未来の自分達のカラダをデザインするフューチャーセッション
Mission
高齢化、認知症、生活習慣病など、様々な健康の問題が危惧される日本では、自分自身の健康をしっかりと管理することが重要な社会となります。病院や介護施設に頼らない、これからの日本の社会に必要な個人の健康をサポートする新たなサービスや仕組みを生み出すヒントを見つけるためのフューチャーセッションです。
インフォメーション
- 開催日時
-
2013-06-03 (Mon)
19:00 ~ 21:30 - 応募締切日時
- 2013-06-03 (Mon) 21:30
- 会場名
- LEAGUE
- 住所
- 〒104-0061 東京都中央区銀座3-11-3
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- 定員
- 20 人
- 参加費
- 無料
- 主催者
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科スマートシステムデザインラボ
メンバー
Participation
自分自身の健康に関心のある方、健康に関する仕事をされている方、健康をサポートする新たなサービスや仕組みを生み出したい方、その他関心のある方どなたでも
Description
「今日のカラダをつくることは明日のカラダをつくること」
今日のこの行動は未来のカラダにどのような変化をもたらすのでしょうか。
みなさんは今、未来のカラダをデザインしていますか?
今回のセッションでは、はじめに、健康に関する専門家をお招きし、日々の生活がどのように未来の自分のカラダに影響を与えるのかをお話いただきます。
その後、グループに分かれて、未来の健康な生活のためには、私たちは今どのような行動をとるべきか、そこにはどのようなサービスや仕組みが必要かを話し合います。
「未来の自分のカラダをデザインする」というテーマにご興味のある方は、ふるってご参加ください。
[セッションの概要]
高齢化、認知症、生活習慣病など、様々な健康の問題が危惧される日本では、自分自身の健康をしっかりと管理することが重要な社会となります。このフューチャーセッションは病院や介護施設に頼らない、これからの日本の社会に必要な個人の健康をサポートする新たなサービスや仕組みを生み出すヒントを見つけることを目的として開催しました。今回の参加人数は22名で、医療関係者や家電メーカー、シンクタンク、官公庁に勤務されている方や学生など多くの方々にご参加いただきました。
[プレゼンテーション]
慶應義塾大学保健管理センターの清奈帆美氏より、現在の生活習慣が、未来の自分自身のカラダにもたらす影響について、お話していただきました。健康とは身体的・精神的・社会的なバランスがとれている状態であること、今の自分の行動が未来の私達のカラダを作ることをお話していただきました。
[自己紹介]
4〜5人のグループに分かれ、グループ内で自己紹介を行い、ご自分のカラダで最近気になっていることの共有を行いました。ご自分のカラダで最近気になっていることとして肩こり、肌年齢、冷え性、寝不足など多くの人から共感を得られるような内容が挙げられました。
[ブレインストーミング]
20年後、自分たちのカラダの健康を支えるのはどのようなモノ•コトでしょう?という問いに対して各グループでブレインストーミングを行いました。アイディアとして先端医療、万能薬、体に良いお酒など病気になった後だけでなく、愛、自然環境、人とのつながりなど病気になる前を支える点についての意見も多く見られました。
[グルーピング]
プレインストーミングで出たアイディアについて、カテゴリ分けを行い、グループごとに一番興味のあるカテゴリを選定しました。カテゴリの例として、パーソナル医療、ストレス減少法、人は食べ物から出来ているなどが挙げられました。
[ステークホルダーアナリシス]
グループごと選定したカテゴリについてそれに影響するステークホルダー(利害関係者)を挙げ、関係を可視化しました。その後、将来、それらステークホルダーがどのような関係になると自分たちのカラダの健康を支えることができるようになるか線でつなぎました。新たなステークホルダーも追加し、関係性をグループごとに話し合いました。
[ストーリーボード]
ステークホルダーアナリシスで挙げたステークホルダーの中で、中心人物をひとり挙げ、20年後のカラダの健康を支えるモノ•コトについてのソリューションをストーリーで表しました。そのストーリーを伝えるための印象的な状況を1枚の絵で作成し、グループ内で共有しました。例えば、以下のようなストーリーが生まれました。
「30代男性(中間管理職)のストレスを軽減するためのヘルシーナイトクラブ」
中間管理職が多い30代の男性は、会社や家庭などでストレスにさらされていることが予想される。多くの方は、バーでお酒などを飲むことによって、ストレスを軽減させるが、その反面、暴飲暴食は健康に対して悪影響を与える恐れがある。そこで、彼らのストレスの軽減とともに、健康も維持できるバーとして、 医師や薬剤師の監修のもと、体に気遣った料理や飲み物を提供するヘルシーナイトクラブ。
「人と食をつなぐソーシャルママ」
キャリアで働いていて出産を機に退職した女性が、病院やスポーツジムからフォローを受けられる地域カフェを開き、独身会社員の食生活や健康を支える。独身会社員の所属する勤め先にも意見を言えるような権限を持つ。
[エレベータピッチ]
ストーリーボードについて各グループの代表がエレベータピッチを行い、参加者全員で共有しました。
[ラップアップ]
今回のセッションで得た気付きと、未来の自分達のカラダをデザインするために今後どのようなアクションを起こそうと考えているかについて、参加者ひとりひとりの思いをグループ内で共有しました。
[考察]
今回のセッションより、未来の自分達のカラダを支えるために必要なモノ•コトはサプリメントや病院など個人で取り組む解決策ではなく、愛情や人とのつながりなど、みんなで取り組む解決策が挙げられていた点が興味深く感じました。また、フューチャーセッションは参加者のみなさんが協調アクションを生み出す場ですが、私たちのセッションテーマである「未来の自分達のカラダをデザインする」ということを個人の問題にとらわれわれてしまうという懸念がありました。しかし、実際には、「未来の自分達のカラダをデザインする」ことをみんなの問題としてとらえられている方が多く、参加者のみなさんの根底には未来のカラダはみんなでデザインしていくものだという意識があることに共感を覚えました。
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