「渋谷をつなげる30人」の一番の肝とも言えるのが、オープンセッション。
オープンセッションとは、それぞれのプロジェクトが巻き込んでいくステークホルダーに対して、ファシリテーションスキルを発揮し、対話する場をつくるというもの。
全5チームそれぞれが、自分たちの力でオープンセッションを開催しました。
トップバッターは「人財バンクチーム」。
セッションの様子と内容を見ていきましょう。
シブヤGIFT100プロジェクト
人財バンクのオープンセッションのために集まったのは、メンバーの勤めている会社の方々や、ゼロ高の学生、渋谷区の統括コーディネーターなど、様々なセクターの皆さん。30名近い人数に集まっていただきました。
セッションの冒頭は、このプロジェクトの説明から。
プロジェクト名を「シブヤGIFT100プロジェクト」と紹介し、プロジェクトへかける想いや生まれた背景を丁寧に話していきます。
渋谷には、たくさんの素敵な人財がいる。そんな方々が子どもたちと繋がることで生まれる「価値」をつくっていきたいと、熱を込めて話すチームのメンバー。
では、なぜ現在繋がることができていないのか?
その理由として、3つの課題を考察。
それらの理由をひとつひとつ紐解き、前半のインプットの時間は終了。
うんうんと頷きながら、真剣な顔つきで耳を傾ける参加者の姿が印象的でした。
ワールドカフェで生まれた大切な視点
ここから本番である、セッションの時間です。
先ほどの背景の話を踏まえて取り組んでいきます。
人財バンクチームの選んだファシリテーション手法は「ワールドカフェ」。
参加者・チームメンバーで5人1チームをつくり、合計3つの問いを考えていくというものです。
ただ、2つ目の問いの時だけ一度チームをバラけて、最後の問いの時にまた同じチームに帰ってきます。
人財バンクチームが設定した問いはこちら。
問い①「子どものころにあったらいいな!と思った授業」
問い②「渋谷区に関わる大人と子どもがつながることで大人にどんな学びが生まれるだろう?」
問い③「渋谷区の子どもたちと一緒に考えたいテーマは?」
とても和やかなムードで進むワールドカフェ。
問い③で出たアウトプットのみ、ご紹介させていただきます。
・ゲームを無制限にやっていいのか?
・渋谷に欲しい遊び場を考える
・子供が自分たちでテーマから考える
・渋谷から地方について話し合う
・先生になる人の希望や条件とは?
・(職業体験をした上で)なんで渋谷で働くんだろう?
・かっこいい大人とは?
・世の中の不要なものとは?
・学校とは必要か?義務教育って正しいか?
・区のお金の使い道を考える
・子どもたちの当たり前ってなに?
・スポーツ(やる人、見る人、支える人)について
・食について
・渋谷区の魅力ってなんだろう?
中でも、印象的だったのは「大人が押し付けるのではなくて、子どもが考えたいと自発的に思えるテーマ設定が大事だと思いました」という参加者の話。
これは本当にその通りで、かなり核心をついた視点だと思います。
無事、オープンセッションを乗り切り、安堵の表情を浮かべるメンバーの皆さん。ここで出たアイデアやつながりを、プロジェクトへどう生かされていくのか?
今後の活動が楽しみですね。
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