プロアクションカフェ(Proaction Cafe)
- 所要時間
- 30〜180分
- 特徴
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- 新しい問題の構図を描く
- 参加者に自分で決めてもらう
- アイデアを広げる
- 試作(プロトタイプ)してみる
- アイデアに対するフィードバックを得る
- アクションを生み出す
- 利用ツール
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目的
プロアクションカフェは、フューチャーセッションでの気づきを綜合し、日常に戻ってどのような活動に着手するか、次の一歩を明確にするときに利用される方法論です。この方法論は、ワールドカフェとオープンスペーステクノロジー(OST)を組み合わせて生み出されました。
終日または複数日に渡りセッションを開催したときには、次の一歩を明確にする時間が必要です。一般的にセッションの最後のイベントとして取り入れられます。
準備
一つの部屋に集まります。全体の人数に対して、4〜5人ずつのグループがいくつできそうかを計算します。そのグループの数の分だけ、対話のテーマがあることになります。
進め方
- 前面のホワイトボードにグループの数の分だけマスを用意します。
- 参加者からテーマ提起する人を募集し、A4用紙にテーマ名を書き出し、マス目に掲載します。
- 必要な数だけテーマが集まったら、テーマ提起者がテーブルに着席します。提起されたテーマを全体に共有し、テーマ提起者以外の人は、最も関心のあるテーマのテーブルに着席します。
- 一般に3回のラウンドを行ないます。テーマ提起者はホストとしてその場に残り、他のメンバーが他家受粉のため異なるテーブルへ移動します。ラウンドとラウンドの間には、テーマ提起者が学びを整理する時間を5分から10分ほどとります。
- ラウンド1:「本当に大切なことは何か?」、ホストは提起したテーマについて、簡単に説明します。ホストの問題意識の背景にどのような深い想いがあるのか、参加者は質問によって探索します。
- ラウンド2:「その想いを実現する上で不足していること」について、ホストが提起した問題をさらに明確にするために、参加者は質問を重ねます。どのようなゴールを目指しているのでしょうか?どのようなチャレンジが想定されるのでしょうか?
- ラウンド3:「エレガントでミニマムな最初の一歩」ついて、最後のラウンドでは気づきを行動に結びつけるために、参加者はホストを勇気づけるための挑戦的な問いや助言を行ないます。ホストは次のアクションを明確にします。
- 最後に全体で気づきを総合します。各テーブルのホストが学びや各人のコミットメントを共有しましょう。また、他の参加者に感想を求めても構いません。
注意点
- 内省のための小休止を挟む:一回のラウンドが終わるたびに、5〜10分間の小休止を入れましょう。ホストはこの間に対話したことを消化し、自分の考えをA4用紙等にまとめます。