【都市×健康】2035年:未来の都市が紡ぎ出す新しい健康ストーリー
Mission
都市は、私たちの「幸福な健康」に、どのように関わっているのだろうか?
人々が心身ともに健康な生涯を送ることができるために必要な都市のあり方、装置、サービス、仕組み、利活用、法規制など、様々な角度からの「人の幸福な健康をつくる都市」の可能性を創造する、全3回のセッションシリーズを展開します。
スタートアップセッションとなる今回のセッションは、課題解決型のアプローチではなく、ありたい未来創造からのバックキャスティングによる「未来価値共創セッション」です。
既成概念を外して「心からそうありたい健康な都市」の姿を共創し、それをもたらすために必要な様々なイノベーションアイデアを出し合いたいと思います。
沢山の、多様な方々のご参加をお待ちしております。
【主なプログラム】
・チェックインとイントロダクション
・多様な視点から「都市の中の健康」を捉え直す
・新しい問いかけで「健康をつくり出す新しい都市」の姿を創造する
・「新しい都市」に向かう、アイデアとアクションを創る
インフォメーション
- 開催日時
-
2017-07-13 (Thu)
14:00 ~ 18:00 - 応募締切日時
- 2017-07-12 (Wed) 15:00
- 会場名
- 3×3Lab.Future
- 住所
- 東京都千代田区大手町1−1−2
- > google mapで表示
- 定員
- 60 人
- 参加費
- 無料
- Information note
お申し込みにあたっては、アンケートにお答えいただく必要があります。
*ご参加にあたっては、添付ファイル「都市×健康」参加規約をお読み下さい。
*ご参加の登録を頂いた時点で、上記規約にご同意いただいたものと致します。
*この申し込みページは、ご友人やご関係先にご紹介頂くことが可能です。【懇親会について】
セッション終了後に、会費制(1000円/現金払い/当日受付)の懇親会を予定しております。- 主催者
株式会社IHI:つなぐラボグループ
大成建設株式会社:オープンイノベーションチーム
メンバー
企画メンバー 2
参加者 54
タグ
Participation
ビジネスやミッションとして都市計画やファシリティマネジメント、まちづくりなどに取り組まれている方々や、同様に医療・介護関係、スポーツ関係、教育関係に取り組まれている方々などが対象です。
都市における人の健康と幸せに関心の高い方々を紹介制度で広く募集します。
・企業の方々
・行政の方々
・大学、教育機関の方々
・NPO、スタートアップ、ベンチャーの方々
*ご参加にあたっては、添付ファイル「都市×健康」参加規約をお読み下さい。
*ご参加の登録を頂いた時点で、上記規約にご同意いただいたものと致します。
*この申し込みページは、ご友人やご関係先にご紹介頂くことが可能です。
【懇親会について】
セッション終了後に、会費制(1000円/現金払い/当日受付)の懇親会を予定しております。
Description
私たちが心身ともに健康で幸福な生活を送る事ができる未来の都市は、どのような姿をしているのだろうか?
そこで私たちは、どのような暮らし方や働き方、遊び方をしているのだろうか?
その始まりである「これからの近い未来」には、一体どのような変化やそれを創る取り組みがあったのだろうか?
**********************************
「都市×健康」は、私たちの周りに様々に起きている「健康」の課題を、「都市」というシステム、ステージの上で起きていることという視点で捉え、「都市がつくる人の幸福な健康」を創りだすためのオープンイノベーションプロジェクトです。
人々が心身ともに健康な生涯を送ることができる新しい都市はどのような姿をしていて、そこには、どんなファシリティや装置、仕組み、サービス、ルールや法規制などが必要なのでしょうか?
様々なバックボーンを持つ多様な参加者が、お互いの知識や経験、感覚、技術、ビジネスを持ち寄って、それを創りだしていきたいと思います。
今シリーズでは、新価値創造〜プロトタイピングまでの0→1のプロジェクト創造を目指して全3回のセッションプログラムを予定しております。
3回を通してのご参加はもちろん、それぞれの回ごとのご参加も可能な構成としております。
是非、ご参加下さい。
7/13開催:大手町:未来価値共創セッション:終了
8/25開催:豊洲:アイデア創出セッション
9/21開催:新宿:プロトタイピング&リーンスタートセッション
*招待制のセッションとなっております。
セッションにご興味のある方、ご参加をご希望の方は下記よりお問い合わせ下さい。
http://www.taisei.co.jp/oi/open_project/introduction/1439240713941.html
添付ファイル
参加規約_都市_健康.pdf
(2017/06/13 08:31:25にアップロードされました)
2017年7月13日14時、(株)IHIおよび大成建設(株)主催の共創プロジェクト、「【都市×健康】2035年:未来の都市が紡ぎ出す新しい健康ストーリー」(未来価値共創セッション)が開催されました。そのレポートをお届けします。
開催場所は大手町にある共創スペース「3×3 Lab Future」。参加者は、大企業からベンチャー企業、NPO法人の方など、立場も年齢も業界も異なる多様な方々約60名が集まりました。賑わいあるセッションを通じて熱い対話により、数多くの未来が描かれました。
■イントロダクション
まず、はじめに、本プロジェクトの発起人であるIHIつなぐラボグループの今堀郁枝(いまほり いくえ)さんと大成建設オープンイノベーションチームの田中拓也(たなか たくや)さんから【都市×健康】プロジェクトの活動趣旨やビジョン、想いがシェアされました。その後、本日のファシリテーターである大成建設オープンイノベーションチームの小野眞司(おの まさし)さんからセッションのポイントと進め方が説明され、いよいよ未来価値共創セッションの始まりです。
■ペア対話
まずはお隣の方と二人一組になり、小野さんより2つの問いが投げかけられました。
問い1:「都市」は誰が、どのようにつくってきたのでしょうか?
問い2:「私」は都市にどのように関わっているのでしょうか?
それぞれの問いに対して、普段接する機会の少ない方々との対話から、数多くの多面的な捉え方に触れ、本日のセッションに向けていい頭のストレッチになったのではないでしょうか。
都市の意味するものや生活者目線と事業者目線の違いなど、多面的な視点が交わることで新たな気づきが生まれる予感がします。
■グループ対話(ワールドカフェ)
続いて、WHO(世界保健機関)の健康の定義を背景としながら、以下の3つの観点からワールドカフェ形式で対話を深めました。
R1:身体的な健康
R2:精神的な健康
R3:社会的な健康
どんな時、どんなシチュエーションで各健康を意識するだろうか?暮らし方や働き方、都市環境との関係はどうなっているだろうか?なぜ、そう感じたり思ったりするんだろう?そもそも、健康ってなんだろう?何があればより健康になれるのだろう、どうなれば健全な状態なのだろう?
実に多様な視点から、健康の本質に迫っていく作業、そしてそこに都市がどのように関わっているのか?改めて、言葉にして、文字にして、形にしていく作業はグループ対話でありながら、内省の時間でもあったかもしれません。
特に「社会的な健康」に関しては、多くの方が頭を悩ませながら、新たな視座を得て、多くの発想や気づき、想いや考えの深耕に役立ったようです。
■チームビルド&プロトタイプ(未来新聞)
これまでの対話を踏まえ、各々が関心のあるキーワードで結びつき、チームを作りました。4~5人一組で13チームができあがりました。
さあいよいよ皆で未来を描きます。今回は、未来新聞編集会議として、「未来のそうありたい『都市×健康』」を紹介する、2035年の未来◯◯新聞トップページの編集に取り組みました。
50分の短時間でどのような2035年に想いを馳せ、未来を描くのか。キャッチコピーは何がいいか、どんなタイトルが自分たちの想い描いた未来をよりリアルに伝えることができるだろうか。真っ白な模造紙にいきなり絵を描き出すチームもあれば、入念な対話により未来像を丁寧に共有するチームまで各々の頭や心をフル動員しての作業時間でした。
ここからは、13のチームによって創られた未来新聞の特集記事をすべて紹介します。
ー未来農業新聞 「大手町収穫祭」ー
2017年にはオフィスビルが立ち並び、昼夜間人口比率が極端に高い千代田区の中心大手町が、2035年には人が居住し、自活している未来が描かれました。空地や空ビルを活用して栽培した麦や米、野菜などの食糧を、地域コミュニティの連携により、収穫祭を開催している様子を報じる未来記事です。人口減少社会において、どのように生活の質を高めていくのか、そのひとつの方向性を示しているのではないでしょうか。
ー未来移動新聞 「NEWゲル誕生!」ー
最新の健康建物としてnewゲルが発売されたことを伝える未来記事です。主な特徴は、移動式住居を自動運転とゼロエネルギーの両立で実現したとのこと。日常生活を居住地に依存しない社会ではどのような社会制度やインフラが求められるのでしょうか?ひとつの地に居を構える暮らし方を再考してみることから未来の兆しを探るヒントがありそうです。
ー未来生活新聞 「世界初!光熱費ゼロ都市誕生!」ー
健康とエネルギーに関心の高いメンバーのコラボで生まれた未来です。都市単位でエネルギーを自給する仕組みを空間をシェアすることなどで実現する。現在、生活コストが高い都市を、シェアの仕組みで都市ほど生活コストが安くなる、集約と分散の最適解を実現した未来です。パーソナル発電は健康増進効果も期待できるそうです。
ー未来〇〇新聞 「趣都東京の人口が1億人を突破」ー
一時、集積力を失った東京が趣都(趣味の都)として再興するという未来です。抜本的な環境変化の後に生まれるものが、その時代を反映する真に求められる姿なのかもしれません。各区の区長はさぞ個性的な方々なのでしょうね。
ー未来ゴキゲン新聞 「かいらく・カイラク・皆楽都市」ー
誰一人としてとりこぼさない全員肯定都市「皆楽都市」の誕生を報じる未来記事です。誰かの考えた幸福ではなく、ひとりひとりが自分自身の幸福・居場所を追及していった先にはどのような未来が待っているのでしょうか。また、現時点で何がその実現を阻害しているのでしょうか?
ー未来二輪新聞に入っていたチラシ 「ついに登場!シェアド・マンション」ー
多様な住民が集うマンションの未来を描いたものです。文化や生活習慣から価値観まで多様な人たちが共同で生活しながらもそのストレスをなくし、シェアすることにより生まれるゆとりを楽しむ。現在の建売の画一的マンションとは一線を画すデザインやビジネスモデル、コミュニティが生まれそうです。
ー未来○○新聞 「人類補完計画(みんな違っているからこそいい!)」ー
各々の得意を最大限発揮し、相互に補う合う社会。そんな未来においては、都市に住む人々はどのような生活を送り、またどのような仕事をしているのか、そんな世界をまずは、思い描くことから始めて、そこに必要な仕組みやサービス、そして何よりも自分自身と真正面から向き合う環境を提供することが現在の課題なのかもしれません。
ー未来ナビ新聞 「こんなこともつながる!~ハピネスナビ~」ー
個人の好みに応じたコミュニティ形成が容易な未来です。一見すると画一的になりがちなそんな世界では、“偶然”がキーワードとなり、出会いの場の提供に、より一層の工夫が求められそうです。
ー未来AI新聞 「ダイバーシティ部門1位!」ー
都市の健全性=多様性が評価軸となる時代。具象化一歩手前の未来ではありますが、まさに多様なメンバーによる対話があってこその内容ですね。今後の具体化に期待したいです。
ー未来自由新聞 「自由に、楽しく ストレスフリー」ー
人々の1日を時間の使い方に着目し、昔(2017年)の人は色々やるべきことに追われてたよね、と振り返る。リソースや移動、お金、物々交換などをキーワードに自由に楽しく生活していく未来を描いています。まずは、自身の一日の生活を見直してみることから始めるのも手近な一歩かもしれません。
ー未来ほんわか新聞 「オアシス町移住者増」ー
都市の機能にリゾート要素が付加されたことで移住者が増加しているという未来記事です。人々がリゾート地に求めるものの本質は何か?そのあたりを深めていくことで都市に不足している機能が見えてくるかもしれません。
ー未来○○新聞「大震災により東京崩壊 Googleがスーパーマンとして東京再構築」ー
ゲームチェンジャーによる全く新しい都市を描いたもの。AIが生活に溶け込み、各個人が人間らしさを追及して生きていく世界です。意外と現在の都市以外の場所に未来の健康都市のヒントがあるのかもしれません。
ー超サステナ新聞「完売!100才オーバー限定マンション」ー
健康寿命の延長が続き、世の中は老後の人生(2ndライフ)ならぬ、4thライフ(over 100age)を楽しむ人まで!そんな人たちを限定対象とした完全自活型マンションの紹介です。多様かつ熟練の経験を持つ人々のコミュニティではどんな日常が繰り広げられるのか楽しみです。
以上、未来価値共創セッションの様子とそのアウトプットである未来新聞をレポートしました。オーバーヒート気味に一日を終えた皆様も、また後日、クールダウンした頭で振り返ってみることでまた新たな気づきあるのではないでしょうか。
次回は、本セッションを背景としながら、アイデア創出セッションを予定しております。本セッションでもいくつかきらりと光る未来アイデアが見られましたが、次回はより深いインサイトから具体アイデア創出を紡ぎ出していきたいと思います。
参加者の皆様、お疲れ様でした。
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