見た目で多くのことが分かってしまう社会では、顔データの扱いはどう変わる?
既知の7,000件の遺伝子症候群のうち、半数には顔のパターンがあると推定されていて、人の顔データから多くの遺伝病を発見することができるようになってきているようです。またこのほかにも、顔写真から犯罪者とそうでない人を9割近い精度で区別できたり、成功する最高経営責任者(CEO)は顔の幅の広さで判断できたりするのではないかなど、顔からさまざまなことが分かるようになってきています。
人を見た目で判断してはいけないと昔から言われてきていますが、顔から判断できることはますます増えていきそうです。鏡を見るだけで健康状態を把握できるようになるなど健康促進などに役立つ一方、教育や投資や人材採用、犯罪予防など外部の人にも活用されてくると監視社会の側面が強化されたり、顔の分析結果をごまかす化粧や分析ブロック技術が求められたりする可能性もありそうです。顔データは個人情報としてますますセンシティブになっていき、デジカメやスマホの利用状況が大きく変わっているかもしれません。
発想元:MITテクノロジーレビュー「顔の特徴で遺伝病を診断!『病気顔』画像データベースFace2Geneがスゴイ」2016年12月7日
https://www.technologyreview.jp/s/17143/diagnosing-disease-with-a-snapshot/
■未来の兆しにご興味のある方は
https://goo.gl/OMyJiw
文/筧 大日朗(OUR FUTURESディレクター)
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