オープンスペーステクノロジー(OST)
- 所要時間
- 30〜180分
- 特徴
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- 多様な知識を持ち寄る
- 新しい問題の構図を描く
- 参加者に自分で決めてもらう
- アイデアを広げる
- 試作(プロトタイプ)してみる
- アイデアに対するフィードバックを得る
- アクションを生み出す
- 利用ツール
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目的
オープンスペーステクノロジーは、参加者にとって重要なテーマについて深い洞察を得るために用いられる方法論です。
安全で勇気づけ合う関係性が生まれたら、関心のあるテーマについて深く、創造的に考える時間を持つことができます。衝突の可能性のある複雑な問題であっても、混乱が許されるオープンさが場に存在することで、創造的にかつ主体的に課題に取り組む姿勢が生まれます。
準備
全員が車座で座れる空間と、テーマごとに分かれて対話をする空間を用意します。
テーマごとの対話では、大きな部屋の四隅に分かれるか、周りの小さな部屋に分かれて話ができるようにします。
また、提示されたテーマについて対話する時間と場所を割り付ける表を全員から見える位置に用意します。
準備が整ったら、参加者がお互いに全員の顔が見えるよう車座に座ります。
進め方
オープンスペーステクノロジーは「マーケットブレイス」と呼ばれる場に始まり、「セッション」、「ハーベスト(収穫)」と続きます。ファシリテーターは時間配分を検討した上で、オープンスペーステクノロジーの原則や、参加者の役割について説明を行ないプログラムをスタートします。
- マーケットブレイス:参加者から、関心のあるテーマについて考えたいというテーマ提起者を募集します。テーマ提起者は、A4用紙にテーマを書き、提示されたテーマについて対話する時間と場所を割り付ける表に貼り出します。共通性のあるテーマが提示された場合には統合するよう勧めます。
- セッション:テーマごとに分かれて、テーマ提起者を中心に対話を行ないます。参加者は、貢献できない、関心がないと感じたら、自由に他のテーマ場所へ移動することができます。
- ハーベスト(収穫):対話を通じて共有された気づきや次のアクションなどを、テーマごとに簡単な壁新聞にまとめます。車座に戻り、全員で各テーマの対話の内容を共有します。
以下にオープンスペーステクノロジーの原則と参加者の役割を示します。
オープンスペーステクノロジーの原則
- ここにやってきた人はだれもが適任者である
- 何が起ころうと、起こるべきことが起きる
- 始まるべき時に始まる
- 終わるべき時に終わる
参加者の役割
- 参加者はどのテーマに参加することも自由であり、場に貢献できないと感じたときには自由に移動することができます。
- じっくりと話を聴いたり、次から次へと飛び移ってより多くの情報を参加者に提供したり、貢献の仕方は自由です。