OUR FUTURES

 人間関係づくりに関心のある方、特に「体験」を通してともに学びの場を創ることに関心のある方ならどなたでも参加できます。

 日本体験学習研究所（JIEL）は2006年に設立され、2015年４月に一般社団法人となりました。当法人は、1947年にK．レヴィンと仲間たちによって人間関係の理解と改善のために開発された「ラボラトリー方式の体験学習」の基礎的な研究と学校教育、企業組織、医療福祉、地域づくり、国際協力などのさまざまなフィールドにおける応用実践研究を行っています。

ラボラトリー方式による体験学習とは「人と人が特別に設計された関わる場において、“今ここ”での参加者の体験を素材（データ）として、人間や人間関係を参加者とファシリテーターがともに実験的に探求する学習」です（津村、2009）。

今回のフューチャーセッションでは、JIELが活動の基盤とする「ラボラトリー方式による体験学習」の、「体験から学ぶこと」「今起こっていることをデータとして扱うこと」「自分や他者とのかかわりを紡ぐこと」等の重要概念をいかして、プログラムをデザインしました。

特色としては、以下が挙げられます。

○普段の自分をふりかえり、味わうためのエクササイズを実施する

○体験の中で、他者とのかかわりの中で刻々と変化する自分の考えや気持ち、ありようなどを取り上げわかちあうことで、他者との関係づくりに重点をおく

○（できる限り）参加者の話し合いによる合意形成をはかる。

○ファシリテーターはその場に共に生きる学習者としていることを大切にする。（ただ対話のためのさまざまな手法を運営するためだけに存在するのではない）

フューチャーセッションは、社会に起こっているさまざまな問題を解決するために、私は、私たちは何ができるのかを改めて考え一歩を踏み出すアクションプランを創造するという、大きなインパクトがあり、パワフルな手法だと考えます。このフュチャーセッションのもつ エネルギーと体験からの学び方を融合させることで、どのようなことが起こるのか、実験的で可能性に満ちた試みになるのではないかと思います。