組織も“いきもの”
赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで多世代が集まる食育、自然、インターナショナルを三本柱とする「ちゃいるーかの森」。
高齢者が活力を取り戻し、子供が健やかに成長するための様々な実験的プログラムが行われています。
今では、日本でのエコビレッジの先駆けとして注目される場に成長していますが、その誕生と成長の過程には、「○○だから仕事ができない」とか、「やむなく仕事をあきらめる」のはもったいない、という女性スタッフの「思い」の種と、その種を育てる良質な組織の土壌がありました。
失敗と挑戦
とはいえ、実際の運営を軌道に乗せるには様々な困難もありました。
けれども、もともと自分たちで考えた試み、いわゆる「内からのイノベーション」ですから、軌道修正もなんとか自分たちでやり続けることができました。
小さな挑戦の連続で、ランチが大人気の『いるカフェ』や、連日様々なイベントが行われる『研修セミナー棟』の運営にまで至っています。
未来のコミュニティ
徐々に新聞などのメディアの取材を受ける機会も増え、運営スタッフも地域社会における自分たちの役割をより意識するようになったといいます。
いるかビレッジが作り上げてきた多世代が集う良質なコミュニティは、新規事業を生む基盤として、新たな成長ステージを迎えています。
「もっと良くするにはどうしたらいいだろう」という問いを、自然に寄り添い、ポジティブに考え続けていく先には、10年後、20年後、その先までずっと続く組織のしなやかな進化が想像できます。
文/かがみ洋子 (プレメディカルコミュニティ協会)
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