食の新しいストーリーを生み出そう ー未来もおいしく食べるためにー
Mission
「未来もおいしく食べる」ために、今やっておきたいこと、考えておきたいことを一緒に探すセッションです。今回は未来もおいしく食べるための「体づくり」について考えます。
インフォメーション
- 開催日時
-
2014-06-09 (Mon)
18:30 ~ 21:00 - 応募締切日時
- 2014-06-09 (Mon) 21:00
- 会場名
- アサヒグループ本社ビル 3F会議室
- 住所
- 東京都墨田区吾妻橋1-23-1
- > google mapで表示
- 定員
- 40 人
- 参加費
- 無料
- Information note
【開場】
18:00
【最寄駅】
●東武鉄道 伊勢崎線「浅草駅」正面口より徒歩6分
●東京メトロ 銀座線「浅草駅」出口4・5より徒歩5分
●都営地下鉄 浅草線「本所吾妻橋」A3出口より徒歩7分
●都営地下鉄 浅草線「浅草駅」A3出口より徒歩5分- 主催者
アサヒグループホールディングス株式会社/協力:フューチャーセッションズ、Food Future Sessions Network
メンバー
参加者 25
タグ
Participation
「食」に関心のある方、食べるという行為を大事にしたいと思う方、「食」と「体づくり」について考えたい方、など。
Description
このセッションは10年後、15年後、自分が「未来もおいしく食べる」ために今やっておきたいこと、考えておきたいことを一緒に探すことを目的としています。これまでに2回開催し、多くの方にご参加いただきました。3回目となる今回は未来もおいしく食べるための「体づくり」について考えます。
「未来もおいしく食べる」ためには、健康な体をキープすることも重要ですが、現代社会にはさまざまな課題があることもまた事実です。子どもの間で増加している肥満、生活習慣病の増加、加齢による食生活への影響、など・・・。今回のセッションでは、未来もおいしく食べるための「体づくり」における課題を見つけ、それに対するアクションを考えていきます。
アサヒグループは長期ビジョン2020で“食の感動(おいしさ・喜び・新しさ)を通じて世界で信頼される企業グループを目指す”ことを掲げており、誰よりもお客様の食を真摯に考える集団でありたいと考えています。
■セッションの主旨
フューチャーセッション「食の新しいストーリーを生み出そう -未来もおいしく食べるために-」は、アサヒグループホールディングス(株)が主催しているもので、今回が3回目の開催となりました。
アサヒグループでは、社内外のステークホルダーとのコミュニケーションを深めた「対話型CSR」を重視しており、その具体的な形のひとつとしてフューチャーセッションを取り入れています。特にCSR活動領域のひとつである「食と健康」においては、課題が幅広く、立場によっても関わり方がさまざまであるため、継続的に対話を行うことでステークホルダーの声をきちんと反映したCSR活動を実現していきたいと考えています。
このフューチャーセッションの大きなテーマは「未来もおいしく食べるために」。毎回切り口を変えてさまざまな対話を行っており、3回目となる今回は、「食と体づくり」を切り口として開催し、アサヒグループ社員も含めて総勢約40名にお集まりいただきました。
「食べる」という行為は1日の間に何回も行うため、どうしても「今日は何食べようか」といった短い視点で考えがちです。しかし、仮に人生80年として、1日3回、365日食べたとすると、私たちの一生の食事の回数は約9万回に及ぶことになり、今日の「食べる」という行為の積み重ねが、未来の自分の体をつくることにつながるといえます。さらには自分だけでなく、母親となる人であれば未来の子どもの健康にもつながるとも考えられますし、少子高齢化が進む日本では医療費がかさむことが子ども世代の生活を圧迫することにもつながります。
そう考えると、「食べる」ことは目先のことだけでなく、もっと先の未来とも深くつながっているといえるのですが、頭ではわかっていても、なかなか「じゃあ今日の食をもっと深く考えよう」とはなりづらいのが現実。仕事や家事などに追われていると、どうしても簡便なもので済ませてしまったり、飲んだ後のラーメンなど目先の誘惑に負けてしまったり・・・。
今回のフューチャーセッションでは、そんな現実を共有しつつ、楽しく前向きに食による体づくりを実現できるアクションプランを考えました。
■インスピレーショントーク
はじめに、栄養学がご専門の神奈川県立保健福祉大学 准教授の倉貫早智先生とアサヒグループホールディングス(株)の研究所に勤務する社員から、それぞれの専門分野の視点で情報インプットを実施しました。
倉貫先生からは、収入と肥満との関連性を示したデータなどを例に、体づくりが社会的な背景と深い関連があることをお話いただきました。研究所の社員からは、アサヒグループの各社の創業理念などに触れ、アサヒグループとして健康への貢献を理念として持ち続けていることなどをお話しました。
■ワールドカフェ
次に、参加者全員によるワールドカフェを3ラウンド実施しました。テーブルを移動しながら「未来の体づくりに向けて、“今”投資することの難しさ」「今自分が食べることが、未来とつながるとすれば、何とつながっているか?なぜつながっているか?」「自分が未来も健康だと、誰のためになるだろうか?」をテーマに対話を行いました。
■プロトタイピング・ドット投票
ワールドカフェで様々な考えに触れたあとは、グループごとに「意識しないで楽しく体づくりを実現できる仕組み」についてのアイデアを考え、以下の11の斬新で楽しいアイデアが発表されました。これらのアイデアの中から「実現したらいいな」と思うものに投票を実施しました。
- 夜や週末に一カ所に集まり、バランスの良い食事を提供する「夜/週末の学校給食」
- 日本の伝統的な食文化の伝承を目指す「日本発酵プロジェクト」
- 朝早く集まって学校や職場で朝食を共にする「ヘルシー朝食ブース」
- 健康であるほど保険料が安くなる「“食べる”につながる保険」
- 男女で一緒に朝食をつくる「社食で朝ごはんづくり婚活」
- 孤食から脱するために皆で料理をして食べる「Open Kitchen」
- 農業体験で育てた野菜の持ち寄る「食農体験で持ち寄りパーティ」
- 皆で食事を共にできる場づくり「楽食」
- 食の話をしながら気づきを得る「何を食べたか言い合うサークル」
- 離れている人同士が同時刻に食事をし、ネットや電話を介してその時間を共有する「遠隔友食い」
- 遊び感覚で体づくりができる「優先席しかない電車を走らせる」
■事務局より
「食」も「体づくり(健康)」も、アサヒグループにとってとても重要なテーマです。そのテーマを、アサヒグループの社員だけでなく、多様な方と一緒に対話を通じて考えることができ、とても充実した時間になりました。
当日参加してくださった皆さんと一緒に考えた11のアイデアについて、アサヒグループとして実現できることを現在検討中です。3回目となる今回のセッションは、これまでの「対話の場づくり」を重視した運営から一歩進めて、「参加者と一緒に考えたアイデアの中から、アサヒグループの手で何かひとつでも実現させる」ことにチャレンジしたいと、企画段階から考えていました。対話から生み出されたアイデアとアサヒグループの持つリソースを掛け合わせ、よりよい社会に少しでも貢献できれば、という思いで知恵をしぼっています。アイデアが実現した際には、この場で改めてご報告させていただきますので、どうぞお楽しみに!
今後も「食の新しいストーリーを生み出そう -未来もおいしく食べるために-」は継続して実施していく予定です。多くの方のご参加をお待ちしております!
※アサヒグループホールディングス(株)WEBサイトでも当日の様子を記事にしておりますので、ぜひご覧ください。
http://www.asahigroup-holdings.com/express/detail/140625-shoku.html
【ご参考】
当日は以下のプログラムで進行しました。
問いを共有する
セッションの進め方(フューチャーセッションズより)
関係性をつくる
多様な知識を持ち寄る
今、なぜ健康寿命の伸長が必要なのか?
なぜ健康管理が難しいのか?
2名のゲストをお招きしてお話を伺います。
Round 1:未来の体づくりに向けて、「今」投資することの難しさは?
Round 2:今自分が食べることが、未来とつながるとすれば、何とつながっているか?なぜつながっているか?
Round 3:自分が未来も健康だと、誰のためになるだろうか?
プロトタイピングする
・アイデア名
・課題
・それを乗り越えるアイデア
・実現すると、誰が、なぜ嬉しいのか
1アイデアごとに、A3用紙に1枚に整理していきます
それぞれ、2票もって、投票します
・参加者:アサヒが実現して欲しいこと・アサヒと実現したいこと
・アサヒ:アサヒとして実現してみたいこと
アクションを生み出す
以上
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