フィッシュボウル(Fishbowl)
- 所要時間
- 20〜60分
- 特徴
-
- 対話を深める
- 関係性をつくる
- 参加者の信頼感を高める
- 多様な知識を持ち寄る
- 利用ツール
-
目的
フィッシュボウルは良い対話を深めつつ、その内容を参加者全員で共有するための方法論です。立場の異なる参加者が、お互いの観点をよく理解し、傾聴することを促進できます。
準備
空間の中心に、2つから10のイスを円を描くように配置します。その内側の円を囲むように、外側のイスを幾重かの円弧にして並べていきます。内側の円に座る人が対話をする人です。内側の円で行なわれている対話を外側から眺めるという意味で、フィッシュボウル(金魚鉢)と呼ばれています。
進め方
2つの異なる進め方があります。
一つは、同じ人たちがずっとフィッシュボウルに入って対話を続け、時間になったら入れ替わるスタイルです。
もう一つは、フィッシュボウルの中に一つの空席を用意しておいて、誰か話したくなった人が、外側から一歩踏み出すことができるダイナミックなスタイルです。誰か一人がフィッシュボウルに入って空席に座ったら、代わりに一人がフィッシュボウルから出て、また一つの空席を作ります。
- 最初に対話する人が内側の円に着席します。
- 内側の円で行われる対話はファシリテーターによって進められ、時間は20分〜60分くらいが標準的です。外側の人たちは対話の要点や気づきなどを付せんやノートに書いていきます。
- 対話が同じ人たちで進められるスタイルの場合は、時間になったらベルを鳴らし、一斉にメンバーを入れ替えます。
- 内側の円の対話がすべて終了したら、参加者全員がペア(3人か4人でも構いません)になり、フィッシュボウルで聴いたこと、感じたことを交換し合います。