OUR FUTURES

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科（以下、慶應SDM）は、株式会社フューチャーセッションズおよび国際大学グローバル・コミュニケーション・センターと連携し、「G空間未来デザイン」プロジェクトを開始しました。このプロジェクトでは地理空間オープンデータ（※1）を用いたアイデアソン、ハッカソン、マーケソン（※2）を実施し、地域の課題解決や魅力向上に向けた革新的なサービス創出のための仕組みを構築します。国土交通省事業の一環として行い、平成26年度は、川崎市宮前区と連携しました。

プロジェクトの概要・特徴
本プロジェクトは、「地域の課題解決や魅力向上のためのアイデアを参加者の集合知によって導きだし、地理空間オープンデータを活用してアイデアを具現化することで未来社会をデザインし、今後生じる様々な課題に創造的に立ち向かうこと」を目的とし、慶應SDMで教育・研究を行っているシステム思考、デザイン思考をベースにアイデアソン、ハッカソン、マーケソンでの革新的なサービス創出のための仕組みやプロセス、手法を構築します。特徴は、以下の通りです。

• A.プロセスや手法の構築：地域住民、民間企業、国・地方公共団体、学術機関などからの多様な参加者が共にアイデアや技術、ノウハウを出し合うことで、地域課題解決のためのコミュニティが形成され、革新的なサービスが創出されるまでのプロセスや手法を構築します。
• B.地理空間オープンデータの活用：国・地方公共団体がより効果的、効率的に公共サービスを提供したり、民間企業が新たなサービスを創出しやすくしたりすることを目指して、地理空間情報をはじめとする様々なオープンデータを積極的に活用します。
• C.マーケソンの実施：既に様々な取組みのあるアイデアソン、ハッカソンに加え、ハッカソンなどで創出された成果を持続的なサービスとして運用、普及させるために、実際の利用者の需要に合わせた改善や、普及のための戦略立案など目的とした「マーケソン（マーケティング×マラソン）」を新たに設計し、開催し、有効性を検証します。
• D.プラットフォームの提供：アイデアソンからマーケソンまでの全体プロセスを通じて、コミュニティ形成・維持支援、サービス開発支援、情報配信など、参加者による自律的、持続的なサービス創出のための活動を支援するプラットフォームを構築し、提供します。