「科学技術と、社会はさておき私の関係」
Mission
科学技術と私について、考え、話し合い、できれば何か始めるためのセッション。
インフォメーション
- 開催日時
-
2015-06-14 (Sun)
15:00 ~ 17:00 - 応募締切日時
- 2015-06-07 (Sun) 12:00
- 会場名
- ルノアール新宿区役所横店
- 住所
- 東京都新宿区歌舞伎町1-3-5
- > google mapで表示
- 定員
- 10 人
- 参加費
- 会場払い 500 円
- Information note
参加費の他にワンドリンク注文が必要です。
会場の都合により、参加者は抽選にて決定させていただきます。参加ご希望の方は、⒈氏名、⒉職業(学年)、⒊科学技術に対して一言、を記載したメールを、iikagennotsuki@gmail.comまでお送りください(〆切 6月7日(日)正午)。参加の可否は、6月8日(月)中に、メールへの返信にてお知らせいたします。
- 主催者
イイカゲンノツキ
タグ
Participation
- 科学技術と私の距離感がうまくつかめない人
- 科学技術についてひとこと言ってやりたいが、うまく言葉にできない人
- 科学技術と社会の問題に疲れた人
-
日曜日の夕方なのに予定が何もない人
Description
科学技術と社会をめぐる議論は、難しい。難しいが大切そうだからとついて行く。ついていくが、つまずきが多い。すぐに心が折れる。
専門家の話は難しいし、熱すぎる活動家の眼は血走っている。行政文書にはキリッとした言葉が踊っているが、自然科学者は冷めていて、自分の研究を売り込む時に限って熱心である。(もちろん、わかりやすく話してくれる専門家、魅力的でバランス感覚のある活動家、誠実で実行力のある行政官、対話に熱心な自然科学者もたくさんいらっしゃいますが。)
もういいか、なるようになるかな、という気持ちになることは否めない。科学技術と社会のことは、ひとまず脇に置いて、私は私でやって行こう。今までだってなんとかなったし、これからもなんとかなるさ。と思ったところに、やっかいな問題が待っている。社会はともかく、科学技術と私自身の関係はまだ折り合っていない。科学技術と無関係に私は存在し得ない。
科学技術と社会をめぐる議論に多くの人が参加したほうがいいと思うけれど、まずは、少なくとも科学技術と私の関係を考えよう、話し合おう、できれば何か始めよう、というのがこのセッションの趣旨です。
■事前のお願い
次の5つの問いに対するあなたの答えを、付箋(好きな色の、好きな形の)に書いてみてください。答えはいくつあってもかまいません。1枚の付箋には答えを1つ、単語ではなく、短い文で。
- 問い1 いま関心がある科学の話題はなんですか?
- 問い2 個人的に科学に期待していることはなんですか?
- 問い3 どんなときに科学へ不安・不満を感じますか?
- 問い4 日本で行われている科学コミュニケーションのうち、あなたが評価できるものはなんですか?
- 問い5 日本で行われている科学コミュニケーションのうち、あなたが評価できないものはなんですか?
■当日の流れ
- 問い1〜5への答えを共有する。
- 問い2であげられた期待に応え、問い3であげられた不安・不満を取り除く、あるいは昇華するには、どうすればよいかを話し合う。
- 最後に、それぞれが明日から何をするか、あるいは何もしないならその気持ちを、A4一枚に書く。
6月14日(日)に、フューチャーセッション「科学技術と、社会はさておき私の関係」を開催しました。
参加者の多くは、普段仕事として科学技術と社会の問題に接してきた人たちです。科学技術と社会に向き合っていると、悩んだり迷ったりすることはしばしばあるでしょう。
今回のセッションでは、科学技術と社会の問題や仕事のことはひとまず置いておいて、参加者個人として科学技術と自分について考え、話し合い、そこで出てきた問題意識に基づいて、それぞれ明日から何をするか、あるいは何もしないか、話しました。
参加者6人、ファシリテーター1人でひとつのテーブルを囲み、それぞれがあらかじめ考えてきた5つの問いの回答を共有しながら進めました。
まずアイスブレイクとして「問い1 いま関心がある科学の話題はなんですか?」を共有しました。
普段、科学技術に接している参加者が多いため、専門的な話題が並びました。
続いて、「問い2 個人的に科学に期待していることはなんですか?」「問い3 どんなときに科学へ不安・不満を感じますか?」を共有しました。
科学技術が社会の問題解決などに役立って欲しいという期待が目立ちました。
一方で、理解できないことがもたらすことへの不安が共通して見られました。科学技術によって、何が起こるかわからない、どういう社会がもたらされるかわからないということに対する不安があります。
科学技術と社会の間でコミュニケーションをとって、それらの関係をよくしていくことを「科学コミュニケーション」と呼ぶことがあります。そこで、「問い4 日本で行われている科学コミュニケーションのうち、あなたが評価できるものはなんですか?」「問い5 日本で行われている科学コミュニケーションのうち、あなたが評価できないものはなんですか?」の回答を共有しました。
ものづくりや古典的な分野など一般市民が参加しやすい領域では、コミュニケーションがうまくいっていると言えそうです。
一方で、問い2で出てきたような科学技術へ期待すること、社会問題、本当に知りたいこと、知るべきことについては、うまくコミュニケーションがとれていないと感じる人が多いようです。
例えば出生前診断のように私たちに直接関係するようなことでも、誰がどのように受けるのかといった重要なことは通常、専門家の間だけで決められています。私たちが知るのは、最後に決まってからです。
これに対して、市民なのかメディアなのか、先を読んで議論の芽を出す必要がある。その一方で、重要な問題であっても対話や議論をする場がない現状が挙げられました。一方で、例えば場作りを国がするとしたら、国が避けたい問題は議論できないのではないかといった問題も挙げられました。
最後に、全員が、明日から何を始められることがあれば、具体的に、何も始められることがない、始める気がないなら、その気持ちを高らかに、A4用紙に大きく書いて締めくくりました。
添付ファイル
150614_FSslide_final.pdf
(2015/06/24 23:42:47にアップロードされました)
150614_FSslide_report_公開用.pdf
(2015/06/25 20:39:13にアップロードされました)
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