2019年6月にスタートした「渋谷をつなげる30人」4期も、この日で6回目のセッションを迎えました。4期で集まるのも残り3回となります。
この日は、11月に実施したオープンセッションの振り返りと、事業化していくために必要な考え方やコンセプト部分の設計に着手。
オープンセッションを経て、大きく成長したメンバーの姿をぜひご覧ください。
「本音」での振り返りと共有
11月のはじめに、「渋谷をつなげる30人」のもっとも肝な部分であるオープンセッションを乗り越えた各チーム。
■各チームのオープンセッションについてはこちら
https://www.ourfutures.net/pages/shibuya/stories
Day6では、そのオープンセッションの共有からスタートしました。
自分たちで運営してみて実感したことを、プロジェクトの紹介と併せて共有していきます。
・プロジェクトにおいての課題が明確になった
・色んな人たちと、色んな掛け算をすることで、多くの発見があった
・仕事上で会えない人たちと話せたのがとてもよかった。と言ってもらえた
・今一度、目的や課題を整理し直していきたい
・セッション終了後も、参加者同士が交流していて、それがとても印象的だった
・違う立場の方からの本音が聞ける場になって、とても有意義だった
など、様々な声が飛び交いました。
今度はチームメンバーを混ぜて、本音の共有へ。
ワールドカフェのスタイルで、下記の問いをディスカッションしていきます。
問い① オープンセッションを踏まえた、行政視点、企業視点、市民視点、NPO視点での学びは何か?
問い② オープンセッションで見えてきたプロジェクトの方向性は?
チームが違うメンバーでディスカッションするからこそ、様々な視点を得られるし、本音で自分の考えていることを話すことができます。
最後は、プロジェクトチームで集まり気付きのシェア。
各チーム、今一度原点を振り返っていきたいと話す人が多い印象で、プロジェクトの地が固まっていく様子が伺えました。
2つのサイクルを意識しよう
午後は、いよいよそれぞれのプロジェクトを事業として成り立たせていくための考え方を学んでいきます。
大きく3つのステップで進めていきます
①向き合う課題とプロジェクトのビジョンステートメント
②事業スキームの検討
③プロトタイプ企画
実際に取り組む前に、野村さんから「2つのサイクル」についてのお話が。
中に「社会価値サイクル」
外に「ビジネス価値サイクル」
があり、これをうまく循環させていくことが必要だと話す野村さん。
社会価値とビジネス価値を1つのサイクルで考えようとするから、どこかうまく噛み合わないケースがあり、それを別で考えていくことが必要とのこと。このフレームワークも念頭に置きながら、ここからのセッションに臨みます。
「①向き合う課題とプロジェクトのビジョンステートメント」では、各チームが向き合う課題とビジョンを設定していきます。
●公園プロジェクト
ー課題 公園が使われていない
ービジョン シブヤ コウエン部
●エンタメプロジェクト
ー課題 若者は渋谷を居場所として感じていない
ービジョン 若者の力で渋谷の課題を価値へ
●人財プロジェクト
ー課題 社会勉強=生きる力が足りていない
ービジョン 子供達が夢中になれる仕組みをつくる
●お土産プロジェクト
ー課題 無責任な生産と消費
ービジョン エシカルな消費を楽しめる街へ
●IBASHOプロジェクト
ー課題 マイノリティを中心とした多様な方々が働きづらさを感じている
ービジョン チームで多様性雇用に取り組む
「②事業スキームの検討」では、メンバーのリソースをどう活用していくのか?を考えていきます。
「現在のメンバーにこだわらずに、渋30のメンバーも協力してもらえるかもしれない、という想定して考えて欲しい」と、加生さんよりコメントがありました。
●公園プロジェクト
●エンタメプロジェクト
●人財プロジェクト
●お土産プロジェクト
●IBASHOプロジェクト
そして、最後は「③プロトタイプ企画」。
小さな一歩目を踏むために、アイデアを考えていきます。
●公園プロジェクト
・落ち葉でアートをつくる「落ち葉ート」
・公園の遊具をペイント
●エンタメプロジェクト
・upサイクルファッションイベント
・ゴミ拾いファッショニスタ
●人財プロジェクト
・マイクロファーム
・夢先生
・BEAMSメンバーによるランニングコンテンツ
●お土産プロジェクト
・服の生地を集めて、それで風呂敷をつくる
●IBASHOプロジェクト
・ダイバーシティドリンクス(イベント)
この1日の時間で、プロジェクトを見つめ直すことができたメンバーの皆さん。
「確実に一歩ずつ前に進んでいる」外から見ている僕は、そう強く感じました。
そして、夜は1~4期のメンバーが集まり、渋谷のT4 TOKYOにて大交流会。60人以上が集結し、縦のつながりが生まれた瞬間を目の当たりにしました。この繋がりから、新たなコトが起きていくと嬉しいです。
2020年の3月に開催される発表会へ向けて、このように準備が着々と進んでいます。
この数ヶ月以内に、各チームは「小さな一歩」であるアクションを取っていくことになります。
そこで何が生まれ、プロジェクトにどんな影響を与えていくのか?
とても楽しみです。それでは、また来月。
文章)コミュニティマネージャー 長田
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