睡眠不足がなくなったら、あなたは何に“目覚める”?
大人だけでなく、子どもも睡眠不足による慢性疲労が増加していますが、原因の解明や治療への取り組みが進み、患者に共通する脳活動の特徴が浮かび上がってきているようです。しかし、市場競争激化による長時間労働、都市のナイトライフの充実による不夜城化、スマホに代表される刺激物への依存など、大人も子どもも睡眠不足につながる要因は増えていきそうです。
一方、家電や設備機器を情報化配線等で接続し最適制御を行なうスマートハウスは、エネルギー消費の観点やヘルスケア観点でもどんどん進化しています。睡眠の質向上はますます求められるようになり、デバイス等を装着しなくても脳の活動状態の解析ができる高度なセンシング技術も開発され、家に組み込まれる可能性があります。温度・湿度・酸素濃度・照明など、睡眠環境を自動調整できるだけでなく、アミロイドやタウたんぱく質を無症状のうちから長期間にわたって脳検査ができる、睡眠不足にも認知症予防にも効果的な家が登場しているかもしれません。
発想元:日本経済新聞「慢性疲労、子供も注意 その夜更かし…不登校の原因かも 専門医受診/睡眠習慣改善を」2016年1月24日
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO96473510T20C16A1TZQ000/
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文/筧 大日朗(OUR FUTURESディレクター)
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