疲労をためない生活は、どんな行動変化をもたらす?
疲労に対する科学的調査が進み、大半の疲労は筋肉などの肉体的エネルギーの枯渇ではなく、「脳の中にある自律神経の中枢」である視床下部や前帯状回と呼ばれる部位への酸化ストレスであり、「脳の疲労」が原因とのことが解明されてきました。たまった疲労を回復する手段は現時点では良質な睡眠しかないようですが、疲れにくくしたり疲れの回復を助けたりするための方法の研究も進んできているようです。例えば、「イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)」という成分の抗疲労効果が高いことが判明したり、木漏れ日やそよぐ風など、つねに微妙に変化して一定の平均値からずれた不規則性を持つ現象「ゆらぎ」のある生活が、脳疲労を軽減する効果があったりするとのことです。
現代の子どもたちは、興味・反射力・スリルをかき立てられるゲームのような遊びによる疲れや、親にあわせた生活による睡眠不足で疲労しやすい傾向にあります。また、親たちも同様に、仕事での疲れだけでなく、子育てでの疲れにもさらされやすい共働き夫婦が増加しています。
疲労の科学がますます進むことで、抗疲労効果の高い食事や生活支援だけでなく、週末は日常生活から離れ、科学的に疲れを癒やす体験を提供するリトリート(静養する)サービスも利用し、疲労をためない親子が増えているかもしれません。
発想元:
- 日経Gooday(グッデイ)「明らかになった疲労の正体!肉体疲労と頭の疲労は同じだった:疲れのマネジメント術」2016年7月1日
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/16/031800011/062400010/ - NIKKEI STYLE「共働きの親子は『疲れ』を自覚しづらくなっている」2015年11月20日
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO93609070U5A101C1000000?channel=DF260120166497
■未来の兆しにご興味のある方は
https://goo.gl/OMyJiw
文/筧 大日朗(OUR FUTURESディレクター)
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