働き方の未来を考えるフューチャーセッション
Mission
【働き方の未来を考えるフューチャーセッション】シナリオプランニングを体験しよう!
10年前の2004年。
あなたは何をしていましたか?
2004年の出来事を振り返ってみると、新潟県中越地震が起き、鳥インフルエンザが発生しました。アテネ五輪が開催され、流行語大賞は北島康介の「チョー気持ちいい」。拉致被害者の家族が帰国しました。
その時に、今の自分、今の働き方、今の生き方を想像できていましたか?
私は、全く想像できていませんでした。
「このままでいいのかな」と時折不安になりながら、「まあ、いいか…」と短絡的な視点で漠然とした日々を過ごし、気がついたら月日が経過していたように思います。
では、今から10年後の2024年。
あなたはどうなっているでしょうか?
10年後の、仕事、家族、健康、住まい。
私は、全く予測できません。
なぜなら、未来は「不確実」だからです。
唯一の未来を、正確に予測するのは不可能です。
しかし、来るかもしれない複数の未来を考え、その未来が来たときにどうするかを事前に考える方法があります。
それが、「シナリオプランニング」です。
漠然と「こうあってほしい未来」を思い描くことでもなく、
「こうなるに違いない!」と未来をピンポイントで予測することでもなく、
「起こりえる複数の未来」を想像力を働かせて真剣に考え、その対処法を事前に考えておくこと。
それにより、今をどう生きるか、ということが見えてきます。
10年後、「もっと考えておけば良かった…」とならないために。
シナリオプランニングという考え方をインストールしてみませんか?
インフォメーション
- 開催日時
-
2014-01-26 (Sun)
19:15 ~ 22:00 - 応募締切日時
- 2014-01-26 (Sun) 22:00
- 会場名
- 六本木の不動産屋さん
- 住所
- 東京都港区六本木 4-10-6 AX ROPPONGI 3F
- > google mapで表示
- 定員
- 20 人
- 参加費
- 会場払い 1,000 円
Participation
「10年後の自分」に興味がある方
-ツンドクブ~2時間でワーク・シフトを読もう!~にご参加いただいた方
-「シナリオプランニング」を体験してみたい方
-フューチャーセッション、対話の場を体験してみたい方
〜シナリオプランニングを体験しよう!〜
シナリオプランニングの手法を使って、「働き方の未来を考える」フューチャーセッションを実施しました。
フューチャーセッション、シナリオプランニング初体験の方など、11名の方にお集まり頂きました。
オープニング:19:30-19:40
まずはファシリテーターから、このセッションへの想い、フューチャーセンターとはどういう場か、
シナリオプランニング、未来思考の考え方などをお伝えしました。
・未来への想いを言葉にすることで、より良いアイデアを生み出し、つながりが生まれる場であること
・未来において唯一確実なのは、未来は「不確実である」ということ
・ピンポイントで一つの未来を予測するのではなく、想像し、備える
「一人一人が自分らしい働き方ができる未来」の実現に向けて、
主体的に行動する人の未来シナリオを作るセッションのスタートです。
関係性をつくる:Check-in 19:40-19:55
まずは皆さんの自己紹介から始めます。
お名前、現在のカタガキ、10年前の関心事、働き方の未来に対する想いを共有しました。
変化の兆しを集める:ブレインストーミング 19:55-20:25
私たちの働き方の未来に影響のある「変化の兆し」について対話し、付箋に書き留めます。
3つのグループに分かれ、STEEP(Society, Technology, Economy, Environment, Politics)を基に
変化の兆しをピックアップしました。
働く環境、コミュニティの在り方、学びの多様性、女性の社会進出など、様々な観点から兆しが集まりました。
そして、集めた「変化の兆し」を以下の視点で整理します。
①「私たちの働き方の未来」に大きなインパクトがありそうなものを5つ
②5つの中から、「不確実性」の最も高いものを2つ
未来シナリオの分岐点を発見する:ドット投票 20:25-20:45
すでに「変化の兆し」として現れている未来が起こるとき、
その先に「右に行くのか、左に行くのか」はいずれも不確実と言えます。
主体的に働き方の未来を創る私たちにとっての分岐点を対立軸で表します。
3グループ×2つの対立軸=6つの軸が描かれ、ドット投票でみんなが考えてみたい軸を2つ選びました。
【選ばれた軸】
■日本への移民が増える。その先、日本人の活躍の場が増えるのか?もしくは外国人に活躍の場を渡すのか?
■生涯学習が義務化される(大人も学び直す機会が増える)、ありかなしか?
【見えてきた4つのシナリオ】
①「ガンガン行こうぜ!」 日本人大活躍×大人の学びが加速する
②「呪文(学び)は使うな!」 日本人大活躍×学びの機会は増えない
③「命を大事に」 日本人の活躍減る×学びの機会も増えない
④「外国人に任せろ!!」 日本人の活躍減る×大人の学びが加速する
未来シナリオを描く、共有する:クイックプロトタイピング 21:00-21:50
4つのシナリオから、②と④を選び、2024年のそれぞれの世界で「自分らしい働き方」を実現している人を主人公にしたシナリオを描きました。
・この世界で自分らしい働き方を実現している人はどんな人?
(年齢、性別、住まい、家族、仕事、これまでの経験)
・この世界で、主人公にとって最も美しく、幸せな出来事は?
・この世界で、主人公が立ち向かう敵、困難は?
・主人公はどのようにその敵、困難を乗り越える?
【描かれたシナリオ】
②「呪文(学び)は使うな!」日本人大活躍×学びの機会は増えない
30代女性が仕事で大活躍していく中、学びの機会は増えないものの、それを補うテクノロジーを上手く活用して仕事に恋に結婚にまい進するストーリー。
④「外国人に任せろ!!」 日本人の活躍減る×大人の学びが加速する
外国人に活躍の場が奪われるものの、日本人だからこそできる仕事やスキルに磨きをかけ、学びの場を敏感にキャッチして取り入れていく女性のストーリー。
その世界で生きる女性二人が、まるで実在するかのようなシナリオが描かれました。
どの未来が来ようとも、美しくたくましく、自分らしい働き方を実現できると感じました。
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セッションを通してファシリテーターとして感じていたことは、
描いた未来が来るか来ないかは問題ではなくて、
「この場でなければ想像もしなかった未来」を描くこと自体が、
未来に主体的に関わっていくことに何かしら繋がって行くのだと感じました。
個人の想いを対話し合う時間が少なかったこと、
チェックアウトの時間が取れず、シナリオを描いた後の想いを共有できなかったことが反省点です。
時間を共有していただいた皆様、ありがとうございました。