OUR FUTURES

「未来新聞」という言葉と方法論をつくられた、未来新聞株式会社の森内真也さんとお会いできたのは、以前より交流のある株式会社価値共創の伊藤武志さんのご紹介でした。最初はちょっとネガティブな話で、「フューチャーセッションを全国でやっているみなさんが、未来新聞の商標を使っていて毎回警告を出すのは大変なんだけど」という話でした。結論からすると、とても仲良くなることができ、「“未来新聞®️”自体は登録商標なので使用できないけど、例えば“未来しぶや新聞”、“未来鈴木新聞”など“未来”と“新聞”の間に地域・名前・テーマ等を入れるのであれば、むしろ“みらい共創”の流れとして望ましいのでどんどん広がっていってほしい」ということになりました。


  • フューチャーセッションで未来の新聞をつくるワークをするときのルール:
    ルール1:”未来新聞®”は、未来新聞株式会社及び、森内さんからライセンスを受けた人以外は使えませんのでお気を付けください
    ルール2:”未来___新聞”というように、まんなかに地域名・名前等のキーワードを入れて使うのは、ぜひ!



森内さんは9年前から「未来新聞®」の登録商標をお持ちで、未来新聞株式会社で「未来新聞®研修」を行っておられます。互いの長期的ゴール・目指すところは一緒で“誰でも未来を描ける社会をつくりたい”という考えがあるものの、「未来新聞®」と聞けば未来新聞㈱の研修プログラムであるというイメージがまだ浸透していないことと、「未来新聞®」を皆さんが使用しつづけてしまうと、普通名称となってしまい、商標の効力が弱まってしまうため、できれば出したくない警告を出さなければならないとお困りのようでした。では、どうしようという話し合いから、森内さんの提案で「未来(地域名・名前等)新聞」という名前であれば、是非に使ってくださいという着地となりました。


伊藤さんと私は、「東京オリンピックパラリンピックを控えた今こそ、未来を考える手法を一気に広げる千載一遇のタイミングではないか」といった議論をしましたが、森内さんは、未来新聞®をコモディティ化せず、特別な存在として丁寧に育てていきたいという考えをお持ちでした。

ツールが先行しがちな情報過多の時代だからこそ、このこだわりが大事なのだと、強く共感しました。

そんな対話を深めているなかで生まれたアイデアが、「未来どこどこ新聞」と、「未来」と「新聞」の間に地名やテーマ、あるいは自分の名前を入れて使う方法でした。それはまさに「ユーレカ!」な瞬間でした。これなら、質にこだわる「未来新聞®」と、未来”渋谷”新聞、未来”信州”新聞、未来”ワイン”新聞、未来”AI”新聞など、さまざまなバリエーションが生まれる楽しさを両立できるわけです。日本経済新聞と「みんなの経済新聞ネットワーク」の関係とも似ているでしょうか。

これからも、未来を自分ごとで考え、主体的に創っていこうと行動する人を増やしていきましょう。
森内さん、伊藤さん、ありがとうございました

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