【第1回】捨てるが変わる、暮らしの未来
セッションの目的
「ごみがなかった」と言われる江戸時代から数百年が経った今、
私たちは多くのモノに囲まれ、日々何かを手放し、捨てる暮らしをしています。
何も捨てない日がある
私が捨てても必ず誰かが何かに利用する
そんな暮らしがやせ我慢をせずに可能になる社会を作っていく方法を
ご関心のあるみなさまと一緒に考えたいという思いからセッションを開催します。
第一回は、「暮らしの変化」という視点から考えます。
開催終了
インフォメーション
- 開催日時
-
2013/10/01 (火)
18:30 ~ 21:30 - 応募締切日時
- 2013/10/01 (火) 21:30
- 会場名
- 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 24階 大会議室
- 住所
- 東京都港区虎ノ門5-11-2オランダヒルズ森タワー
- > google mapで表示
- 定員
- 50 人
- 参加費
- 無料
- 備考
主催者からの情報提供を主とするセミナーではなく、
参加者の対話をベースとしたセッションであることをご理解のうえご参加ください。- 主催者
三菱UFJリサーチ&コンサルティング
対象者
・人々のライフスタイル(消費行動など)に関心のある方
・エコなものづくりに関心のある方
・ごみの利用・減量に関心のある方
・ソーシャルデザイン、ソーシャルビジネスに関心のある方
詳細説明
下記の登録フォームよりお申込みください。
登録フォーム
概要
参加者は、環境問題に関心のある環境関連の民間企業、会社員、自治体・省庁職員、NPO職員、学生など約35名が集まった。当日は、循環型社会に向けて、様々な具体的なアイディアが飛び交った。第2回(11月5日(火))では、これらのアイディアを視点を変えて深堀りして、具体化していく予定である。
オープニング
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの松岡より、本日の趣旨と「ごみ問題」の現状をお話した。
消費・廃棄行動の変化の兆しのアイデア出し
ワールドカフェ(World Cafe)
ワールドカフェ形式で、「10年後の社会に“買う““使う”“捨てる”という行動はどのように変わっているのか?その変化の兆しにはどのようなものがありそうか?」をテーマにダイアログを行った。最後の問いで、「10年後、今と比べて 自分はどのような”消費者”になっていると思いますか?」と問いかけ、将来のライフスタイルをイメージしてもらった。
その後、ワークシートに各人で、10年後の自分自身の消費者タイプ、ものの使い方・捨て方などを記入してもらった。
消費者タイプの例としては、「優先度に応じたメリハリ」タイプ、「大事に長く使う」タイプ、「バランス消費」タイプ、「あんまりモノを買わないタイプ」、「厳選・こだわり親父」タイプなどが挙がった。
記入したワークシートをもとに、似たもの同士でグループを作ってもらった。
グループワーク
似た消費者タイプのグループで、「当てはまる消費者タイプからはどんなごみがたくさん出そうか?」「どんなサポート、サービスがあれば、ごみを減らすことができすのか?」を話し合ってもらった。グループでの話し合いの結果は全体で共有した。
具体的には、下記のような意見が挙がった。
グループ①
消費者タイプ こだわり価値重視タイプ
増えるごみ 手入れできないモノ・簡単に消費されるモノ
サポート、サービス 価値を引き継げるコミュニティ/ごみにならないモノ・器は食べられる・お直し
グループ②
消費者タイプ 捨てた後まで知りたい生活者タイプ
増えるごみ 捨てると危なさそうなモノ・分解できないモノ・不安から変えない、捨てられない(カーテン、くつ、PC,携帯)モノ
サポート、サービス 買うときにわかるトラッカブル、フォロアブル分解できる、分別できる(願わくば再利用/自然に還る)
グループ③
消費者タイプ コト消費(自給自足)タイプ
増えるごみ 土に還らない物
サポート、サービス メンテナンスのしくみ・シェアリング/自給自足の人材育成
グループ④
消費者タイプ 地域・自然・みんなタイプ~直してつかう、人の価値を見直す~
増えるごみ 自分で直せないごみ
サポート、サービス リペアマイスターネットワーク・直して/直します、してほしい/できます、ほしい/ゆずります などの見える化掲示板・修理する授業
グループ⑤
消費者タイプ 長く大事に使うタイプ
増えるごみ ボロボロになるまで使って再利用できない物・もう使えない、どうしても捨ててしまう物
サポート、サービス 修理してくれるサービス・高耐久の商品・修理しやすい商品
グループ⑥
消費者タイプ シンプルライフスタイルタイプ
増えるごみ 修理するより買ったほうが安いもの(家電など)・単身者向け個別包装
サポート、サービス 修理にメリットがあるしくみ(修理したほうがうれしい!楽しい!)・みんなで集まる食堂(外食)
グループ⑦
消費者タイプ 社会から買うものと社会へ戻すもののバランスをとる努力をするタイプ
増えるごみ エネルギー
サポート、サービス 売る人と買う人、欲しい人と不要な人をつなぐサービス
グループ⑧
消費者タイプ メリハリ断捨離ング
増えるごみ 古すぎるもの・万人受けしないもの
サポート、サービス 近所で共有できる共有倉庫・それを管理する近所のおじいちゃん、おばあちゃん
次回に向けて
第2回(11月5日(火))では、出てきたアイディアを更に具体化して、議論を深めていく予定である。
このセッションのタグに関連するストーリー
- クリーン・エネルギー・フリマ #043
- 余剰電力をあなたは誰にお裾分けする? クリーン・エネルギーや分散型電源への期待から、エネルギーもまた地産地消を支援する世論が高まってきています。米国では地域で生み出された太陽エネルギーを、電力...
- 籠城備蓄・完全防水住宅 #031
- 巨大地震や気候変動から生き残れたとしたら、あなたは何に備えていたからだろうか? 南海トラフ巨大地震や首都直下型地震などに備える「国土強靱化基本計画(概要版)」や、地球温暖化など気候変動に備える...
- ノー・カー・シティ #017
- 都市から車がなくなったら、都市と人のあり方はどう変わる? ノルウェーの首都オスロでは、2019年までにすべての自動車(エコカーも自動運転車も)を中心地から追放する世界で最初の都市になると宣言し...
- どこでもデリバリー #013
- 地球上のどこでも配達が可能になったら、あなたは「いつ・どこで・何を」受け取っている? 世界中の75%の地域は住所がなく、40億人が住所を持たない状況下にあるようです。その不都合を解決するため、...