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安心なまちでは、どんな食環境になっている?

首都直下地震の最大想定被害者数は東日本大震災(47万人)の15倍、南海トラフ地震では20倍にもなり、必要な食品を確保できなくなるとも言われています。災害食の備蓄が求められていますが、卵や牛乳、大豆、そばなど、いろいろな食物にアレルギー反応を示す子どもや成人は増えてきており、アレルギーがある人でも美味しく食べられる災害食も増えてきているようです。また、イスラム教徒(ムスリム)は食生活に関して豚肉や豚由来の成分、アルコールの摂取ができず、ムスリムの人たちが食べることを許されるという意味の「ハラルフード」という言葉の認知度が広まってきています。日本では食品の具材や調味料などに含まれていて識別しにくいものが多いことが悩みの種だったようですが、安価で簡易な食肉の識別検査キットも開発されたり、ハラルフードを売りにする食材店やレストランも増えてきたりしています。

安心とは災害に強い建物や犯罪等に対する見守り・助け合いのコミュニティの存在だけでなく、アレルギーフリーの食やハラルフードを備える食材店やレストラン、災害食の備蓄が普通になっていることが「安心なまち」の代名詞になっているかもしれません。

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文/筧 大日朗(OUR FUTURESディレクター)


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