みんなのクール・ジャパンFS 第1回: 東京オリンピックで日本はどう変わるだろうか?
Mission
みんなのクール・ジャパンと題して、3回シリーズのフューチャーセッションを開催します。
東京オリンピックの前後で、日本の世界における位置づけや、日本人の考え方が大きく変わっていくことが期待されます。様々な視点から未来を予想して、自分たちが何をしたいのか、自分たちに何ができるのか考えるきっかけを得て、次のアクションへとつなげていきましょう。
第1回は、シナリオプランニングの手法を使って、東京オリンピックを経て日本がどのように変化していくかを考えてみます。
Closed
インフォメーション
- 開催日時
-
2014-01-29 (Wed)
18:45 ~ 22:00 - 応募締切日時
- 2014-01-29 (Wed) 22:00
- 会場名
- ギークオフィス恵比寿
- 住所
- 渋谷区恵比寿4-7-6 KTビル3F
- > google mapで表示
- 定員
- 25 人
- 参加費
- 会場払い 1,000 円
- Information note
JR恵比寿駅のホームから階段を上に上がり、恵比寿駅東口の改札口を出れば、そこから徒歩4分です。
恵比寿駅東口交差点から細い路地を入り、豆腐料理の店で右に曲がれば正面にKTビルの看板が見えます。KTビルには駐車場があります。看板に向かって右側のビルがカバー写真のビルですので、その3階まで、迷わず階段を真っ直ぐお上がりください。入口付近の猫の頭を撫でてから。間違っても正面のクリーム色のビルに入って行かないように気をつけてください!
- 主催者
創発計画株式会社 代表取締役 高野元
Participation
日本の将来、個人の働き方や幸せ、地域活性化、東京オリンピック、といったキーワードで対話してみたい方はどなたでも歓迎です。性別・年齢・職業を問いません。
Description
当日の作業に必要な道具はご用意します。
お菓子おつまみ、ソフトドリンクはご用意します。
写真のスライドショーはこちらをクリック ↑
今回は最終的に22名の方にご参加いただきました。時間経過を追いながら、その内容をレポートします。
19:00すぎまでに15名が集まってくれまして、ほぼ時間通りにセッションを開始しました。
最初にファシリテーターの高野から、本日のセッションへの想いをお話して、テーマである「東京オリンピックの前後で日本がどう変わるか」という問いを確認しました。
関係性をつくる
20分ほどかけて一人ずつ自己紹介をしていただきました。お名前、お仕事など / 参加動機など / 東京オリンピックに対する態度、に触れてもらいました。ファシリテーターの人脈中心ですが、多様なバックグラウンドの方が集まってくれました。初めてお会いする方も数人いらっしゃいました。
自己紹介の間に仕事の関係で遅れてきた方たちが到着し、セッションの本題に入る前に19名となりました。
自己紹介の間に仕事の関係で遅れてきた方たちが到着し、セッションの本題に入る前に19名となりました。
変化の兆しを集める
自己紹介を終えて、シグナルストーミングに入ります。
簡単にSTEEP(Society, Technology, Economy, Environment, Politics) の説明をした後に、5グループに分かれてもらって、ブレインストーミングにかかってもらいました。
「変化の兆し」のアイデアをポストイットに書いてもらい、目標30個でシートに貼り出してもらいました。Technologyのアイデアが手薄になっていたので、第2セットでそこを厚くするように誘導したところ、うまい具合に各テーマが30以上のアイデアになっていきました。
一旦、シートごとホワイトボードに張り出したのですが、二つのテーブル共にEnvironmentのアイデアが出ており、Economyのアイデアが欠けてしまいました。オリンピックを挟んで、日本経済は大きく変動すると予想されるので、ここはファシリテーターの大きなミスでした。
気を取り直して、各テーブルごとの代表者に、「変化の兆し」アイデアのポイントを簡単に紹介してもらいました。
この段階で残り3名の方が揃いまして、自己紹介を挟んでおきました。
簡単にSTEEP(Society, Technology, Economy, Environment, Politics) の説明をした後に、5グループに分かれてもらって、ブレインストーミングにかかってもらいました。
「変化の兆し」のアイデアをポストイットに書いてもらい、目標30個でシートに貼り出してもらいました。Technologyのアイデアが手薄になっていたので、第2セットでそこを厚くするように誘導したところ、うまい具合に各テーマが30以上のアイデアになっていきました。
一旦、シートごとホワイトボードに張り出したのですが、二つのテーブル共にEnvironmentのアイデアが出ており、Economyのアイデアが欠けてしまいました。オリンピックを挟んで、日本経済は大きく変動すると予想されるので、ここはファシリテーターの大きなミスでした。
気を取り直して、各テーブルごとの代表者に、「変化の兆し」アイデアのポイントを簡単に紹介してもらいました。
この段階で残り3名の方が揃いまして、自己紹介を挟んでおきました。
重要な社会変化の要因を特定する
さて、部屋に配置したホワイトボード上には、シグナルストーミングで出てきたたくさんのアイデアが貼られています。ココの中から「オリンピック前後に日本社会に大きな影響を及ぼすもの」という観点で重要と思う「変化の兆し」に投票してもらいました。一人5票で、小さなドットシールを貼る形です。
10分ほど時間をとって、軽食・ドリンク・トイレ休憩を取りつつ各自に投票してもらいました。
各テーマごとに一票?という質問も出たのですが、場の興味がどこにあるのかを浮かび上がらせることが大切なので、テーマは気にせず自由にアイデアに投票してほしいと伝えました。
もともとの進行計画がタイトで、予定を越える参加者となったため、このあたりから予定時間とのずれが大きくなっていきました。
10分ほど時間をとって、軽食・ドリンク・トイレ休憩を取りつつ各自に投票してもらいました。
各テーマごとに一票?という質問も出たのですが、場の興味がどこにあるのかを浮かび上がらせることが大切なので、テーマは気にせず自由にアイデアに投票してほしいと伝えました。
もともとの進行計画がタイトで、予定を越える参加者となったため、このあたりから予定時間とのずれが大きくなっていきました。
未来シナリオの分岐点を発見する
さすがに20人を超える投票だと投票結果にばらつきがでますが、3票以上獲得したものをまず確認していきました。これを踏まえた上で、もう一度未来シナリオの「分岐点」のアイデアを出してもらいました。変化の兆しは単なるアイデアですが、「分岐点」はその前後というか両端が何なのか、軸として機能するものを考えてもらったわけです。
このアイデア出しは、慣れた人でも戸惑うことが多いのですが、今回の参加者はドンドン書いて貼っていってくれまして、60を超える数が出てきました。
ここで再度投票を行います。一人2票のドットシールを貼ってもらいました。
得票数の高かった分岐点をもとに、
(1) 働き方: 企業競争型のまま -- 個人共生型に変化
(2) 生活圏: 都市に集中のまま -- 地方に分散していく
(3) 外交: 対決姿勢を強めエネルギー自給 -- 対話姿勢に転換しエネルギー購入
の三つの軸にまとめました。
ファシリテータとしては、「働き方 × 生活圏」 or 「生活圏 × 外交」のどちらに落とし込もうか迷ったのですが、最後は挙手で投票してもらい得票数の多かった(1)(2)に決めました。
このアイデア出しは、慣れた人でも戸惑うことが多いのですが、今回の参加者はドンドン書いて貼っていってくれまして、60を超える数が出てきました。
ここで再度投票を行います。一人2票のドットシールを貼ってもらいました。
得票数の高かった分岐点をもとに、
(1) 働き方: 企業競争型のまま -- 個人共生型に変化
(2) 生活圏: 都市に集中のまま -- 地方に分散していく
(3) 外交: 対決姿勢を強めエネルギー自給 -- 対話姿勢に転換しエネルギー購入
の三つの軸にまとめました。
ファシリテータとしては、「働き方 × 生活圏」 or 「生活圏 × 外交」のどちらに落とし込もうか迷ったのですが、最後は挙手で投票してもらい得票数の多かった(1)(2)に決めました。
未来シナリオを描く
分岐点の議論の結果として、下記のように象限を設定しました。
・第1象限:地方分散・個人共生
・第2象限:地方分散・会社競争
・第3象限:都市集中・会社競争
・第4象限:都市集中・個人共生
これを踏まえて4チームに分けて作業しようとしたところ、「都市集中・個人共生」の人気が高く、急遽ここを2チームの合計5チームでの作業となりました。
さて、ここにいたるまでに様々な議論をしてきて、場も各参加者も十分な熱量を帯びているのが分かります。これを形にするために未来シナリオを作ってもらいました。本来は「未来新聞」と「未来線表」の組み合わせでまとめたかったのですが、この時点で予定を20分以上オーバーしてしまい、「未来新聞」のみの作成となりました。
・第1象限:地方分散・個人共生:「どこでもドアニュース」
・第2象限:地方分散・会社競争:「マイノリティ・シティニュース」
・第3象限:都市集中・会社競争:「NOMAD TIMES」
・第4象限:都市集中・個人共生:「オリンピア東京新聞」「キョウリュウジャー新聞」
貼付の写真を参照していただきたいのですが、どの新聞の内容も、環境の変化を掴んだ上でのアイデアを形にしており、しかもそれがポジティブに捉えられたものであることがわかると思います。
STEEPのEconomy、「変化の兆し」・「分岐点」の収束過程で落としたアイデアも、各チームの思いの中でうまくすくい上げられていて、たった25分の作業にしては十分に厚いアウトプットになったと感じています。
・第1象限:地方分散・個人共生
・第2象限:地方分散・会社競争
・第3象限:都市集中・会社競争
・第4象限:都市集中・個人共生
これを踏まえて4チームに分けて作業しようとしたところ、「都市集中・個人共生」の人気が高く、急遽ここを2チームの合計5チームでの作業となりました。
さて、ここにいたるまでに様々な議論をしてきて、場も各参加者も十分な熱量を帯びているのが分かります。これを形にするために未来シナリオを作ってもらいました。本来は「未来新聞」と「未来線表」の組み合わせでまとめたかったのですが、この時点で予定を20分以上オーバーしてしまい、「未来新聞」のみの作成となりました。
・第1象限:地方分散・個人共生:「どこでもドアニュース」
・第2象限:地方分散・会社競争:「マイノリティ・シティニュース」
・第3象限:都市集中・会社競争:「NOMAD TIMES」
・第4象限:都市集中・個人共生:「オリンピア東京新聞」「キョウリュウジャー新聞」
貼付の写真を参照していただきたいのですが、どの新聞の内容も、環境の変化を掴んだ上でのアイデアを形にしており、しかもそれがポジティブに捉えられたものであることがわかると思います。
STEEPのEconomy、「変化の兆し」・「分岐点」の収束過程で落としたアイデアも、各チームの思いの中でうまくすくい上げられていて、たった25分の作業にしては十分に厚いアウトプットになったと感じています。
アクションを生み出す
大幅に時間オーバーとなりそうでしたが、ご了承をいただいて一人ずつ、ひとこと感想とベイビーステップを話していただきました。みなさん「面白かった・楽しかった」と言ってくれて、その上で「この場に集った人たちとFBで繋がりたい」「自分のセッションや職場の対話で試してみたい」「アイデアを実際に実行したい」というベイビーステップを挙げてくれました。
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ファシリテータのまとめとして、下記二点に触れました。
・楽しい時によいアイデアがでるので、それを大切にする。
・どんな課題もポジティブに捉えると、解決方法が見えてくる。
当初のお題であった「東京オリンピックの前後で日本がどう変わるか」については、「未来線表」のワークを落としてしまったので、オリンピックにまつわるできごとや事件についての話がなくなってしまいました。一部の方は、これを不安に感じたようですが、オリンピックはあくまでも議論のきっかけであり、考えたいのは将来の日本の姿でしたので、お題に十分応えてくれたセッションになったと思っています。
ファシリテータとしては、いくつかの反省点となった、日本の経済環境と世界の中の位置づけ(外交)、そして「未来線表」を作るワークを交えて、スピンアウトセッションをやりたいところです。
本フューチャーセッションは3回シリーズで企画しています。第2回は2/19に開催し、実現したいアイデアのブラッシュアップを図る構成になる予定です。ぜひご参加ください。
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ファシリテータのまとめとして、下記二点に触れました。
・楽しい時によいアイデアがでるので、それを大切にする。
・どんな課題もポジティブに捉えると、解決方法が見えてくる。
当初のお題であった「東京オリンピックの前後で日本がどう変わるか」については、「未来線表」のワークを落としてしまったので、オリンピックにまつわるできごとや事件についての話がなくなってしまいました。一部の方は、これを不安に感じたようですが、オリンピックはあくまでも議論のきっかけであり、考えたいのは将来の日本の姿でしたので、お題に十分応えてくれたセッションになったと思っています。
ファシリテータとしては、いくつかの反省点となった、日本の経済環境と世界の中の位置づけ(外交)、そして「未来線表」を作るワークを交えて、スピンアウトセッションをやりたいところです。
本フューチャーセッションは3回シリーズで企画しています。第2回は2/19に開催し、実現したいアイデアのブラッシュアップを図る構成になる予定です。ぜひご参加ください。
添付ファイル
20140129_みんクル第1回FSシナリオ.pdf
当日の進行予定資料です。
なお、この通りに進んではおらず、状況に合わせて修正しています。
(2014/02/02 12:43:28にアップロードされました)
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