いです。
我々のチームがなぜ「お堀de防災キャンプ」をテーマにしたかというと、「毎日通るお堀を綺麗にして、キャンプをしてみたい!」という秦野さんと、仕事で防災運動に関わるも形骸化を感じていた私がチームを組んで「お堀で防災キャンプ」となり、主旨に賛同してくれたメンバー合わせて今14人で動いています。
それで、実際にお堀でキャンプを行うにはどういった課題があるのか?どういった状態になればいいのか?ということを話しあったんですけども、私もそうなんですが名古屋出身でなくてお堀に詳しくないメンバーもいたので、まずはお堀の視察と合わせて清掃活動をしましょうということで、先日、清掃活動を実施してまいりました。
その後、土木事務所・名古屋市さんにもお話を伺って、お堀の一部は公的な区域になっているということで、そちらでの開催を踏まえて企画を進めてきました。
外堀は実は広域避難場所なのですが、その知名度は高くないと感じまして、短期集中で外堀で防災キャンプを複数開催することで、新たなコミュニテがキャンプを通じて生まれることを目指しています。あと、外堀をキャンプ以外にも色んな活用が出来たらいいなと思っていまして、今日の後半ではキャンプ以外にも発想の視野を広げて、アイデア出しをして行きます。
対話
ワールドカフェ形式で、2つの問いについて対話しました。
設定した問いと、その問いに対するアウトプットの一部をご紹介。
問い①
外堀x防災キャンプを実施することで拡がる可能性・期待したいことは?
◉地域目線
・参加者、地域限定では来ない
・親子で参加してもらう→親が本気に!
・チーム分けは親子バラバラにすると知らない人とコミュニケーション
・人が集まることで飲食店の売上UP
・行った結果で、お店が活性化できれば
・外堀でマルシェ
・外堀綺麗に→観光客が集まる
・防災以外でも外堀を活性化
・広域避難場所なのに草ボーボー、本当に入れるの?と思ってしまう
→地域の人が草刈りすれば費用も抑えられる?
・中区、外国人が多い(日本語学校に通う留学生が多い)→防災意識低い
→防災訓練で単位をあげたりしている
◉企業目線
・夜勤の人は防災訓練出たことない
・色んな会社が入っているビルが周囲には多い
・外堀の周りのビルを巻き込んでやらないと繋がらない
・企業メリット、PRに使っては?
・採用の場にしてみては?
・外堀でイベントすると人が集まる
・参加者が集まらないイベントに協賛できない
・エンタメか、リアルか、参加者に大きく影響
・行って何をやるのか分からない方がいいのでは?
→ミステリー脱出ゲームetc
・リアリティがあった方がいい、ないとシラケる
・訓練もリアリティがない
・防災やりますよという形式は×
・キャンプ用品のアピールへ
・パンのアピール
・客の幅が拡がる
◉行政目線
・名古屋市のアピール(城でキャンプやっているところはない)
・これを前提にして次のステップに進みやすくなる
・きっかけづくり
・参加者で、清掃活動への労力減らす
・外国人は災害を知らない
→リスクになりうる
問い②
私(組織でも)の日々心がけている防災意識、実際にやってみた防災行動とは?
◉私目線
・避難先確保↔︎家族ネットワーク
・連絡手段の確保
・液体ミルク備蓄
・持ち出しカバン
・水の備蓄
・棚の固定
・防災マップは必ず確認
・備蓄は行っている(無理なく)
・防災用の水と非常食を買った
・生米+カセットコンロはあるから、なんとかなる
・もちつき大会には行くが、防災イベントは参加しない
・ゲームが防災とリンクすると意識高まる
・防災脱出ゲームに参加
→その後、防災に関する話を聞いた
・防災の話を聞くと備える(情報が入ると動く)
・家具固定している(物が多くて、死を意識したから)
・訓練の為の訓練になると×
・聞いていれば頭に残っている
・意識を高めるぞ!は続かない
・顔が見える関係構築
◉組織目線
・学区の防災訓練
・ハザードマップの見方/活用
・web、広報なごや
・乳幼児世帯・1人暮らし高齢者
・子育て広場
・事務所=避難所
・会社の防災訓練(カンパン・ヘルメット)
◉アイデア
・安否確認芋煮会
・無事ですタオル
・町内会内の空き地について
・居酒屋のママさんが味付け
・火のつけ方から行う
・安否確認○○会
・除湿機の水を濾過して使える?
・絶食用のドリンク、1本で3日いける(防災用ではない製品)
その後は、ブレインストーミングでのアイデア出しの時間。
防災キャンプ以外の、外堀活用の可能性は?
という問いに対してのアイデアを、ワイワイ楽しく出しあいました。
その一部をご紹介。
・石垣プロジェクションマッピング
・石垣を巨大映画スクリーンに屋外映画館
・石垣登り・ボルダリング
・加藤清正の石運びを再現
・武将と戦える
・サバイバルゲーム
・探検・宝探し
・ダンボールで滑る
・大きい絵を描く
・外堀プール
・お昼寝
・野菜を育てる会
・野草を食べる
・流しそうめん
・池の生き物を探す
・どんな植物・昆虫・動物いるか探す
・蛍探し(鑑賞)
・灯篭流し
・夏祭り
・青空コンサート(オーケストラ)
・星を見る会
・花火
・タイムカプセル埋める
・電車・SLみたいなのを走らせる
・スポーツ大会
・草とりで競う
・小学校の環境学習
・パターゴルフ
・ドッグラン
・フリーマーケット
・グランピング施設
・ファッションショー
・ドローンスクール
・コスプレスタジオ
・キッザニアin名古屋
・ロボット対戦場
・ストリートスポーツ
・コンサート会場
・アスレチック
・ガーデニング
・釣り堀
・魚の養殖
今後に向けて
───今日はやっぱり場を開くことが出来て、本当によかったなと感じています。たくさん、本当にたくさん、アイデアや課題をいろんな視点から頂けて、キャンプ以外にも魅力的なアイデアも見えて、ちょっとキャンプから浮気しそうな自分もいますが(笑)、ますますがんばるるぞ!というワクワクした気持ちでいます。これから実現に向けて進めてまいりますので応援のほどよろしくお願いします!(お堀で防災キャンプチーム)