サークル(Circle)
- 所要時間
- 5〜30分
- 特徴
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- 対話を深める
- 問いを共有する
- 関係性をつくる
- 参加者の信頼感を高める
- 多様な知識を持ち寄る
- 試作(プロトタイプ)してみる
- アクションを生み出す
- 利用ツール
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目的
サークルは参加者が車座になり、コミュニティ全体にとって重要な課題を熟考する対話の場をつくり出すための方法論です。
全員が対等の立場に立ち、お互いに傾聴し合い、真実を語り合いたいときに、世界中で車座が行なわれてきました。サークルはその形態を用いています。
準備
参加者全員がお互いの顔が見えるように車座に座ります。車座の中心には「センター」と呼ぶ、美しい場のアイコン(象徴)を置きます。センターは、場の活力を引き出すことにつながります。
進め方
サークルはフューチャーセッションの開始時(チェックイン)と終了時(チェックアウト)によく利用されます。ファシリテーターからの問いに対し、準備が整った人からアクション(発言、ジェスチャーなど)を起こしていきます。最初に実施した人から時計回りで進めていくこともあります。
- チェックイン(Check-in):部屋の中にいる参加者がどういった人たちなのかを確認するのに役立ちます。チェックインのときに参加者に実施してもらう内容はさまざまです。参加者にとってもっとも低リスクなチェックインは、単に名前や所属を伝えることです。少しリスクは上がりますが、関係性を素早く高めるために、参加者の個人的な気分を共有したり、ジェスチャーなどで自分自身を表現してもらうこともあります。
- チェックアウト(Check-out):フューチャーセッションが終了する前に、コミュニティ全体の状態を参加者自身によって表出することを目的にします。チェックアウトのときも、参加者に実施してもらう内容はさまざまです。重要な学びの共有や、次にとるステップを語ってもらうこともあります。非言語的なこと(ジェスチャーなど)を行なってもらったり、一つの単語で彼らの感情を要約してもらうこともあります。
注意点
- 注意深く聴く:サークル内で発言されたことに全神経と全感情を集中させましょう。判断を一時停止させ、できるだけじっくり聴きましょう。
- 秘密に配慮する:サークル内で発言されたことはサークル内にとどめましょう。自分自身の学びは共有しても、他者の話を繰り返すのはやめましょう。