リモートワークであきらめない~リモートワークジャーニー@TOKYO 2nd
セッションの目的
近年、場所にとらわれずに働く「リモートワーク」が注目されています。
企業にとっては、これから人口減少する時代において優れた労働力を確保するための解決策として、そして個人にとっては、介護や子育てのために働きたくても、自分の経験や能力を活かした仕事で働けない問題の解決策として、リモートワークは期待されているのです。
しかし、リモートワークは、いまだ一部の企業や個人での取り組みに過ぎないことも事実です。どうすれば、リモートワークが当たり前の社会になり、誰もが自分らしい働き方ができる社会が実現するのでしょうか。
このイベントでは、多様な立場の参加者が集まり、それぞれの視点からの対話を通じて、これからの働き方について、その未来の実現のためにできることは何かを一緒に考えます。
ゲストには「リモートチームでうまくいく」の著者であり、自らリモートワーク実践者でもある倉貫義人氏、また他にもリモートワーク実践企業の方にもセッションに参加いただき、リモートワークに関する知見を共有してもらいます。
このイベントに参加をすれば、自分自身の新しい働き方のビジョンや気付きを得ることができます。また、共通の志や価値観を持った仲間たちとの出会いもあるでしょう。もちろん、リモートワーク実践者も多く参加するので、先駆者の知見を得ることだってできます。
リモートワークに興味のある方、新しい働き方やマネジメントの変革に興味のある方、もちろん、リモートワークを実践されている方も、そうでない方も大歓迎です。一緒に考えていきましょう。
【2回目の東京開催への想い】
2016/3~4に実施した札幌・東京・福岡のリモートワークジャーニーでは、沢山の方に参加いただき、それぞれの「自分らしい働き方」についてリモートワークが拓く可能性を考えることができました。
誰もが「働き方」「生き方」をあきらめない社会に向けて、一緒に考えていくコミュニティが生まれました!
今回のセッションでは、コミュニティを通して、具体的なアクションを考え、応援しあい、広げていく流れを生み出していきたいと思います。
各会場で「最初のアクション」として寄せられた「まず自分の会社でパイオニアになる」について、新たなゲスト:株式会社LiB様でのパイオニア・ストーリーから深めていきましょう。
インフォメーション
- 開催日時
-
2016/06/27 (月)
19:30 ~ 21:30 - 応募締切日時
- 2016/06/27 (月) 21:30
- 会場名
- 株式会社DMM.com
- 住所
- 東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号恵比寿ガーデンプレイスタワー21階
- > google mapで表示
- 定員
- 35 人
- 参加費
- 会場払い 500 円
- 主催者
協賛:株式会社DMM.com(会場提供)
メンバー
企画メンバー 1
対象者
【こんな方にオススメ!】
- リモートワークに興味のある社会人、すでに実践している方
- リモートワークで社員を雇用している経営者、人事担当者の方
- これからリモートワーク導入を検討している経営者、管理者層の方
- これから先、UターンやIターンで地方移住を検討している方
- 子育てしながら、もっと働くことも両立させたいと思っている方
- 介護や親孝行のために地元に帰るが、仕事は続けたいと思っている方
- リモートワークによる地方創生や活性化を検討している行政の方
- 将来の働き方に不安を感じている、これから社会人になる学生の方
- 新しい働き方がもたらすメリットや価値について詳しく知りたい方
- 今の自分の働き方で良いのかと、疑問に思い始めた、思っていた方
- 社員にとってのワークライフバランスを真剣に考えている経営者の方
- 社員たち誰もが「自分らしく」働けることの実現をしたい経営者の方
- 新しい働き方「リモートワーク」を通じて、社会変革を起こしたい方
詳細説明
【このイベントに参加することで得られること】
- さまざまな人との対話から違う視点を得ることで、視野を広げられます
- 新しい働き方のための、新たなチャレンジの種やヒントを発掘できます
- 志や価値観が同じだったり、化学反応が起きうる仲間が見つかります
- リモートワークに関する知識や知見、専門家との繋がりが得られます
【アジェンダ】
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19:30 前半:開会、フューチャーセッションのイントロと、ゲストのトーク
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20:30 後半:対話からアクションプランを生み出す参加型セッション
※セッションの詳しい流れは、本ページ下部の「ステップ」をご覧ください
*前回開催時のレポートはこちら
【会費】
-
500円
【ゲスト】
倉貫 義人 さん 株式会社ソニックガーデン 代表取締役社長
ソフトウェア受託開発の世界で、月額定額&成果契約という新しいビジネスモデル「納品のない受託開発」を展開し注目を集める。著書に『「納品」をなくせばうまくいく』、『リモートチームでうまくいく』など。ブログ http://kuranuki.sonicgarden.jp/
松永 佐和子 さん 株式会社LiB
ラグジュアリーブランドでの販売、人材業界での営業、アパレルPRと紆余曲折の社会人生活。
自分の道を探し続け、ようやく女性が輝ける社会を作りたいという目標を見つけてLiBにジョイン。
採用面接時に「3ヶ月後に家族の都合で今治に行くので、成果を必ず返すことを条件にリモートワークをさせて欲しい」と提案、約束通り目標を達成し今治へ移住。
現在は東京に戻り、自身のリモートワーク体験も踏まえたキャリアアドバイザーとして活躍中。
https://www.libinc.co.jp/2016/03/domani/
中山 亜子 さん ラフノート株式会社
ITバブルの時代、VBプログラマーとして業務系システムを担当。
その後、結婚出産を機に現場から離れるが、シングルとなったことを機にIT現場に復帰。
2人の子供と向き合いながらフルタイムで働く方法としてリモートワークで働ける環境を求め、ラフノートにジョイン。
ラフノートでデザイナーとして働く傍ら、女性に向けた「リモートワークで働く」選択肢の発信に努めている。
http://www.slideshare.net/okanaka/ss-57406197
【リモートワークジャーニーについて】
リモートワークジャーニーは「リモートワークの認知度向上と、取り組む人と企業を増やすこと」を目的としたイベント及び、それを実行するコミュニティ活動です。
リモートワークによって場所と時間の制約から解放されることで、働き方や働く会社の選択肢が広がり、働きたい誰もが人生を諦めることなく「自分らしく働ける社会」を実現できるのではないか、と私たちは考えています。
そんなリモートワークが当たり前になる未来を実現するため、リモートワークをきっかけに「自分らしい働き方」を考える人を増やすため、目的地「自分らしく働ける社会」を目指して日本中を巡る旅、それがリモートワークジャーニーです。
2016年に始まり、すでに愛媛、札幌で開催し、この後も福岡など、様々な場所で働くリモートワーカーを繋いでいく活動でもあります。もし自分たちのところでも開催したい!という地域があれば、ぜひ私たちまでご連絡ください。
(札幌でのリモートワークジャーニーの様子)
【リモートワークという働き方について】
昨今、様々な働き方が登場していますが、言葉にすると人によってイメージする働き方の実態が違うケースが多いです。では「リモートワーク」とは何の課題を解決するものか。それは会社やチームに属して継続的に働く人たちの新しい働き方だと考えています。
誰もが個人事業主になれるとも、なりたいとも思わない人たちも多くいるし、日本の多くの働き手は、どこかの企業に属しているので、そうした人たちの新しい働き方について考えていかなければ、社会を変えることはできません。
私たちの考える「リモートワーク」とは、企業に勤める人たちの新しい働き方への切り口であるとし、そこにフォーカスをしています。
【本イベントに関するお問い合わせ】
八田亜由子 ayuhati@gmail.com / twitter:@ayuhatty
【リモートワークジャーニー全体に関するお問い合わせ】
ソニックガーデン倉貫義人 kuranuki@sonicgarden.jp
2016/6/27、初夏の空気を感じながらリモートワークジャーニー東京の第2章が幕を開けました。
最初のジャーニーでは、「リモートワークという働き方」を知り、それをきっかけに「自分らしい働き方の実現可能性」について考えていきました。
今度はその可能性を現実に引き寄せるための具体的なアクションを生み出そう!というコンセプトの下、沢山の方にお集まりいただき、3つの対話を行いました。
■行ったこと(3つの対話)
- 「自分らしい生き方」について大事なことについて考えよう
- 「リモートワークを始める」ストーリーを聞いて自分がアクションしたいことを考えよう
- 仲間のアクションを応援しながら自分のアクションを見つけていこう
■対話を通して見えたもの
実際にリモートワークを始めて自分らしい生き方を実現しているストーリーを間近に聞き、自分が感じた事を話し合う中で、「自分らしい生き方」はファンタジーではなく、欲しいと望んでアクションを行っていくことで手に入れられるものなのだという想いが会場から生まれていきました。
そしてそれは「仕事」だけではなく「教育」など色々な分野に応用していくことで、皆が「自分らしい生き方」を手に入れるのではないか?という気づきも得られました。
得た気付きをさらに深め、それぞれのアクションを行っていった先でまた皆で対話することでさらに素敵な未来を築くことができると思います。そのためにも、こうした対話の機会をもっとたくさん、そして多くの場所で行っていきたいと我々は考えています。
以下、詳しいイベントの流れをご紹介いたします。
■旅のはじまりに
まずリモートワークジャーニーのこれまでの旅についてご紹介させていただき、発起人の倉貫さんから「ただ聞くだけではなく、それぞれの想いを話してみましょう」という声掛けをいただきました。
その言葉を受け、一人ひとり違う「自分らしい生き方」と「そのための仕事」を考えていきます。
ペアになって、お互いの「自分らしい生き方にとって大事なこと」を話し合いました。
ここでそれぞれの胸に浮かんだ大切なこと、それを実現する手段を探していきます。
■インスピレーショントーク
株式会社LiBの松永佐和子さんをお招きし、同社で初めてリモートワークにチャレンジされたストーリーを伺いました。
<どうしても働きたかった会社@東京>と<ご家庭の都合による今治での生活>を両立させるため、採用面接で社長にリモートワーク勤務を持ち掛けたという松永さん。
女性の働き方を支援するという会社のテーマとも重なり、「会社としてのチャレンジ」と支えてくれたトップの姿勢と、それに応えるべく成果にコミットした松永さんの信頼関係がとても印象的なエピソードでした。
入社早々にリモートワークになるということで、社内でのコミュニケーションに不安はなかったのでしょうか?
そんな疑問を口にしてみると、「リモートワークになることが分かっていたので、出発前に事情の説明含めてコミュニケーションを図るようにした」というお答えが。
心地よい仲間と働く環境、という欲しいものを得るために努力された様子が伝わってきます。
そんな松永さんだから、皆応援したいという気持ちになったのでしょう。実際にリモートワークを始める前には社を挙げて壮行会が開かれたのだとか。
また、リモート勤務が始まってからは、離れていても親しみを感じてもらえるために、自身の日常の様子を「今治だより」として発信していたのだそうです。
柔らかいコミュニケーションを交えることで、離れていても気軽に声を掛け合うような関係性を作っていけたのだそうです。
後半では倉貫さんからソニックガーデンの事例も交えて話を伺う中で、リモートワークのコツのようなものが見えてきました。
たとえば、在宅で働くと気を抜いてだらだら働いてしまうのでは?という疑問を持たれる方もいるかと思います。
LiB社では毎日今治の松永さんと東京のオフィスをつないで朝礼をしていたそうです。自宅勤務の松永さんにとっては、朝礼がオンオフの切り替えになる効果があったようです。
一方、ソニックガーデンではリモートオフィスツール上で朝の挨拶をすることがオンオフの切り替えになっているということでした。
意識してオンオフを切り替える仕組みを会社ごとに作っているのだということがわかります。
また、リモートワークだからと言って一人で頑張るわけではない、ということもお二人の言葉から伝わってきました。
成果を約束してのリモートワークだったこともあり、どうしても自分の中で抱え込みがちだったという松永さん。
けれど、リモートワークを続ける中で、目標達成のために皆に協力してもらうんだという意識の変化があったそうです。
ソニックガーデンでも「一人で抱え込まない」ことを徹底して伝えるということでした。
参加者からは評価方法についての質問があがりました。
オフィス勤務とリモート勤務の人の間で差をつけるのか、それによって感情的な対立は生まれないのか、気になるところです。
松永さんのケースでは、一人だけのリモートワークということで独自の基準を設けてすり合わせていったそうです。
評価基準に差はあっても会社の中でそれを気にするような風土ではなく、あくまでフラットとのこと。
一方ソニックガーデンは「評価をしない」という特徴的な仕組み。
スキルレベルに応じたグループ内で均一の報酬という形で、出社して働く人もリモートで働く人も区別しないとのことでした。
そんな二社のリモートワークスタイルを伺う中で、参加者の皆さんの中に生まれた気付きは付箋にまとめていただきました。
(リモートワークジャーニープロジェクトの中でまとめていく予定です。)
■参加者のアクション創出&アドバイスセッション
インスピレーショントークを受けて、参加者の皆さんそれぞれに「自分らしい生き方のための働き方を実現するための一歩」を考えてもらいました。
そして、皆からアドバイスをもらって、一歩を踏み出したいというに立ち上がっていただきました。
- リモートで勉強会をしたい
- コミュニケーションスキルを身に着けたい
- 今実施しているリモートプロジェクトの悩みを解決したい
- 大きい会社でできることを見つけたい
などなど
彼らの強い想いを実現するため、参加者の皆さんでグループに分かれてアドバイスをしあうという時間を過ごしました。
本当に実現したいことは何か?
そのためにどんな一歩が踏み出せるか?
業界も世代も違う多様な参加者だからこそ、対話をする中で新しい気づきが生まれていきました。
■チェックアウト
最後に参加者全員でセッションの感想やこれからやっていきたいことを共有していきました。
- リモートワークのコンサルタントとして企業を支援したい
- 自社の失敗談を共有して他社のリモートワークを支援したい
- 自社でリモートワークを試してみたい
などなど、多様なアクションが生まれました。
特に印象的だったのは「リモートワークはもう当たり前になりつつある」という言葉です。
その変化は、色々な企業が本格的に取り組み始めているというトップダウンの変化もありますが、 私たち一人ひとりの気持ちが前に進めているボトムアップの変化も必要であり、大きな要素であると感じています。
ゆえに、このセッションで皆が感じた想いをアクションに変え、大きくつないでいくことで、まだリモートワークが当たり前の選択肢でないところにも変化を伝えていけると確信したチェックアウトでした。
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