【テンプレート】ミーティングソリューション™ 活用Future Session
セッションの目的
ポスト・イット® 製品を活用することで、効率的・創造的に会議やワークショップやFuture Sessionができる、代表的な7つの技法(メソッド)を使った進め方(プログラム)を紹介しています。
これらの技法から、目的・目標、課題、チーム編成などによって選択し、応用してください。
問題解決やアイディア創造のためには「発散」と「収束」の段階を分け、繰り返すことが推奨されています。
ここで紹介する進め方は各技法をどのような目的のどの段階で使用するかの一例です。
ステップの下にある「Evolution」ボタンをクリックすることで、新しいセッションとして進化させましょう!
※ Evolutionボタンの詳しい使い方はこちらを参照してください。
画像・文章の出典:
スリーエム ジャパン株式会社 文具・オフィス事業部「ミーティングソリューション™」サイト
※ Post-it、ポスト・イット、Meeting Solutions、ミーティングソリューションは、3M社の商標です。
インフォメーション
- 開催日時
-
2015/05/19 (火)
10:00 ~ 12:00 - 応募締切日時
- 2015/05/19 (火) 12:00
- 会場名
- 住所
- 東京都品川区北品川6-7-29
- > google mapで表示
- 定員
- 10 人
- 参加費
- 無料
- 主催者
協力:
対象者
以下のフレームの中またはフレーム上にある会議・ワークショップをより効率的・創造的にしたいすべての方へ
詳細説明
ミーティングソリューション™(Meeting Solutions™)では 知識創造活動やイノベーションに向けて、全員参加による知見の見える化やアイディア創造を短時間でサッとできる方法としてポスト・イット® 製品をファシリテーションに活用した会議・ワークショップを提案しています。
このページでは、その中から代表的な技法を取り上げながらチーム活動を効率的かつ創造的に行うための全体の流れ、各技法のプロセスやヒントなどをご案内しています。
日頃の会議の進め方について改善を検討するとき、ファシリテーターとして各種会議・ワークショップを企画・運営するとき、このページをお役立てください。
1
- 10:00-10:20
アイスブレーク
- イントロダクション
- ワークショップのガイダンス
- アイスブレーク
- テーマの確認
アイスブレークは、ポスト・イット® 製品を使ってサッと行う
- 目的:本題に入る前に書き出すことに慣れ、メンバー紹介や雰囲気づくりをする
- 所要時間:〜10分
- 人数:4人〜何人でも
<手順>
- 各自、1分間で隣の人の似顔絵と名前をポスト・イット® 強粘着ノート654SS(正方形)に書く
- ポスト・イット® イーゼルパッドに机の略図を描いて座席の位置に貼る
- 各自、1分間でポスト・イット® 強粘着ノート655SS(長方形)に「最近気になる世の中の出来事」と「それが気になる理由」を書く(テーマは一例)
- 自分の似顔絵の脇に貼る
- 順番に読み上げる
<ヒント>
- 参加者には本題のWhat(何をするか)やHow(どのようにやるか)の前に、まずWhy(なぜここにいるか)やこのようなアイスブレークでWho(ここに誰がいるか)を伝える。
<コラム>
書いてから発表するメリット
- 話を短くまとめられる
- 自分の考えを書くことで再認識できる
- 記録として残せる
さらに... - 書いている時は他人の意見が聞こえず集中できる
- 他人に左右されずに発表できる
- 人の話を聞くことができる
参考:大橋禅太郎「すごい会議」(大和書房、2005年)
- 20分
2
- 10:20-11:05
ブレインライティング
通常のブレストの欠点を改善
日本人、少人数、顔見知り同士などに向く
- 目的:チームメンバーのもつアイディアを出し合う
- 所要時間:20分〜30分
- 人数:4人〜6人/チーム
<手順>
- A3の白紙の上部にテーマを記入。
その下に横3枚×縦4枚のポスト・イット® 強粘着ノートを貼る - 各人が1行目の3枚にアイデアを書く。文章で1〜2行程度。イラスト歓迎(5分)
- 一斉に隣の人に渡し、書かれたアイディアを見てさらに3つ追加する(3〜5分)
- 同様に廻して全部埋める
- 円形に座り、時間を計って静かに進める
<技法のストーリー>
- アイディア出しでいきなり通常のブレインストーミング(ブレスト)をやると、テーマについて自分なりに考える間もなく、発想力や発言力のあるメンバーに引きずられてしまいます。これではブレストに慣れていない方を含めたメンバー全員の知見を見える化して共有できず、集合知によって問題解決やアイディア創造をしようとするためには不都合です。
- ドイツで考案されたこの技法はその場の人間関係を気にしがちな日本人向きで、全員参加で短時間に一定量のアイディアを揃えることができ ます。
- この技法を紙に枠をつくってやったり、カードを使ったりする場合に比べ、ポスト・イット® 強粘着ノートを使うと親和図法などの次のプロセスにすぐ移れるのでこの技法の効率はさらに向上します。
- その際、言葉だけではなく、イラストやチャートも入れると効果的です。
- ただ、創発という点ではほかのメンバーが書いたアイディアをちらっと見る程度でやや効果が弱いため、以降のプロセスにおいてアイディアを追加で募ることも必要となります。
<インプット>
- テーマ
- メンバー各自のアイディア
- ポスト・イット® 強粘着ノート654SS
- A3の白紙
- 中字のマーカー
<アウトプット>
-
ポスト・イット® 強粘着ノートに書き出されたメンバー全員のアイディア
<ベネフィット>
- 全員が公平に参加できる
- アイディアを抑える圧力が少ない
- 待ち時間がなく効率的
- 一定量のアイディアが揃いやすい
- 30分
親和図法
アイディアを構造化(見える化)して統合
KJ法の簡易版
- 目的:アイディアをまとめる
- 所要時間:10分〜20分
- 人数:1人〜6人
<手順>
- 書き出されたアイディアをバラバラにする
- 似たアイディアを集め、島にする
- アイディアの修正や追加をする
- 島に分類名をつける
- さらにアイディアを統合して貼り出す
<ヒント>
- 全員で立ち上がって、ポスト・イット® イーゼルパッドに向かう
- アイディアの統合は3パターンで、テーマの答えにする
【選択】代表的なアイディアを選択する
【合成】各アイディアのキーワードを合成する
【思い】アイディア全体に共通する思いを表現する
<技法のストーリー>
- KJ法の一部を取り出した技法で広く活用され、本来は切り口を変えながら何度もやり直すことが推奨されています。(壁などに何度貼り替えても粘着力が落ち難い、ポスト・イット® 強粘着ノートをお勧めします。)
- ビジネスでは時間が勝負になることが多いのでポスト・イット® イーゼルパッド を使った方法をご提案します。
- 先にシート数枚(アイディア数によりますが2枚から7枚程度)を壁に貼ります。そして、ポスト・イット® 強粘着ノートを使用したブレインライティングなどで出てきたアイディアをその系統単位でシートに分けて貼り付け、<分類>名称を上部に書き出します。
- こうすることで、アイディアの追加や、シート単位の差し替えが容易にできます。次にアイディアを<統合>する際、アイディアを貼り替えたり、書き替えて追加したりする作業もカンタンです。さらに、統合されたアイディアはそのままバタフライテストができます。
<インプット>
-
ポスト・イット® 強粘着ノートに書き出されたアイディア
- ポスト・イット® イーゼルパッド
- 中字のマーカー
<アウトプット>
- 構造化され、統合されたアイディア
<ベネフィット>
- 全員のアイディアを効果的にまとめられる
- 15分
3
- 11:05-11:15
バタフライテスト
アイディアをチームで評価
アイディア選択のヒントを得る
- 目的:チームでアイディアを評価する
- 所要時間:〜5分
- 人数:4人〜何人でも
<手順>
- カラーラベルを配る
- 色の意味合いと投票ルールを確認する(ex. 青:実行が容易、赤:効果が高い)
※下図の説明は3つの基準の場合です。次にペイオフマトリクスを行う場合には「実行が容易」「効果が高い」の2つの基準で実施してください。 - 投票する(ex. 2種類×1人3枚=合計1人6枚)
<ヒント>
- 全員で立ち上がって、ポスト・イット® イーゼルパッドに向かう
- アイディア数が少なければ、カラーラベル数は1枚から2枚にする
<技法のストーリー>
- 「ドット投票」とも呼称されますが、ここでは米IDEO社に倣い「バタフライテスト(※)」として紹介しています。アイディアの評価・選択プロセスをチーム全員で一気にやってしまうための技法です。
- 単に「良いアイディア」を一人数票持って「選挙」する方法もありますが、それだけで決定することは通常のビジネスでは無理があります。ここではカラーラベルを使って、2つないし3つの基準で評価・選択することをお勧めします。
- イノベイティブなアイディアの創出を目指すデザイン思考では、「実行しやすい」「有用性が高い」「新規性が高い」という3つの基準で評価し、実行しにくそうでも有用性や新規性が高いアイディアの可能性を複数選択して「プロトタイプ」で試します。
- また、アイディアに優劣をつけるための一般的な技法であるペイオフマトリクスでは前者2つの基準が一般的です。
- バタフライテストをするだけでチーム全体の評価・選択の傾向が一目瞭然になりますが、次のプロセスにこの結果をインプットし、さらに分析を進めることによりチームとしての合意形成が容易になります。
- この技法ではポスト・イット® 強粘着ノート自体にカラーラベルを貼っておくと次のプロセスで便利です。なお、投票数についてはアイディア数の1/3以内にすべきとの意見もあります。
※ IDEO 社では投票時にアイディアが書かれたノートのそばにポスト・イット® ノートをちぎって貼っていて、その様子がまるで花に 蝶が止まるような感じであることから、この呼び方をしているとのことです。
<インプット>
- 複数のアイディア
- カラーラベル
<アウトプット>
- チーム全員のアイディアへの評価
<ベネフィット>
- 複数の基準でチーム全員の評価を見える化
- 5分
ペイオフマトリクス
評価結果を見える化
アイディア選択の手助けをする
- 目的:アイディアの評価結果をまとめる
- 所要時間:〜5分
- 人数:1人〜6人
<手順>
- マトリクスを作る
- マトリクスにアイディアを配置する
<ヒント>
- 各マトリクス内でも評価の高低で位置を変える
<技法のストーリー>
- 一般的な問題解決であればこの技法でアイディアの優劣を結論づけることができます。
- 「実行しやすい」「効果が高い」は、テーマや目的により「費用・リソースが掛からない」「市場規模が大きい」などのように相関しない、価値を含んだ基準で置き換えることができます。
- ポスト・イット® イーゼルパッドのシート1枚にこの基準とベクトルを書いて、そこにアイディアが書かれたポスト・イット® 強粘着ノートを貼って行きます。バタフライテストをしてあれば、いちいち協議することなく一気に全員で貼ることができます。
- 基準への適合度(ないしはバタフライテストのカラーシール数)で相対的に貼ることによって全体のバランスの中で各アイディアを配置できます。
-
シート1枚でアイディアの全体とその評価結果を示せるので成果物として保管しておくと、後で振り返ったり、チーム外に説明したりするときに便利です。
<インプット>
- 2つの基準で評価されたアイディア
-
ポスト・イット® イーゼルパッド
<アウトプット>
- チームの考えるよいアイディア
<ベネフィット>
- アイディア選択時にチームの合意を得やすい
- 5分
4
- 11:15-11:45
ポジショニングマップ
アイディアの傾向を「見える化」
発想の偏りを発見する
- 目的:画期的なアイディア出しのための切り口を探す
- 所要時間:10分〜20分
- 人数:1人〜6人
<手順>
- 書き出されたアイディアを鳥瞰する
- アイディア全体を二分する切り口を2つ探す
- 分類に従ってアイディアを並べる
- アイディアが少ない場所を特定する
<ヒント>
- アイディアが高評価な理由から切り口を探す
- 切り口同士が相関しないようにする
- 切り口が価値(良否など)を持たないようにする
<技法のストーリー>
- いろいろな使い方が考案されている二軸マトリクスですが、ここでは画期的なアイディアを創出するための技法として活用しています。
- まず、ブレストなどで出てきたアイディアを鳥瞰し、アイディア全体を二分でき、相関せず且つ価値を含んでいない複数の軸をチームで探します。一般にアイディアが高評価だった理由を考察すると軸が見つかりやすいと言われます。
- そこから2つを選んでポスト・イット® イーゼルパッドのシート1枚にマップ化し、アイディアをすべて入れてみます。(ここで軸の選択が不適切だったことが分かる場合もあるので軸の名称はポスト・イット® 強粘着ノートに書いて貼ると便利です。)
- そうすると4象限のうちアイディアがあまり出てきていない場所が明らかになります。そこが画期的なアイディアが生まれる場所となります。
- なぜなら、そこはチームメンバーがあまり発想しなかった切り口なので、同様に世の中では(顧客や競合を含め)思いつきにくい切り口である可能性が高いと類推できるからです。その切り口を使ってブレストなどによりアイディアを発想すれば画期的なものになるはず、というのがこの技法のロジックです。
- このようなやり方は「構造シフト発想法」「ブルーオーシャン」「認知バイアスを壊す」などと説明される場合もあります。
<インプット>
- 複数のアイディア
- ポスト・イット® 強粘着ノート654SS
- ポスト・イット® イーゼルパッド
- 中字のマーカー
<アウトプット>
- 画期的なアイディア出しのための切り口
<ベネフィット>
- 発想の偏りを発見しやすい
- 効果的なブレストを導く
- 15分
チームでアイディアを創出する
一定のルールによって効果は増幅
- 目的:チームでアイディアを出し合う
- 所要時間:15分〜40分
- 人数:4人〜6人
<手順>
- シートの中央にテーマを書く
- 最初は各自で考える
- 全員立って、各自アイディアを貼り出す
- 島分けしながらアイディアを追加する
- テーマは2行から3行
- アイディアの個数の目安は30分で100個(6人の場合)
- 各自ノート色を変え、「量」を競う方法も有効
<技法のストーリー>
- アイディア創造や問題解決の技法の定番で、「ブレスト」と略されます。この技法はポスト・イット® 強粘着ノートとポスト・イット® イーゼルパッド を使うとさらに効果的に実施できます。
- まず、発想のためのフレームとしてポスト・イット® イーゼルパッドのシート3枚を壁に貼り、その中央一枚の真ん中に「どうすればXXをYYできるか?」のようにテーマを質問形式にして2〜3行で書きます。
- 次に、全員でポスト・イット® 強粘着ノートとマーカーを持って、壁に向かって立って一斉にアイディアを出します。最初の数分は各自で考える時間にすることも有効です。言葉だけではなくイラストやチャートも積極的に入れてください。
- そして、アイディアを書いた(描いた)ポスト・イット® 強粘着ノートをシートに貼る時に一工夫します。マインドマップ® のようにテーマの周囲に「拡散」させながら、似たアイディアは寄せて貼って行きます。
- そうすることでさらにアイディアを発展させやすくなり、また、親和技法のプロセスがなくても一気にアイディアの構造化ができます。この間、他のメンバーのアイディアが構造化された状態で目に入るので、アイディアを貼る時に読み上げる必要はありません。
- テーマやメンバーにもよりますが、ポスト・イット® 強粘着ノート654SSでこのシート3枚が埋まるまでアイディアを出すと100個ぐらいになり、6人で30分間取組んだ場合のアイディア数の一般的な目安となります。
<インプット>
- テーマとその切り口
- ポスト・イット® 強粘着ノート654SS
- ポスト・イット® イーゼルパッド(3枚)
- 中字のマーカー
<アウトプット>
- 構造化されたアイディア
<ベネフィット>
- アイディアを創出しながら構造化できる
- 15分
5
- 11:45-11:50
バタフライテスト
アイディアをチームで評価
アイディア選択のヒントを得る
- 目的:チームでアイディアを評価する
- 所要時間:〜5分
- 人数:4人〜何人でも
<手順>
- カラーラベルを配る
- 色の意味合いと投票ルールを確認する(ex. 青:実行が容易、赤:効果が高い、緑:新規性が高い)
- 投票する(ex. 3種類×1人3枚=合計1人9枚)
<ヒント>
- 全員で立ち上がって、ポスト・イット® イーゼルパッドに向かう
- アイディア数が少なければ、カラーラベル数は1枚から2枚にする
<技法のストーリー>
- 「ドット投票」とも呼称されますが、ここでは米IDEO社に倣い「バタフライテスト(※)」として紹介しています。アイディアの評価・選択プロセスをチーム全員で一気にやってしまうための技法です。
- 単に「良いアイディア」を一人数票持って「選挙」する方法もありますが、それだけで決定することは通常のビジネスでは無理があります。ここではカラーラベルを使って、2つないし3つの基準で評価・選択することをお勧めします。
- イノベイティブなアイディアの創出を目指すデザイン思考では、「実行しやすい」「有用性が高い」「新規性が高い」という3つの基準で評価し、実行しにくそうでも有用性や新規性が高いアイディアの可能性を複数選択して「プロトタイプ」で試します。
- また、アイディアに優劣をつけるための一般的な技法であるペイオフマトリクスでは前者2つの基準が一般的です。
- バタフライテストをするだけでチーム全体の評価・選択の傾向が一目瞭然になりますが、次のプロセスにこの結果をインプットし、さらに分析を進めることによりチームとしての合意形成が容易になります。
- この技法ではポスト・イット® 強粘着ノート自体にカラーラベルを貼っておくと次のプロセスで便利です。なお、投票数についてはアイディア数の1/3以内にすべきとの意見もあります。
※ IDEO 社では投票時にアイディアが書かれたノートのそばにポスト・イット® ノートをちぎって貼っていて、その様子がまるで花に 蝶が止まるような感じであることから、この呼び方をしているとのことです。
<インプット>
- 複数のアイディア
- カラーラベル
<アウトプット>
- チーム全員のアイディアへの評価
<ベネフィット>
- 複数の基準でチーム全員の評価を見える化
- 5分