第2回 岡崎でフューチャーセッション! ~商店街の可能性を広げよう~
セッションの目的
愛知県岡崎市の康生通りにて、「商店街の可能性」を広げることをテーマとしたフューチャーセッションをやります!
この商店街でもっとこんなことができるのでは?
未来はこんなまちになっているかも?
可能性を広げると岡崎のこんなところも魅力に変わるのでは?
などみなさんのアイデアを出し合い、ワクワク「商店街の可能性」について対話をしましょう。
インフォメーション
- 開催日時
-
2016/05/14 (土)
14:00 ~ 18:00 - 応募締切日時
- 2016/05/14 (土) 18:00
- 会場名
- 岡崎市空き店舗撲滅運動 ここdeやるZone -ここやる-
- 住所
- 愛知県岡崎市康生通東1-24
- > google mapで表示
- 定員
- 20 人
- 参加費
- 無料
対象者
・岡崎を愛している!
・商店街が好き!
・地域の方との繋がりを作りたい!
・まちづくりに興味がある!
など、面白そうと思って下さった方は、どなた様でもぜひ気軽に参加して下さい。
※もちろん、前回(第1回)にご参加頂けなかった方も大歓迎です!
岡崎に来られたことがない方にも、お一人でも、ご参加頂けるよう参加者の方々との対話の時間を設けていますので、興味はあるけどどうしようかな…とお悩みの方もお気軽に!
詳細説明
シナリオプランニングという手法を中心に、社会の変化の兆し(外部環境)と岡崎の魅力や個性(内部環境)の面から、岡崎康生通りの可能性について、対話を行います。
セッションの目標は、参加者の方にこれまで気付いていなかった新たな可能性を1つでも持って帰ってもらうこと。
視野を広げ、ワクワク語りましょう!
フューチャーセッションとは、多様なステークホルダーを招き入れ、参加者の思いを大切にする「対話」と、自由に未来を妄想しようという「未来志向」を大事にすることで、視野を広げた未来を描くワークショップ。
新たな商店街の未来を感じることができると思います。
愛知県岡崎市康生通の「ここやる」にて、
5月14日に第2回のフューチャーセッションを開催しました。
今回のテーマはシナリオプランニングという手法を中心に、商店街の未来を可能性を広げること。まずは、フューチャーセッションの説明と「ここやる」副代表の中川さんの挨拶から。
今回も岡崎在住の方はもちろんのこと、商店街やまちづくりに興味のある方々が遠くは東京からも参加してくれました。
フューチャーセッションにおいて大切にする考え方は、「未来思考」と「対話」。はじめて顔を合わせる方も多かったので、アイスブレイクとしてペア対話からセッションスタート。
「地元または住んでいるまちの魅力・個性とは? 」というテーマでお互いが思うことを共有しました。
今のまちに住むことを決めたきっかけや地元の自慢など、多様な観点からまちの魅力・個性を語るみなさん。なかには、地元は好きじゃないんだよね…という方も。
では、改めて岡崎ってどういうまちなんだろう…ということで、続いては岡崎の特徴を探すためのまち歩き。
岡崎にもこんなところあったんだ!とか、こんな面白そうなお店がある!とか、みなさん大盛り上がりでした。
1時間程度のまち歩きを終え、それぞれが気付いた岡崎の特徴を共有するために、チームに分かれてブレインストーミング。
・実際に歩いてみると魅力的なお店がある
・松應寺のあたりは建物の風情があり、面白い
・歴史的なまちなみが残っている
・美味しいラーメン屋がある
・まちの人がフレンドリー
・道路が広く、交通量が多い
・休日なのに人通りは少ない
・まちの案内がない
・駐車場がないなど、ポジティブな特徴もあれば、ネガティブな特徴も数多く。
これらの特徴を持つ岡崎の未来はどうなりえるだろう?どんな可能性があるだろう?
という事を参加者のみなさんで考えてもらうため、続いて「シナリオプランニング」を行いました。まずは導入として、タイムマシーン対話から。
ペアになってもらい、お互い「4年前、想像していなかったけれども、今起きていることは?」というテーマで4年前を振り返ります。
続いて、「2020年になりました。振り返って、どんな想像できないことが起きていますか?」というテーマで予測した未来を語ります。簡単に予測した未来を語る…と書きましたが、やっぱりこれが難しい。
参加者のみなさんも「う~ん…」となかなか話しづらい様子。ここで大切なことは、「未来は不確実である」という事に気付いてもらうこと。
過去を振り返ると想像できなかったことが起こっています。
一方、想像できないことが起こるため、現在から未来を予測することは難しい…。
そんな中で、未来の可能性についての視野を広げるためには、未来を予測しようというスタンスではなく、複数の未来を想定し、その変化に備えるというスタンスが重要になります。そこで有効な手法が「シナリオプランニング」。
今回は、まちの可能性を広げることを目的として行いました。4つの異なる未来を想定するため、まずは軸の設定を行います。
まちのあり方は様々な外部環境(自分たちだけでは変えられない環境)の変化によって影響を受けるため、未来のまちに影響を与えうる外部環境をブレインストーミングによって挙げます。
(高齢者の増加、インバウンドの拡大、自動運転自動車の普及、ペーパーレス社会、民泊の規制緩和、ドローン、オリンピック、TPPなど様々な意見が出ました。)
そして、その中から不確実性が高く、かつ、インパクトの大きいものを選び、対立軸として設定します。
今回、参加者のみなさんによって選ばれた軸は以下の2つ。・人の流れが、活性化するか?孤立化するか?
・高齢者のお金の流れが、活性化するか?貯蓄が進むか?これらを軸として設定し、異なる未来のシナリオを描きました。
シナリオ①:高齢者の貯蓄が進み、かつ、人の流れも孤立化するシナリオ
シナリオ③:高齢者のお金の流れが活性化し、かつ、人の流れも活性化するシナリオ
の2つに分かれ、選んだシナリオの未来において、岡崎康生通のあなたはどのような日々を過ごしているか?また、岡崎または康生通のどのような特徴がまちの魅力となっているか?の観点でシナリオを描きました。
シナリオ①:高齢者の貯蓄が進み、かつ、人の流れも孤立化するシナリオ
・まちの住民が質素な生活を望むようになり、あまりまちにも出てこなくなりました。
・買い物は必要最低限のものをネットで購入。お店で直接、話をする機会も減ってしまっています。
・一方、みんなが家庭を大切にし、家の中での繋がりが強くなりました。
・また、ものに対してもったいないと思う精神が育まれ、環境が良くなっています。
・地域内での格差もなくなり、みんなが平和に暮らしています。シナリオ③:高齢者のお金の流れが活性化し、かつ、人の流れも活性化するシナリオ
・お金の流れも人の流れも活性化するため、みんなが踊り出すようなまちになりました。
・みんながまちに出て、お店は常連ばっかりに。となりの方にお酒をおごってもらうことも。
・まちに活気が出てくるため、岡崎市の住民も増えました。高齢者の方々も元気に働き、高齢者シェアハウスもできています。
・まちで外食をする人が増えたため、朝からカフェに行き、お昼はランチ会。夜は乙川の屋形船で宴会まで!!
・魅力的でも入りづらかったお店にもまちの交流人口が増えることによって常連さんが増え、また、人の繋がりによって常連さんたちのお店の行き来も増えました。
・まちのストックを活用したイベントも積極的に行われています。
シナリオプランニングを通じて感じたことは、やはりまちのあり方は様々な外部環境の変化によって影響を受ける可能性があり、未来を確実に予測することが難しいということ。
今回のように、まちの中の交流人口が増加し、活気にあふれる未来を描くこともできれば、人々が家庭などの小さな単位での質素な生活を望む未来も描くことができます。未来が予測できない時代に企業の戦略を考える上では、プラスの変化だけではなく、マイナスの変化も想定し、もしもの場合に備えて対応する準備をしておくことも大切になります。
一方、まちの未来を描くための「シナリオプランニング」は、多様な未来が起こり得ることを想定し、今はまちの魅力だと思われていない事がもしかしたら将来の魅力に変わるかもしれないという気付きを得るきっかけとして活用できると考えています。多様な未来を描き、視野を広げた中でまちの持つ可能性や魅力を最大限まで引き出すことが、素敵な未来のまちに繋がると信じています!
次回は具体的なアクションに繋げるセッションを開催予定です。ご都合のつく方はぜひ!
・第3回:6月25日(土) 14時~17時 エレガントな一歩を踏み出そう(プロアクションカフェ)