OUR FUTURES

都市から車がなくなったら、都市と人のあり方はどう変わる?

ノルウェーの首都オスロでは、2019年までにすべての自動車(エコカーも自動運転車も)を中心地から追放する世界で最初の都市になると宣言し、ノルウェー内でも賛成派と反対派に分かれた激しい議論になりました。大気汚染の観点では、電気や水素を燃料とするエコカーや自動運転の開発は進み、環境負荷は低下していきそうです。しかし、世界中で都市化が加速する中、スペース、渋滞問題、地震や津波での車による二次被害リスクの増加など、密集した都市部での移動に車は適していないのではないかと言った問題意識が広がっていく可能性もあります。

都市から車がなくなったら、徒歩や自転車、新たに開発される超小型モビリティを移動手段とする人が増え、また服装もそれに即したものに変わり、今まで車ですぐに行けたところも余分に時間がかかるようになるかもしれず、人の時間の感覚も変わっていくかもしれません。

発想元:Yahoo!ニュース「環境に優しい交通の街に!オスロにビジネスチャンスを見いだす企業競争が始まる」2016年4月8日
http://bylines.news.yahoo.co.jp/abumiasaki/20160408-00056361/

■未来の兆しにご興味のある方は
https://goo.gl/OMyJiw

文/筧 大日朗(OUR FUTURESディレクター)


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